テニスの大人版「タッチ」かと最初は軽い気持ちで見たのですが、うーむ、なるほど。さすが「君の名前で僕を呼んで」のルカ・グァダニーノ監督。そう来ましたか。
ティーンの頃から同じテニススクールに通っていたアート(マイク・ファイスト)とパトリック(ジョシュ・オコナー)は大の仲良し、その2人の前に現れるテニス界の若き女王タシ・ダンカン(ゼンデイヤ)。全米オープン出場直前の調整のために出場したマイナーなトーナメントの決勝で、幼馴染みのパトリックと対戦することに。映画はこの2人の息詰まるような試合中継の合間に、過去に起きた男二人を翻弄する女の三角関係の顛末をティーン時代からカットバックで入れる構成。大好きなテニス映画ですし、特に、カメラに向かって飛んで来るボールテニスシーンの迫力は映画館で見るべきだったと思いますが、ナイスバディな小悪魔ゼンデイヤは妖艶さがやや足りないなぁと思っていました。しかし,ラストのアートとパトリックの試合の顛末から彼女が叫ぶ「カモン!」(多分僕の解釈は、私も行かせてよ!ボーイズ)で帳消し。ナイスムービー。
☆☆☆3/4