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詩人・絵詞作家・内田麟太郎オフィシャルブログ

絵本「100年たったら」 石井睦美

2018年11月21日 19時53分06秒 | 日記

  アリス館 1500円+税

 父さんに、「われわれは、ひゃくじゅうの王。」と教えられたライオンは、サバンナでつぶやきます。
 「ふん、それが なんだっていうんだ。このそうげんには、どうぶつは もう、おれひとりさ」。食べるものは、もう虫と草しかありませんでした。そこへ、旅鳥の夜鳴きウグイスが、おりたちました。ヨナキウグイスはライオンにいいます。
 「わたしは もうとべない。あんた、おなかが すいているんでしょ? わたしを たべたらいいわ。」。ライオンは食べません。ふたりは虫を食べながら過ごします。鳥は歌いながら。ライオンは歌を聴きながら。
 鳥がライオンの背中から、転げ落ちる日が来ました。おいおい泣いているライオンに、鳥がいいます。「また あえるよ。」「いつ?」「100年たったら。」

 このあとは書かないがいいでしょう。結びの言葉はこうなっています。
   女の子、とおくの町からきた 転校生だった。
   ──なんだか まえに あったことがあるみたいだ。
   男の子は そうおもった。

 お話しは石井睦美さん。絵は、あべ弘士さん。のびのびした絵をたっぷりと愉しめる絵本になっています。

 ところで、この本を手にしたときドキリとしました。わたしもまた鳥との別れを書いた絵本が進んでいたからです。むろん絵本テキストは数年前に編集者へ渡っていますから、盗作ではないのですが。同じ話ならば引き揚げなければなりません。違っていました。ほっ。

 昨日の続きの童話を書いていました。順調で楽しみながら書いています。

 某社より、子どものための詩のアンソロジー(詩・古文・漢文)に、私のことば遊びの詩を頂きたいとお手紙を頂きました。詩だもんね。うれしいです。

 南の方から嬉しいメールを頂きました。誠実に生きていると(?)ご褒美を頂けるんだなあと思いました。

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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
詩人! (ことのん)
2018-11-21 18:25:58
わー、自分のことのように嬉しいです。
イエイ!
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詩人なのね (内田麟太郞)
2018-11-21 19:52:04
ことのんさま
 出発が詩だったから詩で終わりたい希望があります。感謝。
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ほっ (ひでちゃん)
2018-11-22 05:25:13
内田麟太郎さま
すごい紹介でした。『100年たったら』を読みたくなりました。
「ほっ」でよかったですね。
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100年 (内田麟太郞)
2018-11-22 06:29:48
ひでちゃんさま
 話題になる絵本だと思います。絵も素晴らしいです。円熟と冒険を感じる絵でした。
 ほっ。(*^▽^*)
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お願いがあります (上岡 広正)
2019-07-13 03:50:11
講演会をお願いしたいのですが、どうすればお願いが伝わるのでしょうか?
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講演会 (内田麟太郞)
2019-07-13 09:47:31
神岡広正様
 ありがとうございます。日程と条件が合えばお引き受け出来ます。偕成社もしくは童心社経由で私のアドレスをお尋ねください。出版社にこのブログを読んでいただければ、教えていただけるでしょう。申し訳ありません。ここにアドレスを公開できなくて。それでは。
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失礼しました (内田麟太郞)
2019-07-13 10:20:33
上岡さまでした。失礼をおゆるしください。
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