千葉交通の前身は成田山と宗吾霊堂を結ぶ成宗電気軌道であり、そのルートでボンネットバスを11月9日から23日まで走らせているのである。
使用されているのは神奈川の個人ユーザーが所有する昭和40年式いすゞBXD30/川崎である。元々は岡山の備北バスで、倉庫として残っていた物を平成12年に福山自動車時計博物館でレストアした車両である。
因みに11月8・9日に行われた、加計五サー市に現れた社会福祉法人所有のボンネットバスも元・備北バスで、41年式の弟分である。
千葉交通では今回営業運転する為に数年掛けて地道に準備を行って来たそうで、短期間ではあるが「成田230う・100」という緑ナンバーを取得している。タイミング良くご当地ナンバー制もスタートしている。
40年式であるので本来は4灯式の呉市営と同じマスクである。確かボンネット部分は失われていたのでトラックから移植したと聞いたような記憶がある。
車掌として乗務する女性は40年前に引退した元・千葉交通の車掌で、色々な昔話を交えながら沿線案内をされていた。
成田山門前の細い路地から曲がって来るBXD。この区間は回送である。他のサイトで見てどうしても撮りたかったポイント。
車体は塗装ではなくフルラッピングである。とてもラッピングとは思えない艶のある美しい出来栄えである。
成田駅~山門前間の電車道には2箇所の煉瓦作りのトンネルが残っている。車窓から見て絵になりそうなので歩いて行って見た。
シートは中国バスの発生品のような気がする。
運賃箱と両替機はオーナーが取り付けた物である。
成田山門~宗吾霊堂まで通して乗っても片道100円という激安の採算度外視の特別運賃で、往復記念切符もある。5往復設定されていることもあり2日間(と言っても正味は1日だが)で都合6回乗車した。駅から成田山まで歩いても大した距離ではないのでブラブラ歩いて撮影も出来た。普通はなかなか出来ない、乗る・撮るの両方を堪能する事が出来た。ただ宗吾霊堂は他のバス便も少なく、あまりいい撮影地も無いようなので成田山側に偏った撮影であった。
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あきじ
シンコー
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高宮今日子
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