どう 老後を過ごすか

2008-09-04 13:46:25 | ヘルパーのお仕事
いつか電車の中で 隣に座っている初老のご婦人二人の話を
居眠りしながら 聞くともなしに聞いていた
思わず苦笑い そして 考えさせられた

曰く・・・
「知り合いのだんなさんが 老人ホームに入ったのよ」
「あらぁ たいへんだこと 長生きするわよ」
「えっ??」
「環境が良すぎて 生かされちゃうのよ」
「ふむ・・」

別に 死ぬことを望む家族なのではないと思う
いろいろな老後環境を知れば知るほど 
生きるってどういうことか考えさせられてしまった結果 
そういう考えだってありだなって思う時が
私にだって あるのである

義父の入っている介護付きホームも ほんとうに至れり尽くせりだ
義父は 半身完全麻痺だし 認知もかなり進んでいる
だから多くの人の手を借りられることはとてもうれしい
ただ もっと軽度の方も多く入居しておられるわけで
至れり尽くせりの環境の中で なすこともなく
ぼぉっと座っている時間が多いように見受けられるのである

うん それってすごい幸せなことなんだ
家族ではやりきれないいろいろなことが
お年寄りに的確にサービスされていく

でもなんか ちょっと視点を変えると
生かされている・・という感じがしないでもない
流れ作業的に繰り返される日常の中で
当然 人間的なつながりとはあるとはいえ
管理された整った環境の中に身を置いている風にみえるのである
そのことが お年寄りを無気力にさせてしまっている風に感じるのだ


もう少し 自分らしく思い通りにやりたいんじゃないかな
人が人らしく 生きるためには
年老いて 体が動かなくなって 心が動かなくなってから
そのように生きるためには 本当に献身的な誰かの愛が必要な気がする

私は 連れ合いのためにそれができるだろうか
私がそうなった時に 誰かがそうしてくれるだろうか


色々な意味で 生かされてしまうこの時代
おこがましくも 過度な医学の力などを借りずに
自然な死をいただけたらと 切に願ってしまう私なのでした

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2 コメント

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笑っ (yumi)
2008-09-06 17:23:29
そういうのは 遺言でなく伝言かなあ (^_^;)
尊厳死協会に入ってますが
それが意志表示の証になると思ってます

意識があって胃ろうは勘弁だわあ…
でもやりたくてやる人なんてなくて
皆さん いろんな事情をかかえてるんでしょうね
返信する
同感・・・ (hima)
2008-09-04 22:19:52
意識がなくなり寝たきりで、口から食べられなくなったら
胃ロウはしないで、そのまま自然に逝かせてくれと遺言書いておかなくちゃ!とかってよく思うの~~
これって遺言できるのよね?
遺言といわないのか?
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