京都 雑感

2016-12-04 10:55:43 | 日々思うこと
すっかり忘れてしまっていたことがあったのだった
そう 私は東福寺の庭が大好きだったのだ



学生の頃 奈良の帰りには一日をとって
京都巡りをした

大学にはいる前の早春
友人と一週間をかけて奈良京都を回った
あれが私の旅の歴史の出発点

あれから 何回通ったかわからない奈良京都……
その他の旅も数多く行く機会を得た

そして 還暦直前のこの晩秋に
あの始まりの旅を共にした友人と
幾度目かの京都を歩いた

お互いの記憶の曖昧さを笑いながら
思い出した記憶のひとつひとつを持ち寄れば
いろいろな場面がよみがえって
あの頃の若さを懐かしんだり
時の流れに置き忘れた思いにひたったりした




大好きな蓮華寺は昔のままのたたずまいで
私たちを迎えてくれた
あの頃感じていたよりも 庭は広かった
なんで若い頃は 小さく感じたのだろう
あの頃見えたり感じたりしていたことを
今は失ってしまったけれど
おそらく 今でしか感じられない感覚があるのだ

時を越えて変わらずにある寺々は 
月日のたつ速さと私の心の移ろいとを教えてくれる

なぜか とても自分がいとおしい





源光庵にある丸い窓は悟りの境地を
四角い窓は生老病死の四苦を表しているという
 


高桐院へ続く道
静かな朝の空気が気持ちいい

高桐院の近くの聚光院の特別拝観は格別によかった
狩野永徳の襖絵 利休好みの茶室など
安土桃山文化の奥の深さを堪能することができた



覚え書きとして……
一日目
蓮華寺 曼殊院 詩仙堂 成就院
二日目
聚光院 光悦寺 源光庵 北野天満宮 東福寺



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