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ロングアイランドアイスティー  

この季節、このカクテルを飲みながらゆっくりと過ごすのも悪くない…

チャーチルと究極のマティーニ

2006年04月16日 19時12分05秒 | ワイン&ダイン
「酒とバラの日々」、なんて映画を覚えてる、あるいは知っている人います?4月は新入生の季節、学校も職場も新人の歓迎会で盛り上がる季節です。サントリーがおもしろい新聞広告を出していました。飲酒は強制させるのも罪、させられて何か犯してしまってももちろん罪。適量、適量と。でもこれが一番難しいんですよね。よく言われるようにお酒は飲むもので飲まれるものではない、とね。あの映画だって結構つらいマジメなストーリー。お酒とは楽しく付き合っていきたいものです。

さて、写真は久しぶりに我が家でマティーニを作ったときの激写。マティーニは普通、ジンにベルモットをほんの少し混ぜて作るカクテルで、そんなことは誰でも知ってることです。でも「究極のマティーニ」ってご存知ですか。その愛飲者はあのチャーチル。彼はマティーニでも超ドライ物が好きだったとか。何を持ってドライなマティーニと呼ぶかは多分(本職でないので間違っていたらごめんなさい)ジンの強さ。例えば昔好んで飲んだタンカレーというジンがありますが、それは結構強いジンで、いわゆるドライジンでとても美味しいです。でも最近は写真に写っているビーフィーターやスミノフのやわらかめなジンの好んでいます(歳のせいか?)。

だからドライ派は写真の真ん中にあるようなノイリープラットなどのベルモットは少なめにして強めのジンの味を楽しむわけですね。そのチャーチルですが、どのように飲んでいたかというと、ベルモットのボトルを目の前においてジンを飲んでいた。つまり、ジンストってわけです。ジンとベルモットが重なって初めてマティーニになるわけなので彼はベルモットをちゃんと前に置いていた。さすがですね。ところでオリーブはどうしたのでしょうね。それはボクも知りません。

マティーニの話をする時、どうしてもジェームズ・ボンドのマティーニの話をしなければいけません。ボンドのマティーニはジンではなくてヴォッカを使います。ヴォッカ・マティーニなんですね。しかも、ステアグラスでステア(かきまわすこと)せずシェイク(シェーカーでふる)するんです。するとどうなるか?

そもそもジンもヴォッカもステアグラスに大きめの氷を入れてそこにジンまたはヴォッカを入れてステアしそこにほんの少しだけベルモットを入れて、こちらも目の前で氷をクルクルとカクテルグラスの中でまわし(ここがバーテンダーさんの技術の見せ所)グラスを冷やし、そのグラスにステアグラスで作ったマティーニを入れ、オリーブ、そして客のお好みでレモンピールします。ちなみにレモンピールとはレモンの皮を薄く切ったものをシュワーッと振りかけてレモンの香りを出す→もちろんここでもラーメンの水切り如くレモンピールも派手なパフォーマンスをする人が多いしそれがまたカッコイイ。そうすると透明で美しいマティーニが目の前に現れるわけなんですけど、これをシェイクしてしまうと透明さがなくなり濁ってしまいます。でもそれがボンドのお気に入り。

そんなマティーニにまつわるエピソードは他にもたくさんあるんだと思いますが、チャーチルの究極のマティーニのほかにジェームズボンドからエピソードを一つ。

Shake it, not stir. というセリフはもうお馴染みですね。マティーニはシェイクして、ステアはダメ。似たようなセリフで小堺一機が言ってましたけどホテルでルームサービスのコーヒーを注文するとき、Coffe, very black! コーヒー、ベイリーブラック。濃いコーヒーを、という事なんですけどショーンコネリーがするとさまになりますね。小堺氏の言うわけもわかります。

さて、そのショーンコネリーが正規のボンドシリーズを引退した後に特別に出演した007があるんです。Never Say, Never Again. というのですがその中で彼が追っている悪役の女性と出会うシーン。彼女が水上スキーをしていてその勢いでバーでドライマティーニ(もちろんステアでなくシェイクしたヴォッカマティーニ)を飲んでいたボンドにぶつかってしまい、ボンドが水でびっしょりになるわけ。そこで彼女(もちろん彼がボンドだと知っている)わー、ごめんなさい。濡れなかったですか? Are you wet? と聞くとボンドが My martini is still dry! と。わかります? ワタシのマティーニはまだドライ(乾いている=濡れていないから大丈夫)って言うシーン。 うーん、カッコイイ。

なんて一人で楽しんでいます。そんなお酒を飲みながら今とても楽しみなのがあの映画、ダビンチコード。あの本が出た時(邦訳)ちょうどパリに旅行していたのでルーブルでもあっ、ここかあーっ、て観たものでした。アメリカ人観光客などはもっと進んでいて、あの事件のストーリーに沿った観光ルートを企画した旅行社があったそうです。

では今日はこの辺で。今日も最後までお付き合いいただきありがとう。



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