さんぜ通信

合掌の郷・倫勝寺のブログです。行事の案内やお寺の折々の風光をつづっていきます。 

キンさん

2014-09-12 19:00:00 | あんでら

 

このところ、ブログの更新を怠っておりました。いろんなことがあって、ちょっと手がまわらない、というかんじでした。

更新しないと、閲覧数や訪問者数は正直に下がっていきますね。見に来るのはビンボットやグーグルボットばかり・・・・

コメント管理も見ていなかったので、あけてみたらあちこちからコメントを頂いていたりして、ちょっときまりが悪い私です。

すみません

 

さて、後日あらためてお知らせしますが、拙僧、お弟子さんを迎えました。

下の写真は昨日9月11日に行われた得度式のひとコマ。最後のひと房の髪の毛をそり落としているところ。

64歳になる方ですが、道心堅固、迷わず坐禅をする方です。

康樹さん、義宗(長男)に続いての3人目の弟子。お名前は奥田明夫さん。僧名は「玄明(げんみょう)」。

年齢が高いのでこれから何年お弟子でいられるかは解りませんが、「いま、ここ」を大事に、しっかり精進を重ねていただきたいと思います。

 

この得度式の準備のみならず、運営に携わっている会の仕事やいろんなことが集中して、8月下旬からてんてこ舞いの日々。

家族からの「夏休み、どこかへ連れてって~」の甘え声が、いつのまにか

「休み終わっちゃうじゃんかよ~」の罵声に変わり

「どーせ、どこも行く気ないんだろ・・・」のあきらめ声に変わり、いまは

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ただ無視されて、家族にほっておかれている状況であります。

 

横浜の家族に冷たい目で睨まれながら、しかし、山形・佛性寺のお檀家さんの棚経廻りにでかけるワタシ・・。

そう、妻よ、子供たちよ、君の夫は、きみたちのお父さんは「お坊さん」なのだよ。お坊さんには休みは無いのだ(涙)。

もっとも、こんなふうな帽子かぶって出かければ、どこに行くのだ、と怪しまれるのはしょうがないのだが・・・

9月2日から4日まで時間をこしらえて出かけて来ました。

親戚の方が亡くなったりもしていますので、御霊前をもってあちこち回ってきました。

 

最近、いろんな用事があってちょこちょこ山形には帰っていますが、いつも気になるのはやはり実家の母や祖母の様子。

私もまもなく54歳なりますが、その母と祖母ですから、かたや77歳、かたや94歳(祖母は後添えで来られたので、ちょっと若いのです)。

立派な高齢世帯。老老介護のお家ですな。

妹が車で30分くらいの所に住んでいますので、日常のお世話は彼女にたよりっぱなし・・・・感謝してもしきれません。

ありがとう、妹よ。私はあなたが妹であることに誇りを感じている(ウソくさいかなあ)。

ニコニコして写真に収まっているのは、頭の中の虹を渡ってときどきわからないところに行くことの多くなった祖母、キンさん。

私の顔を見ても「お前誰だっけ~?」

おれだよ~孫の義実(よしみ)だよ~と名前を言うと「あれー、こんなイイ男、みたことないな~あっはっは」とはぐらかされます。

食欲旺盛、カルビなら2皿いきますね。

帰った日の夕御飯は、拙僧今年初となる「いも煮」とご近所から頂いた野菜のお浸し、茄子の漬物、その他。

母、房子の味、でございます・・・有り難いことでありますなあ・・・・あと何年食べられるんだろうか、と思うと涙出てくる。

  

さて、キンさん、やはりよく食べます。牛肉のたくさん入った芋煮、しっかりおかわりしました。

特にお肉中心に。

キンさん、普段は新聞の読み聞かせが得意であります。

この日は河北町からのたより「町報かほく」を読んでくれました。

大きな声で読みます。外を通る人が、キンさんが家にいるのがわかる、というくらい大きな声で読みます。

デイサービスにいっても読み聞かせをしているそうな・・・・うるさくないかな、と少し心配。

テレビのテロップ、お出かけすればお店の看板、なんでも読んでくれます。

 

アンデラ床屋を閉店して、お寺で母と一緒に生活し始めてから、虹を越えて向こうに行く時間が長くなりました。

お店をやめてお客さんの相手をしなくなってからですね、少しずつ認知症が進んできたのは・・・・・・。

母も良い按配に返事したりお世話したりしながら、仲良くやっています。

 

床屋のハサミを投げつけて、死んだ祖父とものすごい喧嘩をしたりしていたのに・・・・・

 

諸行無常だなあ。

 

  

朝顔もそろそろおわりかな、とおもっていたら、そうでもないですね。けっこういい色で咲いてます。

  

山形は蕎麦の花が満開!一面ソバの花が見られたのは大石田町。もうすぐ新そばの季節です。

      

          

今日はここまで。

 



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