もう「イッキ」って時代じゃないよね？ ―サッポロビール園でのイベントに苦言―

■　日本ハム渡部、地元「合コン」で一気飲み（ニッカン・2008年11月30日）

＞「言われたので、やるしかないッス」と苦笑していた

　いや、言われてもやっちゃダメだから。
　言う方はもっとダメだけど。

　他のブログでも批判がありましたが、私も看過することはできなかったので一言。
　渡部からすれば、自分は酒に強いという自信はあったんでしょうし、周りも同じように認識していたからこそ、一気飲みに走ったとは思うんですよ。
　でもね、いまや一気飲みによる急性アルコール中毒死が問題になって久しく、「アルハラ」という言葉も定着しつつある時代です。
　私が学部生の頃ですら、一気飲みは止めようという呼びかけがあったぐらいですからね。
　なのに、いまだにこんなことをやってるってのは、ちょっとどうかと思うんですけどね。
　本人たちはいいと思ってるかも知れませんが、プロ野球選手がイベントでやる以上、周囲への影響ってものがある。
　即座にマネをする人がどれだけいるかは疑問としても、「だって、渡部選手もやってたから」という言い訳のタネを与えることは、どう考えてもいい影響を及ぼすとは思えません。
　その上始末に負えないのが、これが場所もあろうにビール会社の施設での話だったことです。
　サッポロビールはビール会社として、一気飲みやアルハラの防止キャンペーンを行っています（参考リンク）。
　にもかかわらず、自分のお庭で一気飲みをされたとなっては、キャンペーンが説得力を失っても仕方ありません。
　加えて、サッポロビールはファイターズの出資企業の1つです。自分たちに近しい人ほど、行動に目を配らないと、社会への示しがつかなくなるのです。たかがイベントで済ませるわけにはいきません。　
　これまで一気飲みやアルハラの弊害や危険を訴えてきた人に、彼らはどう申し開きをするのか。
　球団も、大げさな対応をする必要はないかも知れませんが、少なくともイベントに参加した選手は全員呼んで注意するぐらいはしておくべきでしょう。
　ただし、反省すべきは選手やイベントの主催者だけではありません。当日渡部を囃し立てたファンにも（残念ながら少なからずいたのでしょうが）、反省してもらわなければなりません。
　自分がファンだと本気で思っているのなら、選手にバカなマネをさせちゃいけない。少なくとも、煽る人々の中に入っちゃいけないんです。
　もし、このエントリをお読みの中で、そのような方がいらっしゃれば、これを機会に猛省して、以後同じようなことがないよう、十分留意していただきたい。
　私も酒呑みですし、酒の上での失敗がないわけじゃない（誰だ、大きくうなづいたのは！）。
　だからこそ、選手には自重してほしいですし、自重できる雰囲気を周囲が作らなければならないと思うのです。


参考：イッキ飲み・アルハラ防止のページ