自家製酵母パン屋開業日記。

岩手県花巻市石鳥谷町で
パン屋開業準備中。

店名は「パン屋 √s(ルーツ)」。

保健所の立会検査が入る(緊張・・・!)

2009-09-24 17:20:25 | 店舗
店舗の設備がほぼ出来上がり、いよいよ保健所の立会検査となった。
検査のいくつもの基準項目をクリアしなければならない。

項目は
①パン製造室はパン売り場とは区画(仕切る)すること
②器具と器具の間、人の通る動線は80cm以上の間を設けること 
③製造室、cafeスペースそれぞれに手洗いを設けること 
④床から1mの高さまで耐水構造であること・・・などなど、沢山の検査基準がある。

これらの基準をクリアし、且つ、作業動線をスムーズに、且つ、お客様が入りやすいように・・と
4月から設計士さんと打ち合わせを繰り返してきた。
私の店はもともとは車庫で、なんといってもスペースが狭い。
なので、規定どおりの空間を設けることをはじめ、項目をすべてクリアするのはかなり困難ではあった。
そのために設計の段階で何度も保健所に足を運び、保健所の方に相談にも乗ってもらった。

保健所からは一応OKをもらった図面でここまできたが、肝心のオーブンのサイズ
が実は当初予定のサイズと若干違っていたため、全体のレイアウトに影響が出た。
急遽、器具の配置を途中で変更し、保健所の検査に臨むこととなる。

検査官は保健所に相談に行った時にいろいろとアドバイスしてくださった女性2人だった。
各項目をチェックし、要所要所を確認される。
ドキドキするなあ・・・。これでNGだったらどうしよう・・・工事やり直し・・・?と小心な私は大いにビビる。

検査官のお二人は一通りのチェックを終え、「雑穀を扱うなら花巻の『雑穀MAP』に掲載できますよ』とか、
『店内を禁煙にするんだったら保健所のHPで紹介できますよ』とか好意的な
情報を提示してくださった。

ふう~。
ひとまず、なんとか営業できそう。




↑で、営業許可証、いただきました。
ひとつは菓子製造業(パン)の許可証。
もうひとつは喫茶店営業の許可証。
喫茶(cafe)は最初は無理だと思うけど、店を回すことを早く覚えてcafeもやりたいなあ。

あ、その前に開店準備進めないと・・・・。



建具たちが入る。

2009-09-22 16:12:47 | 店舗
棟梁たちの持ち場は終わり、建具屋さんの登場となった。
店の寸法に合わせて工作してくれた建具がどんどんはまっていく。
新規で作ってもらったものもあるが、殆どが再利用の建具たち。
古材の渋みがうまく出てくれるといいのだけど・・・。



↑風徐室から売り場に入る戸。
この取っ手は流木を使ってもらった。
取っ手の流木は弟が近くの川で拾ってくれたもの。
(流木の取っ手について、以前触れた記事はこちら。)塗装は自分で。



↑cafeスペースから手洗い場所へ行くための引き戸。
宮古の古民家で使用されていたものを再利用。
年月を感じると渋さとツヤがある。



↑この格子戸も以前、別な場所で使われていたものを再利用。
(向こう側の作業台、いろいろ片付いてなくてスミマセン)



↑欄間。これも塗装は自分で。
この格子ひとつひとつに刷毛が入らない。筆は入っても塗料が溜まってダマ
になってしまうので、このように雑巾に塗料を染み込ませてこする作業を
繰り返す。一日仕事だった。


↑で、その欄間をハメたらこうなった。
画像で見るとそれなりに美しいが、実物はもっと古びた感じだなあ・・。



↑風徐室の欄間。
これは建具屋さんに作ってもらった。
同じようなものをオークションで見つけたが、競り負けてしまい、作ってもらうことにした。
出来上がってみると、枠の色以外はオークションに出ていたものとそっくり。
上下に向かって細くなるデザインと、乳白色のガラスが気に入っている。
さすが~!職人さんの手仕事。

さて、建具の真打である「蔵戸」はちょっとイロイロあって、まだ付いてない。
(イロイロの原因は私。)
どんなふうに出来上がってくるかなあ。
不安と楽しみが入り混じっている今日この頃なのです。




オーブンが稼働した日。

2009-09-20 09:23:34 | パン
電気が通り、水道が通り、業務用オーブンが使えるようになった。
私のオーブンは通常のパン屋さんではあり得ないほど小さい。
ドイツ製のオーブンで石床になっており、石を温めてその熱で焼く。



まあ、小さなパン屋だからオーブンも小さくてちょうどいいか・・と思ってマス。

メーカーのメンテナンスの人に説明を一通り受けて、自分で動かしてみた。
もともと超機械オンチ。
取扱説明書がないと絶対に間違えるタイプ。
メーカーの人にもらった取説を読みつつ、温度設定してみた。

↓仕込んでおいたカンパーニュをオーブンに入れ、照明をつけてじっと
パンを見つめる。(←ハタから見ると相当アブナイ人かも)



だんだんとクープが開き、素敵な膨らみ方をしはじめる。
オーブンの中で酵母が大活躍の時間ですな。



↑一度にこんなに焼けること自体が感動。いままでは1個ずつチマチマ焼いていたので。
小さいのは試食用。
あとは知人のものとにお嫁に出す予定。




焼いたパンのうちのひとつ。
クープの割れ方、ツヤなど、今までの家庭用オーブンとの差を感じる。
(画像はわかりにくいかもしれないけど、実物ではその差をはっきりと感じます・・・)

あとは温度を何度も探り、それぞれのパンについてベストな焼成温度と時間を
追求していくことになる。

ああ、楽しみ・・・。
オーブンに名前つけるか・・・。



丸窓の落書き、その他の隠れキャラたち。

2009-09-18 06:46:42 | 店舗
丸窓部分のシャッターの落書き。
丸窓の中に円を書きたい。
しかし、シャッターの溝のヒドイ凸凹にどうしたら円を書けるのか・・と途方にくれていた。
(シャッターの溝の凹凸に苦戦した記事はこちら
と、棟梁の助け舟!
棟梁自作のコンパス(←これまた、咄嗟につくるからスゴイ)で円をシャッターに書いてくれた^^



あとはマスキングテープを貼って、ペンキ塗りを頑張りやす。




↑で、マスキングテープを剥がした丸窓の落書きがこれ。
四角の窓に続き、この丸窓も窓in窓。
ちょっと和風な感じが伝わるかな??




↑お客様用の手洗い場所。小さめのボウルです。まだ水道がついてませんが、こんな感じ。
この板は2時間もヤスリをかけて滑らかにしたので、私にとってはかなりかわいいヤツなんです。



↑電気屋さんが照明を取り付けてくれているところ。
確かな仕事と、飄々としているところがとても素敵だなあと、しみじみ思う。



↑電気屋さんがつけてくれたガイシ。
レトロな陶器と黒い剥き出しの配線がお気に入り。



↑電気屋さんの愛犬・ちび。
いつも一緒。
私にもようやくなついてくれるようになった。
吠えないし、本当におとなしい。
電気屋さんの車の中にちょこんと座っている姿も本当に可愛い。
どうして動物ってこんなに可愛いんだろうか・・。
(そのカワイさの1%でいいから分けてくれ・・・)




壁・天井、ペンキ塗り終わりましたぁ~。

2009-09-14 15:22:19 | 店舗
内装のペンキはほぼ完了した。
数日間、ずっと早朝から夜まで、設計士さんが一緒に塗ってくれた。



壁・天井・柱・カウンターなどはこの1週間超の作業によってほぼ終わりに近づく。

しかし、塗装って難しい。
養生テープを貼ってから塗装するが、集中力が切れた瞬間に養生テープをも
はみ出してしまうから、精神鍛練だなあ・・なんて思ったりする。
はみ出した部分は、これからヤスリで削り、またその上を塗装する・・という地道な作業が待っている・・。
私を呼んでいる・・・。



↑天井塗りで大活躍のローラー。
力入れすぎて(←しかもムダな力)柄が壊れ、ガムテープで補修してマス。
(どんだけ怪力なんだか・・)



↑パテも生まれて初めて経験しました~。
コレ、無茶苦茶ムズカシイ。
継ぎ目が見えないように、壁の継ぎ目にパテを埋めるが、埋めた部分が盛り上がり
すぎ、薄く延ばせん・・・。うう・・・。
盛り上がりすぎるとヤスリをかけるのが大変なことはわかってるんです・・。
でも延ばせないんです・・・。
上手な人がやると、この上を塗装すると、本当に壁の継ぎ目がわからなくなるからスゴイ。



↑外壁をつけてもらって、設計士さんに塗装してもらう。

重なり合う、腰板の部分がお気に入り。
白壁の部分のペンキは私が担当します。
頑張るぞ~。(あ、ローラーの柄が折れる??)