死の雨

2011-03-19 10:27:37 | 日々思うこと
私が生まれたころ ビキニ環礁あたりで水爆実験が行われていた
まだ 広島や長崎のことが歴史ではなく
母の戦争体験を同時代的に追体験していた子供時代
年に一度 恐ろしい光景の映像が流れて
太平洋から雲に乗って死の灰がやってくると聞いて
目に見えないものに ずっと恐怖を感じてきた
知識のない(今だってあるとは言えないけど^^;)子供の私は
夜も寝られないくらい怖く感じていた日があったのを
今 思い出している

時は経て 娘を産んだ年
たぶん 主人が出張だったのか
一人で川越のうちでテレビを見ていた
牛がバタバタ倒れているチェルノブイリの映像が流れていた
少し前にあったスリーマイルの原発事故なんか
問題にならないくらいのすごいことが起きたと思った

全部対岸の火事だったけれど
今 すごく身近に原発という怪物が制御不能で
私たちの生活の前に立ちはだかっている
ゆたかな東京の暮らしを支えてくれているはずだったものが
今 牙をむいて私たちを脅かし続けている

運がいいのよね なんてたかをくくって生きてきた
いいことばかりじゃないって わかってるはずなのにね


私の存在なんてちっぽけで
大きな歴史のうねりの中で
もがいているだけだ


だから
やっぱり 目の前の事を
こつこつと 毎日のように
繰り返していくことしか
私にはできない




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4 コメント

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一蓮托生かな・・・ (hima)
2011-03-19 23:45:06
原発事故は恐ろしいことだけど、この日本に住んでいる限り、逃げようもなさそう。
まだ今のレベルなら、海外旅行の際の被爆を考えれば、そう危険な値ではないだろう。
全国民日本脱出なんて事態にならない限り、今の生活を続けることでしょう。

ご一緒に暮らしてまいりましょう♪
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はい♪ ()
2011-03-20 12:26:30
ほんと 浮足立った一週間を過ごしました
私の一番怖いもの 放射能におびえた一週間でした
必要以上におびえました・・お恥ずかしい限り・・

おっしゃる通り!
一緒に暮らしてまいりましょう♪ 
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Unknown (ハッピーまこ。)
2011-03-22 07:49:35
私は、オーストラリア人のホストマザーに日本を出なさいと言われて、一時心が揺れました。

でもでも今は腹が決まりました。
この歳の私が普通の生活をして、今まで通り食事して、何年したら癌になるのか、検体実験にしてもいいかな・・とね。

何百年後かに、又このような惨事があった時の参考になれば、その時代を生きている人たちが動揺しないだろうから。

そんな事を考えていたら、私の生きている意味があるかな?って思えています。

ケセラセラで生きていくのが、やはり私には似合っているようです。

私もそのお爺様、好きになっちゃいました(笑)
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前向きだ! (yumi)
2011-03-22 18:25:49
さすが「勇気づけ」のまこさんです!
明るく前向きなパワーが
何かから 私たちを救ってくれますよね!
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