期待通りのガラス姫と鏡の従者

今更ですが、ようやくガラス姫と鏡の従者終了です。
前回、と言っても2週間以上前になりますが、その時既に2人目の織姫攻略の最中でしたので、随分かかっていますが、決して不満があったからではありません。むしろ世間での評価の低さにビックリしたくらいです。

データ数78（5/21現在）で70点とはね、多くの評価をみて￥4,000まで引き下げたのがうれしい誤算になりました。プレイした感じでは、どう考えても80点以上は間違いなくあるというのが正直な気分です。特価とはいえ￥3,800程で買えましたが、これは安すぎる！

ただ今回は戯画というよりはSAGA PLANETSのものをプレイしている感覚でしたね。過去作でも原画・シナリオが同一コンビだったこともあるんでしょうが、どうせならコンティニューも加えてもらいたかった。そうすれば起動するだけでリスタートできるんですけどね。戯画のシステムはとても軽くて使いやすいんですが、残念ながらサガプラとは違ってこのリスタートだけはありません。技術的には何ら問題はないはずなんですが、この辺は大人の事情かも。

攻略も、昨年発売されたSAGA PLANETSのかけぬけと同じく、どのヒロインを選択するかという一回だけ。

好きな順からでいいんですが、私はこれまで通りメインをラストにしました。

まずはアンリ＝フランシス・ラ・ベルナールド

 由緒正しきロイヤルファミリーの血を引く、王弟の子息……ということになっていますが、その正体は双子の妹アンナ。
男装して、兄の代わりに学園へ通う羽目になり、無理に高飛車に振る舞い、バレないよう他人を拒絶する態度を取っていますが、体験版の通り主人公の瀧田駿介にはバレてしまいます。

それからは駿介が、アンリ(アンナ）の従者として手助けすることになるのですが、単なるラブコメ展開で終わらせないのが戯画のよさ。山あり谷あり実にメリハリの利いたストーリーに仕上がっています。

続いては佐々良 織姫

  

大企業、佐々良グループのご令嬢。体験版でも姫風にアレンジされたフリフリの制服に時代がかった謎の言葉で話すが、お姫様が好きなだけの単なる厨二オタ。ただ存在感は物凄く、学園を代表する生徒だけに与えられる称号「フラワー・スカラー」に勝るとも劣らないほどで、非電動系のオタクグループの間ではお姫様とあがめられ、彼女もメンバーを我が忠臣と呼んでいます。

上のアンリも面白かったですが、このルートはそれ以上で斜め上をいく展開にただただ唖然とするばかり。この二つ年上のお姫様が駿介に甘えてきたときの破壊力はダイナマイトクラスですよ。

織姫のお側つきの慎ましやかなメイド城釜 奈緒美

メインのベル以外ではこのルートが一番気になっていました。

あれだけ体験版でも煽っていたくらいですから、何もない方が不思議なくらいですね。でも残念ながら単に駿介スキスキの変わった女の子だったとは・・・なんてことはもちろんありません。

期待に違わず、実に面白いストーリーです。一部ではああ、このパターンはと思いきや、土壇場でサラッと躱すシナリオライターの意地悪さに思わず憤慨、ならぬ苦笑いなんてことがあったりなかったり。

余談になりますが、膝の上の猫、確か織姫の時にもいましたよ。右上の隅の方からかなり上から目線だったような・・・

最後はもちろんベルナデッド・ヘンリエッタ・アイゼルストン 

アイゼルストン公国、第2公女。容姿端麗にして、成績は学年トップ。まだ1年生とはいえフラワー・スカラーの最有力候補であり、駿介の初恋の相手でもあります。駿介がこの学校の従士科にすすんだのも、このベルに仕えるため。そして・・・

聳える山はあまりにも高く、さらにはあまりにも深い谷底。並大抵の努力では到底無理だと思い知らされた駿介。血を吐くような努力の甲斐あって、ようやくベルの前に立つことができたのですが、その結果・・・

このライターの引き出しの多さにはビックリさせられます。

普通ならこんなことまでは思いつかないんですが、サラッと取り入れ、しかも難易度をさらに上げた上でそれを超える解決策を用意しているのですからね。

もし未プレイなら是非お楽しみください。もちろんこのベルルートだけはラストにすると、とても爽やかな読後感を味わうことができるでしょう。

チョッピリオマケを。

ベルに叱られる駿介の一シーンです。

ベルの左手にあるのは靴ベラで、激しく枕を叩いているようですが何故？

本編でじっくりとお確かめください。

思わずニンマリ？

可愛いベルが見れるかも？？？