からだの内なる統合を求めて…

ロルフィング施術者日記
by『ロルフィング岡山』
http://www.rolfingjoy.com

「傷あと」を癒す ・ モニター募集!

2010-03-01 | ロルフィング
先日、コロラドのボルダーで行われたワークショップに参加し、Scar Tissue(瘢痕組織)へのテクニックを教わってきました。


このテクニックは、40年以上のロルフィングのキャリアを持つ、シアトル在住のSharon Wheeler-Hancoffのオリジナルです。1960年代後半に、カリフォルニアのエサレン研究所のマッサージ・スタッフだったSharonは、ロルフィングの創始者アイダ・ロルフから、「芸術的な実験」として、生徒の中では例外的なやり方でトレーニングを受けました。それは、ロルフ博士がロルフィングを見出した過程と同じように、専門的な予備知識や理論を介さずに、実際の体に起きていることを注意深く観察することによって、「どこからはじめて、次にどこに施術したらよいか」などを体得していくというものでした。Scar Tissue(瘢痕組織)へのテクニックは、Sharonが1973年に、交通事故によって大腿部に大きな傷あとを負った女性へロルフィングを行う中で、偶然発見されたものです。


実際の施術は、とても軽いタッチで、皮膚をなでるように行います。ロルフィング同様、筋膜組織へ働きかけますが、ロルフィングとの違いは、組織の層をどれくらいの感度で感じるか、ということだと思います。通常のロルフィングが玉ねぎの皮むきだとしたら、この傷あとへのテクニックは、オブラートのような薄い層を1枚づつ、磨いて滑らかにしていくような感じです。そして、徐々に深層へと向かい、内臓空間や骨周辺の組織の引きつれにも働きかけます。


傷あとへのテクニックは…

★ 手術痕や、動作を制限している怪我や火傷の痕などを 機能的にも(動きの制限を開放し)、見た目の上でも(皮膚の変色を回復させ、凹凸を滑らかに)改善します。
★ 「こんなもので変化するわけがない」というくらいの軽いタッチで、組織の変化を促します。
★ 1度の施術で、組織の流動性が回復し、組織液の循環が改善されるので、治癒が加速します。

★ このテクニックは、固まった組織をゆるめて柔軟にするので、怪我や手術痕などによって、「関節の動きが制限されている場合」や「腹部などに引きつれ感がある場合」に有効です。ただし、伸びてたるんでしまった組織を引き締めたり、「妊娠線」などの裂けた表皮をくっつけることはできません。
★ 感染症予防のため、傷口がまだ完全にふさがっていない場合には、施術を行いません。


今回は、今後の施術に役立てるデータを収集するため、以下のようにモニターを募集いたします。ご協力いただけるとありがたいです。


「傷あとを癒す」モニター・募集要項

無料で施術を行います。
施術は、傷あと以外の全身の調整を含めて、約1時間かかります。
before/afterの写真(傷あとの部位のみ)を撮らせてください。


岡山近辺にお住まいの、傷あとをお持ちの皆様!
どうぞよろしくお願いします!!

お申込みやお問い合わせは、お気軽に以下までお願いします。
  amod@lapis.plala.or.jp
施術受付時間:10:00~20:00(不定休)
私のホームページはこちらです。
http://www.rolfingjoy.com


また先日、友人の、点滴によってできた内出血痕へ同様の施術を行い、好結果が得られました。
以下に経過の写真を貼り付けておきますので、参考にしてください。


(A)点滴から約2週間後の内出血痕

施術前



20分間の施術直後



5日後





(B)点滴から約2カ月後の内出血痕

施術前



20分間の施術直後



3日後



  


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