歌の基本

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歌うためのレシピを掲載

リサイタル・曲の選び方

2006年08月08日 | Weblog
今日は、初めてリサイタルを準備する方へプログラムの組み方を伝授します。

初めてのリサイタルとなると、どうしても一大事になってしまうので、曲選びも欲張りになってしまいがちです。

コンサートは観客に楽しんでもらうもの。ですから、歌手の希望だけでプログラムを組むのではなく、最後まで喜んで聴いていただける内容になるよう心がけましょう。

さて、具体的には、技術的にとても簡単な作品を5曲(これは音楽的にとてもいいものに仕上げましょう)7割くらいの難しさの曲を5曲(これを普通になんなく歌えるようにしましょう)あとはその中間の難易度の曲にします。
(一か八かのような難曲はご遠慮願いましょう。)
その中で、今までに歌ったことのある曲を半分必ず入れましょう。
全く初めての曲は3分の1以下にしたいものです。

歌曲のリサイタルですと20曲程度ですから、候補曲を30~40出します。
1ヶ月くらいそれらを練習し、22~3曲にします。
そして、おおまかに並べます。この時、緩急緩急の並べ方がいいでしょう。

2~3ヶ月前まではざっくばらんに並べておいて、歌いにくい時はすこし曲順を変えてみると歌いやすくなることもあるので、あまり早いうちに決定してしまわないように。

候補に挙がっていた曲の中や、最終まで残っていた曲から2~3アンコールに使えばいいでしょう。


くれぐれも、あなたの最初のリサイタルの観客は、音楽雑誌の批評家ではなく、親戚や学生時代の友人、近所のおじさんおばさんであることを頭に入れて置いてください。彼らが「また行きたい。」と心から言ってくださるように、最新の注意を払いましょう。