仕事納め 1

今年最後のお散歩同行を終えた
お母様のご希望で 神田明神へお連れした
神田明神はすっかりお正月準備ができていた
門松の前で記念撮影して お参りして
おみくじを引いて 茅の輪をくぐった

YUさんの介助をするようになって
もう10年近くになる

はじめはグループホームでの送り出し
その後はホームの宿直の仕事をしたので
身の回り全般のお手伝いをした
電話相談を始めたのを機に宿直はやめて
今は同行支援のみでYUさんに関わっている

とても 生活能力や認知が落ちてきた
食事の食べこぼしもすごいし
よだれも常に(と言っていいほど)出ている
トイレの介助も以前よりも手がかかる

でも 介助することが増えても
私は本当に彼女が大好きだ
不眠の時には 隣で寝たこともあった

彼女も私のことを好きでいてくれて
電車にのっているときなど
暇潰しに(？笑)私の頭を撫でてくれる

言葉では表現できなくても
大雑把な認知になってきていたとしても
すごくやさしく 気持ちを私に寄せてくれる

来年もまた 彼女の同行支援をやっていきたい

お母様がすこし寂しそうに
「前できたことができなくて‥‥」
とおっしゃった
私は お母様のその気持ちを切なく感じた
私も親ならば 同じように思うだろう
子の衰えをみるのは辛いと思う‥‥

でも 早いおそいはあっても
誰でもできることが減ってくる
人によって その時期やタイミングが違うだけなんだ

そんな思いをお母様にお伝えしたら
そのように言っていただけると救われます
と ほっとしたように伝えてくださった

すこしさみしいけど
お母様と私の間に
とても暖かい気持ちが湧いた