エロゲはやっぱり中古が一番

サクラノ刻 感想

久しぶりの更新です。ほぼ2カ月。
ようやく確定申告も終わり、念願だったサクラノ刻をプレイしました。


体験版にもありましたが、謎の喫茶&洋食屋キマイラのオーナー兼マスターである鳥谷静流と弓張学園の美術教師草薙直哉とのやり取りから始まります。
これまでの経緯が思い出されて、7年間の空白が埋まっていくような冒頭シーンです。名作とか神ゲとかいわれる割には淡々とした出だしの前作に比べてもスタートダッシュは抜群です。そして直後に時代が一気に遡り、弓張学園での若かりし鳥谷 静流と一つ年下の夏目 藍との出会いが描かれる展開になるなんて、熱いものがこみ上げてきましたよ。
やっと、やっとできるんだって。

今作は大きく分けて3部構成になっています。
まず二人のヒロインルートに枝別れして・・・とここまで書いて気が付きました。
これってネタバレでは?
そういえばどこにもヒロインのことなんて載ってませんよね。
ありゃりゃ、いつも通りに攻略順にストーリーとヒロインを紹介するつもりだったんですが、これがネタバレになるなんて・・・

ということで今回はゲームの性質上、ネタバレをさけることができないので、クリアしていない方にとってゲームの面白さを損なう可能性があります。進まれる場合は、すべて自己責任でお願いします。
もちろん最小限に抑えるようにするつもりですが、それでも純粋にゲームを楽しみたい方は、速やかに離れられることが一番の選択肢だと思います。
まさか推理小説でもないのにこんなことになるなんて・・・

前作をプレイしてないと話になりませんが、それさえクリアしていれば、こんなくだらないブログなんて無視して今直ぐにでも本編をやるべきですよ。
そして心行くまでサクラノ刻を味わってください。間違いなく神ゲですから。

それでは、さようなら。











って終わってしまいましたね。
とはいえ攻略順にヒロインを紹介するのがいつものパターンなので、大阪のおばちゃんを見習い、逞しく何事もなかったかのように話を続けますか。

最初がヒロインの本間 心鈴(ミスズ)と鳥谷 真琴です。
下図のような選択肢があらわれ、


上の「いや、心鈴くんに猫を撫でさせてやろう」を選べば、心鈴ルートです。
この心鈴、じつはかっての鳥谷静流と同級であり唯一の友人だった中村麗華と南部グループの副総裁である本間礼次郎の娘です。麗華にそっくりな外見と、礼次郎似の全てを見抜く恐ろしい瞳の持ち主で、あの「カミソリ」といわれた切れ者の校長鳥谷紗希をして「恐ろしい娘だ」と言わしめるほど。
もちろん本人は非常に思慮深く、丁寧な物腰であり、危険性など微塵も感じさせないのですが、猫は違いました。犬ならともかく飼い猫といえど野生に近いので、本能的に彼女の瞳に警戒心を露わにして決して近付きません。それに反して心鈴は猫が大好きです。小さい頃からなんとか近付こうとするのですが、猫は決まって逃げ出すかさもなければ攻撃してくるかのいずれかで、触ることさえできませんでした。
いつものごとく差し出した彼女の左手を鋭い爪をたてさらには噛みつく猫、たまらず悲鳴を上げた瞬間を主人公の直哉が目撃したことから、奇妙な選択肢になったというわけです。
で、その結果、彼女の怪我した左手の治療するために二人でキマイラへ行くことになるのですが・・・



「本人がそういうのであれば・・・」を選ぶと、心鈴ルートから外れます。枝別れしたその先に、かっての弓張学園時代の同級生で、校長鳥谷紗希の娘でもある鳥谷真琴と出会います。


この真琴、現在は母の紗希とは冷戦状態です。東京で雑誌アートスクールの編集者として働いています。前作のラストで起こった例の事件、前衛芸術集団ブルバギによる落書きで無残に塗りつぶされた教会の櫻の壁画でしたが、直哉による光とステンドグラスを組み合わせた手法で朝日があたった瞬間に見事に櫻が咲き誇ります。それを『櫻達の色彩の櫻足跡』との題名で特集記事を組んだ真琴は、デスクに昇格です。
今回わざわざこの弓張へやってきたのも、碧緋(へきひ)や弓張市で起きている異変を感知したからです。ずっと取材を続けているものの、鳥谷家に戻ることなく、ここ数日はネカフェで過ごしています。というのもその対象者の一人があのブルバキ紅一点の長山香奈。何を企んでいるのかわかりませんが、夜遅く泪川ドヤ街まで後をつけることも。その時は直哉と友人の片貝の三人で飲むだけだったようですが。
さらには弓張学園の生徒で美術部の恩田寧。同じく美術部の氷川ルリヲと共に、三科展受賞歴があり、学生レベルの画家ではないのですが、この恩田寧にはかなり謎めいた部分がありそれを探ることも一つです。
成り行きで夏目家へ一晩泊まることになるのですが、あまりにも居心地がよく、直哉と藍のモテナシでチョット一杯のつもりが、瞬く間にダウンします。
で、

お約束のパターンです。
もちろん下の「俺の部屋で寝かせるか」を選べば言うまでもありませんよね。
もっともここではそれ以上でもそれ以下でもなく、当の直哉本人は居間で寝るだけなんですけどね(笑)

上の「どうしたもんだろう」を選べばノーマルエンド?バッドエンド?
それとも・・・

この二つのルート、いずれも見応えがありますが、物語が終わった途端にエンディングとなります。もちろんエピローグもオマケも一切無し!
ここまでがⅠ~Ⅲ章の大まかな流れで、過去のしがらみや結び付きなどが複雑に絡まって現在に至ります。

余談になりますが校長の鳥谷紗希は50ウン歳だとか。娘の真琴は直哉と同い年で、中村と離婚して家を出るときに圭と別れるのが嫌だと泣きじゃくっていた頃から思えば、長い年月が経っているとわかるんですが、紗希だけはあの頃から時間が止まったように全くかわってません。まるでどこかの芸能人みたいですね。


さて両ルートをすませるとあらたにもう一つ選択肢があらわれます。そして最初のタイトル画面にⅣなる文字が追加されていることに気付くはずです。
そこをクリックすると・・・

いよいよグランドルートです。
恩田寧や本間心鈴に隠された謎は言うまでもなく、草薙直哉を中心に語られるサクラノ詩のその後の物語が始まります。藍や夏目圭、御桜稟や夏目雫、氷川里奈、川内野優美、鳥谷真琴からあの明石や変なフランス人まで総出演です。 
ここにも当然ヒロインはいます。とびっきりの。
もちろん明かせませんけどね。
といいながら実は既に大っぴらにネタバレしていることに気が付きました(笑)

それが最初の画像です。


良く見ると既にⅠ~Ⅵまで描かれたスタート画面で、エンディングを済ませるとこの画面に替わってしまうんですよ。とはいえ、普通に通常版はこの画像で紹介されてますからね。
これはメーカー公認なのかも?


ところで発売前からサクラノ詩がサクラノ刻に題名がかわり、更に副題の「櫻の森の下を歩む」がいつの間にか消えてましたが、違和感はありませんでしたか?
第Ⅱ章で教会の壁画を穢した張本人である長山香奈が、この絵を見ながら呟きます。
「まるでこの櫻は、咲く刻を知っているかの様に、決まった周期で、みずからが咲く。櫻ノ刻をきざむ」
今更ですが、この物語には心に響く言葉がとても多い。中には何を言ってるのかサッパリわからんなんてこともありますが(笑)、この櫻ノ刻をきざむことがスタートライン。それから様々なことが語られるのですが、最後のグランドルートに入ると自然にその意図がわかるように演出が工夫されています。特に画像で変わった瞬間を描かれると、一目瞭然です。
流れるエンディングもこれまでと違うような、と思っていると案の定仕掛けがありました。
それが自然と終わりであると感じられる雰囲気にしてくれます。とても清々しい爽やかな気分に浸りながら、ようやく終わったんだ、と。


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