交付通知書

毎度、サブローでございます。先日は早朝勤務でした。

かの渡航から、また元通りの日常へ。
朝からクッソ忙しかった。なにより仕事以外で苦労した。

テナントの上役や、周辺の店の知人がわんさか会社の前を通るので、
その都度いちいち挨拶に出なアカンというね。
･･･律儀に、んなことやってんの僕だけだろうが。
いつまで良い人やってんだか。世界中の人に嫌われたいわ。
呆れられて、気色悪がられて、離れていって欲しい。


お土産を各部署にバラ撒くと、電話が煩い。お礼の電話とかいらんねん。
電話とってる間にも来客が･･･！ああっもう！！こ、殺したろかー！という想い。
ただ、べっぴんの事務員Ｕちゃんが、私あのお菓子好きなんですぅ！と
わざわざウチの部署にまで言いに来てくれたのはちょっと照れた。
今から博多行って買い占めてくる。（単純）


直クレーム一件あり。だが無視。最初は聞いてやる姿勢でいたけれど、
１０回以上来てるぞ常連やぞ、とか言い出したから、
あーはいはい、そういうの関係ないんで、とあしらってやった。
ウチの上役が原因やったんですけど、まぁ、下が窓口ですからなぁ。
なんしか、その積み重ねが僕の純粋さをねじ曲げた、と。（責任転嫁）


向かいのお店の清掃員のおっちゃんが何か言ってる。
え、俺か？俺に言ってんのか？なんぞや、と近づいてみると、

「どっかにええ就職先ない？もう辞めたいんやこの仕事。」

･･･いや、知らんがな。なんで俺に言うねん。
とまぁ、今日はやけに人と話す機会が多くて死んでしまえ全員。

仕事終わりに銭湯へ寄って、サウナで疲れをとる。幸い僕一人、貸し切りだ。
したらば全身入れ墨のおっちゃんがのっそり入って来て、

「ここ、黄色い電気、消えてる？」と言う。

は･･･？何を言うとるんやこのオッサン、あ、ちょい入ってるわ酒。マジで。
脈略のない話を延々と聞かされウンザリ。もういっそ小指つめるから勘弁してくれ。
サウナから逃げ出し、内湯に入るも、オッサンが近くの洗い場を選択し、地獄は続く。
この辺の地主、金持ちの話はもうええっちゅーねん。５０円やるから帰れというに。

今日は厄日か。

本来、俺は一言も発したくないタイプなんや。根暗の寡黙野郎なんや。
シャワーの取っ手を鎖鎌の要領でブンブン回し投げて、奴の前歯ぜんぶ折ったろかあっ！！と
半ば本気で考えながら、へー凄いですねー、と無感情の相槌を打ち続ける僕なのでした。
つっかれたぁ･･･風呂場まで誰かと会話せんならんとは。ゆっくりさせてくれってばよ。


０時前、ボロアパートのポストに一通の郵便ハガキが入っていた。
珍しいな、ハガキなんて滅多に見ないのに、と手に取ってみる。


１ヶ月ほど前に、ネット申請したマイナンバーカードの交付通知書であった。

以前、おっせぇなぁ･･･とググり果てた記憶がある。
どこの区間で遅滞するのかハッキリ分からないが、半年待ちのケースもあるらしく、
待つのが嫌いな僕は、頭から布団を被ってブルブル震える日々を暫く過ごしていた。
それと比較すれば、概ね、早く通知が来たほうだ。やるじゃん大阪市長。（かどうか知らんが）


身分証明なら運転免許証があるし、正直、日常的にそう使うこともない。
でも僕はなんやかんやで２年に一度、車を乗りかえているので、
住民票を取りに行く手間を省きたいのである。

カードがあれば、アホみたいに人で溢れた市役所で３０分も無駄に待たなくていい。
コンビニで、ちゃちゃっと発行できて、地味に百円安い。
そのしょぼい利点だけで、わざわざ申請した。

巷によると、身分証明としては使い勝手が悪いそうな。
あー、ちょっとぉ、マイナンバーは困るんすよねー、セキュリティ的なアレで。
と、拒否られることも多々あるとかで、まぁ、便利な代物でないのは確かだ。

自分の存在証明というやつは、厄介なものだよなぁ、と思う。
俺が俺である証なんてのは、俺だから、としか言えないんだけど、
あれ、俺って俺だよな？と、ふと分からなくなる時がある。
非生産性な奴って不安定なんだよなそこんとこ。何も基盤がないから。
自覚できるもんがねぇのな。そういう奴には有り難いシステムじゃねぇの。知らんけど。



さてさてさぁーて、今日も元気に夜勤いきますかぁ。

もうすぐ忘年会があるので、正直げんなりしとりますが頑張りまっす。
働く人達に幸運を。いいこと、あるぜ。多分。