結局どちらか判りませんでしたが、5月にしては汗ばむような午後の日差し、お花畑の外でもこんな景色が。
大きな木陰で真っ白な花が気持ち良さそうに風に揺れています。大船、龍寶寺の境内、この季節はたくさんの花たちが、とても自然な様子で、とても気持ちよく迎えてくれます。
龍寶寺で最初に出迎えてくれるのが、「キショウブ」=「黄菖蒲」。山門の右手、駐車場の手前に、立派な群生が場所を与えられています。
アヤメ科、アヤメ(アイリス)属。ヨーロッパ、西アジアの原産だそうです。「アイリス」は、ギリシア語で「虹」を意味するそうです。
鎌倉の寺社境内にも、「キショウブ」は見られますが、もしかすると、龍寶寺の群生が一番かもしれません。
「マツバギク」=「松葉菊」、もう、光り輝いてます。眩しいくらい。
何を見ても、生命力・繁殖力が非常に強いと紹介されています。ツルナ科、マツバギク属。南アフリカ原産だそうです。
品種、色の種類が多いのだそうですが、この色と形のものしか記憶にありません。どこかで違うものとしてみているのかもしれませんね。もちろんパソコンの中にも、違う種類の画像はありません。
花をたたみ掛けている大きなタンポポ、そんな印象の黄色いキク科の花。午後3時頃でしょうか、花をたたむにはちょっと早い時間だなぁ。
「アルクトテカ・カレンデュラ」、舌を噛みそうな名前の名札。「カレンデュラ」は「金盞花(キンセンカ)」ですね。でも調べてみたら、キク科、アルクトテカ属。南アフリカ原産。英名「ケープ・ダンディライオン」。キク科の花も種類がたくさん、似た姿のものもたくさん。林の子さんも書いていました、「仲間が多すぎる」。
ロックガーデンでピンク色に輝いていた「クリンソウ」=「九輪草」、他にも「シチジュウソウ」=「七重草」などとも呼ばれるようです。「九輪」は、五重塔などの先端部分の飾りのことで、輪生する花が、何段かに重なる様を例えて付けられた名前だそうです。
サクラソウ科、サクラソウ属。ここではロックガーデンに咲いていますが、本来は湿った野原が好きなようです。湿地帯と森林の境目のような場所などに、多く見られるとか。
一週間前に撮った「ウツギ」=「空木」の花。歌にも出てくる「卯の花」、「卯の花の匂う垣根に~♪ 」、の「卯の花」は、この「ウツギ」の花のことだそうです。
ユキノシタ科、ウツギ属。
「空木」の字は、茎が中空なので付いた名前だそうです。今まであまり気にしなかった花なのですが、今年は、随分写真を撮りました。特に「マルバウツギ」はたくさん撮っていました。
昨年は収玄寺、今年は光則寺で撮った「サラサウツギ」=「更紗空木」、花弁の外側に薄紫、花は八重です。ユキノシタ科、ウツギ属。
前出の「ウツギ」の変異種に「シロバナヤエウツギ」と言う八重咲き種があり、さらに、花弁外側に薄紫が出るものを「サラサウツギ」と称するようです。
真っ白な「ウツギ」の花も綺麗ですが、「サラサウツギ」の薄紫、とても可愛らしいですね。
フラワーセンターのバラ、「フリージア」。
1973年、ドイツ、コルデスの作出品種。この花も撮っていて、とても良い香りが楽しめました。中輪のバラなのですが、中輪で香りが強いバラは少ないのだそうです。
隣に「かぐや姫」が植えられていますが、「かぐや姫」の方が、少し甘い香りでしょうか。両品種とも、とても良い香りです。
「ブリタニア」。輝くような濃いピンク、蛍光色が混ぜてあるような輝きです。
1929年、イギリス、ブルベージナーセリーの作出品種とあります。
ポリアンサ系=四季咲き小輪房咲き。日本の原種ノイバラと、ロサ・キネンシス・ミニマとの交配種で、小さな花をたくさんつける種類だそうです。ノイバラの強さを受け継いだ強健な品種だとか。
その「ロサ・キネンシス・ミニマ」です。「ロサ・キネンシス」という品種は、中国原産のバラで、四季咲きせいは、この原種によるものだそうです。その矮性種が「ロサ・キネンシス・ミニマ」とのこと。原産地中国とのみ、プレートに記されていました。
「ミニチュア・ローズ」と呼ばれる小輪のバラ、花の径が5cmに満たないものだそうですが、その多くが、この「ロサ・キネンシス・ミニマ」との交配から生まれたのだそうです。
先日、一度ご紹介した「マサコ/イグランティーヌ」。
綺麗に開ききった姿を撮ることができたので、もう一度ご紹介します。
優しい花色はそのままに、見事に開ききったさまは、上品な落ち着きを感じさせます。
ロシナンテ
私が撮るとテカテカと光ってしまいます。いまあちこちで群生を
みかけますね。「クリンソウ」名前は聞いたことがあったですが
初めて花の姿を見ました。奥日光で咲いているとか・・・
「ウノハナ」が「ウツギ」だったのを知りませんでした。
「サラサウツギ」可愛らしくて、光則寺さんで私も撮りましたけれど
難しくて素敵に撮れませんでした。
やはり、「マサコ/イグランティーヌ」のピンク色、優雅な
感じがします。
そうですね、キショウブの表面、てかてか光りますね。
ここは日陰になっていたので、テカテカがなくて助かりました。
クリンソウ、鮮やかな色でした。
いつも、綺麗なものを撮り損なっていたので、今回はとても嬉しかったですよ。
サラサウツギ、低い位置だったのでちょっと撮りにくかったですね。
収玄寺さんのは、眼の高さに咲いていますから、撮りやすいですよ。
「マサコ/イグランティーヌ」、開ききるとピンクが薄めになる印象で、だいぶ印象が変わりますね。
なかなか人気があるバラです。
いつもきれいに撮ってらっしゃって、解説付きなので大変参考になります。盗み見、盗み読みで楽しませていただいています(笑)
マツバギクですが、うちでは2種育てています。
このページにあるのは今花ざかりです。
もうひとつのマツバギク(http://yaplog.jp/odorihabotan/archive/541)は、色は似ていますが別の品種、茎が木質化していて、早春に咲き始めます。
園芸店でもあまり見かけない品種で、道行く人が珍しがってご覧になるので、挿し木で増やしたものを差し上げたりしています。
キショウブはこちらでは、川の中州などでたくさん咲いています。
クリンソウは六甲高山植物園で今咲いているのですが、3脚カメラ組で混雑しているようなので時期をずらして見に行こうと思っています。昨年9月に訪れたときにまだ咲いていましたので。
慣れないことはするもんじゃないですね(冷や汗・・・)
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懐かしい場所、紅葉の頃にハム次郎さんがえくぼさんを紹介して下さった場所。
十月桜の頃には、何度も出かけました。
鎌倉市内の観光社寺とは違った、田舎の寺の雰囲気が好きでした。
本堂前にも植えられて(?)いる、フランスギク。
余りにも整然とした雰囲気なので、シャスタ・デイジーかな、とも思っています。
客殿からの渡り廊下の下には、ハマギクも植えられています。
鎌倉の寺にキショウブが少ないのは、他のアヤメ類と違って多少湿潤な場所を好むからだし、野暮ったいという方が多いからでしょうね。
帰化植物、雑草扱いされている花ですから。
クリンソウも、ちょっと野暮ったいサクラソウ、青垣辺りに自生していますが、濫獲の対象ですね。
シロバナヤエウツギは、小石川の見本園入口近くに大樹があります。↓
http://hayashi-no-ko.blogzine.jp/photos/flaw/5154.html
あそこは、サラサもコゴメも立派な樹に育っていますから、一度是非。
マツバギク、江ノ電の七里ヶ浜から極楽寺辺りまで歩くと、線路際
にある家々の石垣から色んな色が下がっています。
白は明石で見つけましたし、乾燥した場所に似合う花ですね。↓
http://blog.goo.ne.jp/ken328_1946/e/51ca5fef6f9321d92406c9d258429fb3
解説お読みいただきありがとうございます。
最近は、撮った花のことを調べるのも楽しくなってきて、いろいろと調べまくってます。
花の名前を特定するほうに時間がかかりますが・・・。
マツバギクのご紹介、ありがとうございます。
ちょっと深みのある色ですね、こちらの方が好みですね。
キショウブ、やはり水のあるところがすきなんでしょうね。
鎌倉のお寺は、一応植えましたよ、と言う感じで咲いています。
クリンソウ、結構花期が長いんですね。
三脚カメラ組が多いと、しらけますねぇ。
立派に公害ですよね。
★林の子さん、こんばんは。
龍寶寺、なかなかの花の寺ですねぇ、ちょっと感心しちゃいました。
例の『黄金モミジ』を見に行って以来でした。
フラワーセンターから龍寶寺の間、道路の石垣に、スイカズラやマルバウツギがたくさん咲いていました。
本殿裏のブラシノキは見つけましたが、渡り廊下の下は見過ごしています。
次回足を伸ばして見ます・・・もしかして秋ですよね、花が咲くの。
キショウブ、寺社境内では、確かに異質な気がします。
まとまってある程度の数が見られればまだしも、数本なんとなく咲いていると、妙に目立ちます。
「ちょっと野暮ったいサクラソウ」、ぴったりの表現ですね、かわいいけど、確かになんとなく野暮ったかったです。
何か、可笑しいです。
小石川、木場、ご無沙汰して久しいです。
行きたい場所がたくさんそのままです。
マツバギクの白も、なかなか雰囲気ありますね。
結構いろいろ見られるんですねぇ、ブログ便りに探してみようかな。
ありがとうございました。