偽書作家テスト

KEIYAさん提唱の偽書作家テストに私も挑んでみました。

Ep1: Legend of the golden witch

問１ 真里亞の薔薇に込められた意味と、消失の理由は？

 真里亞の薔薇の消失は、真里亞の証言によって、幻想の人物をあたかも実在の人物であるかのように六軒島の一同に信じさせるための、真犯人の計画の一部である。そして真里亞は真犯人の計画に加担している。真里亞は計画の中での自分の役割を理解しており、自分の役割を果たすため、薔薇庭園に残る口実を作るために、真里亞が自ら薔薇を手折った。

 

問２ 真里亞が持っていた傘と手紙を渡したのは誰？

 紗音。

 

問３ 夏妃の部屋の扉に不気味な汚れを残した人物と、その理由は？

 真犯人側の誰か。魔法陣と同じで魔女の存在を演出するための悪戯。

 

問４ 【園芸倉庫・６人殺し】の犯人と方法は？

 紗音が実行犯。絵羽、秀吉、南條、源次が共犯者。紗音が倉庫の奥で横たわって死んだふりをしていた。南條が嘘の検死をし、絵羽と秀吉が紗音から譲治を遠ざけ、源次が南京錠を掛けたふりをした。倉庫に居た嘉音は幻想。

 

問５ 【チェーン密室・絵羽＆秀吉殺し】の犯人と方法は？

 紗音が実行犯。南條、源次が共犯者。熊沢は狂言者。チェーンはかかっていなかった。嘉音（紗音）と南條、源次、熊沢が口裏を合わせてチェーンが掛かっていたと偽証した。

 

問６ 【ボイラー室・嘉音殺し】の犯人と方法は？

 嘉音（紗音）は殺されていないし、死んでもいない。南條が虚偽の死亡の報告をした。

 

問７ 金蔵の書斎内に手紙を置いた人物と方法は？

 南條、源次、熊沢が小柄な真里亞の動きを隠し、真里亞が封筒を置いた。

 

問８ 【客間・源次＆南條＆熊沢殺し】の犯人と方法は？

 紗音が実行犯。真里亞が共犯者。真里亞、南條、源次、熊沢は全員真犯人の計画に加担しているので、身を守るために客間に鍵をかけるということをしない。客間には鍵をかけていたという真里亞の証言は嘘である。

 

問９ 【玄関ホール・夏妃殺し】の犯人と方法は？

 紗音が実行犯。自分の存在に気付いた夏妃に殺されないために、自衛のため消音の銃を構えて引き金を引いてしっかり射殺した。ほぼ同時に夏妃も紗音に向けて発砲したが、それは外れた。

 

問１０ Ep1のゲーム盤の真相は？

 実は紗音は、“紗音”としても“嘉音”としても、殺されていなかった。

 

 

Ep2: Turn of the golden witch

問１ ゲーム盤上に登場したベアトリーチェの正体は？

 ベアトリーチェ本人である紗音が行った行動を幻想で覆ったもの。それがゲーム盤上のベアトリーチェとして描かれている。

 

問２ 楼座が受け取ったベアトリーチェの封筒の中身は？

 礼拝堂で見つかった、“碑文を解いたら利子の回収を止める”というルールを伝える魔女の手紙。本来、全兄弟の揃う晩餐の席上で手紙を読み上げられるはずだったが、楼座が魔女の手紙を読み上げる機会を逸したため、そのタイミングがずれた。

 

問３ 親たち７人は深夜の礼拝堂で何を見た？

 紗音が当主の指輪と金塊を提示し、自分が黄金の正当な所有者であると納得させた。

 

問４ 【礼拝堂・ハロウィンパーティーの６人殺し】の犯人と方法は？

 紗音が実行犯。楼座、源次が共犯者。郷田は狂言者。礼拝堂には鍵がかかっていなかった。紗音、楼座、源次、郷田が口裏を合わせて礼拝堂には鍵が掛かっていたと偽証した。

 

問５ 【朱志香の私室・朱志香＆嘉音殺し】の犯人と方法は？

 紗音が実行犯。楼座、源次が共犯者。朱志香は朱志香の部屋で殺された。朱志香は嘉音本人であるので、同時に“嘉音はこの部屋で殺された”を満たす。アリバイは楼座、源次、紗音の偽証。

 

問６ 【使用人控え室・南條＆熊沢殺し】の犯人と方法は？

 紗音が実行犯。南條、源次が共犯者。熊沢、郷田は狂言者。遺体消失を演出するためどこかに姿を隠していたところ、後で紗音に殺された。

 

問７ 【夏妃の私室・紗音＆譲治＆郷田殺し】の犯人と方法は？

 紗音が実行犯。譲治と郷田を殺し、内から密室を構築した後で、死んだあと頭部の傍らに杭が来るような態勢になってから自ら銃で額を撃ち抜いた。

 

問８ 生き残った人々は最終的にどうなった？

 ２日目２４時に、碑文を解けなかった者以外の生き残り全てを、吹き飛ばして殺すトラップにより、全員死亡。

 

問９ Ep2のゲーム盤の真相は？

 実は楼座も“狼”だった。

 

問１０ ベルンカステルが語ったベアトリーチェの隙とは？

 真犯人紗音は自分の行動を止めて欲しいとも考えているので、それがゲーム盤上のノイズとして現れる。

 Ep2に限ると、圧倒的な展開に見えても身内を疑いさえすれば解ける謎が多いのが隙。逆に、身内を疑うべきだと促しているようにも見える。 

 

 

Ep3: Banquet of the golden witch

問１ 碑文の謎の答えは？

 略。

 

問２ 【連鎖密室・６人殺し】の犯人と方法は？

 紗音が実行犯。留弗夫、霧江、南條、源次が共犯者。連鎖密室を構築するため紗音が生きたまま内側から施錠し、死んだふりをしていた。紗音はまず“紗音”として１階客間で南條の嘘の検死を受け、礼拝堂に移動して“嘉音”として南條の嘘の検死を受けた。南條はその直後に他の人間の目を盗み、消音の銃で紗音を殺した。

 

問３ 【薔薇庭園・楼座＆真里亞殺し】の犯人と方法は？

 絵羽が実行犯。秀吉が絵羽の共犯者。留弗夫、真里亞、霧江は真犯人の共犯者。留弗夫か霧江がベアトリーチェの指示だと嘘をついて、真里亞に外に出るよう促したため、真里亞は薔薇が心配だと口実をつけ楼座とともに薔薇庭園へ。後を追った絵羽が楼座ともみあいになり殺してしまい、目撃者となった真里亞を殺した。秀吉には自分のアリバイを証明してもらった。

 

問４ 【玄関ホール・留弗夫＆霧江＆秀吉殺し】の犯人と方法は？

 絵羽が実行犯。秀吉が絵羽の共犯者。留弗夫、霧江は真犯人の共犯者。留弗夫と霧江が、真犯人とともに秀吉を問い詰めるため屋敷に彼を連れ出した。しかし真犯人はすでに死亡しており、逆に後を追ってきた絵羽に不意をつかれ殺された。霧江は即死ではなく、絵羽と秀吉が油断している隙に、秀吉を背後から射殺した。

 

問５ 譲治がゲストハウスから屋敷へ行った方法は？

 譲治がゲストハウス２階の窓から抜け出した後、南條が窓の鍵を掛けた。譲治はゲストハウスを抜け出した後は屋敷ではなくまず礼拝堂に向かい、紗音の遺体を屋敷の客間まで運び、紗音の姿に着替えさせた。

 

問６ 【ゲストハウス・蔵臼＆夏妃殺し】の犯人と方法は？

 絵羽が実行犯。コーヒーに睡眠薬を入れて蔵臼と夏妃を眠らせてから絞殺した。二人の遺体は台車で薔薇庭園の東屋に運んだ。

 

問７ 客間の扉に「０７１５１１２９」を書いた人物と数字の意味は？

 書いたのは絵羽。数字は貸し金庫の暗証番号。あらかじめ扉に暗証番号を書いておき、他の生存者とともにそれを発見することで、どこかに隠れているはずの（と絵羽が思っている）使用人たちに罪をなすりつけようとし、また、暗証番号を知っていてもおかしくない状況を演出した。

 

問８ 【客間・譲治殺し】の犯人と方法は？

 自殺。

 

問９ 【使用人室・南條殺し】の犯人と方法は？

 譲治が実行犯。使用人室の外から凶器を構え、それにて真正面の至近距離から殺した。

 

問１０ Ep3のゲーム盤の真相は？

 実は真犯人は第一の晩で南條に殺されてしまっていた。

 

 

Ep4: Alliance of the golden witch

問１ 【食堂・６人殺し＆５人幽閉】の犯人と方法は？

 紗音が実行犯。南條、源次が共犯者。いったん紗音が当主の指輪と金塊を提示し、自分が黄金の正当な所有者であると納得させたうえで、睡眠薬入りのコーヒーを利用して親族たちを拘束し、身内を人質とした脅迫で、魔法で６人殺し＆５人幽閉が行われたと偽証させた。役目を終えたものから殺されていった。

 

問２ 【朱志香の私室・朱志香殺し、薔薇庭園・譲治殺し】の犯人と方法は？

 紗音が実行犯。朱志香は金蔵が考えたであろうこの狂言殺人に乗ることにしていたので、紗音に促されるまま偽証し、その直後に殺された。譲治は普通に射殺された。

 

問３ 【屋敷の裏手と客室・嘉音＆紗音＆南條＆蔵臼＆霧江殺し】の犯人と方法は？

 紗音が実行犯。南條、源次が共犯者。殺害場所は食堂。南條、蔵臼、霧江は役目を終えたところで殺され、霧江がつかされた嘘に合わせた場所に運搬された。紗音は井戸のそばで最後に凶器を処分し自殺した。

 

問４ 【園芸倉庫・郷田＆熊沢殺し】の犯人と方法は？

 紗音が実行犯。狂言殺人だと思い込んでいる郷田から鍵を受け取り、中に入って二人を射殺し、ロープで吊るした。異なる鍵に園芸倉庫の鍵のプレートを付け郷田のポケットに入れ、本物の園芸倉庫の鍵でシャッターを閉め、密室を構築した。

 

問５ 【客間・真里亞殺し】の犯人と方法は？

 紗音が実行犯。真里亞が共犯者。真里亞は紗音に言われるまま、毒を飲んだ。

 

問６ 戦人の罪とは？

 ６年前、紗音にプロポーズじみたことを言っておきながら、さっぱりおぼえていないという紗音に刺されてもしかたない行為。

 

問７ ベアトリーチェの問い「私は、だぁれ？」の答えは？

 ２日目２４時に、碑文を解けなかった者以外の生き残り全てを、吹き飛ばして殺すトラップ。つまり爆弾。

 

問８ Ep4のゲーム盤の真相は？

 実は戦人の罪を問うやりとりの後、紗音はやる気を失ったため、碑文殺人は失敗に終わった。

 

問９ 縁寿がマルフク寝具店で発見したものは？

 さくたろうの人形。

 

問１０ １２年後の六軒島で行われた、縁寿と須磨寺霞一派の戦いの真相は？

 霞の悪いイメージを否定し、逆に、実は須磨寺霞は善人である可能性を示すため、本当に煉獄の七姉妹を顕現させて、非常に醜い悪役として配置された駒の霞たちを殺させた。

 

 

Ep5: End of the golden witch

問１ 親族会議休憩中、食堂の扉をノックして手紙を置いた人物とその方法は？

 手紙とノックは幻想である。

 

問２ 【いとこ部屋・４人殺し】の犯人と方法は？

 留弗夫と霧江が実行犯。絵羽と楼座が狂言殺人を企て、その企てに沿っておそらく屋敷内で死んだふりをしていた４人を、本当に殺害した。

 

問３ 【使用人室・源次殺し】の犯人と方法は？

 留弗夫と霧江が実行犯。殺害場所は使用人控え室内でなく、屋敷内の別の場所。源次は戦人に分骨用の骨壺を渡し終え、控え室に戻る途中だった。

 

問４ 【謎の場所からの脅迫電話・蔵臼殺し】の犯人と方法は？

 留弗夫と霧江が実行犯。脅迫のためいったん蔵臼を捕らえ、夏妃に電話で声を聞かせた直後に殺害。脅迫の内容は“金蔵の死を隠す企み”を暴くために夏妃の心を揺さぶる内容。

 

問５ 【客室・秀吉殺し】の犯人と方法は？

 留弗夫と霧江が実行犯。第一の晩において、楼座、朱志香、譲治、真里亞と一緒に死んだふりをしていた秀吉も殺されてしまった。

 

問６ 突如現れた古戸ヱリカとはどのような存在か？

 事故で、六軒島近海を航行する船から行方不明になった人物で、紗音はその存在を確認していた。ヱリカは多くの場合その事故で命を落とすが、Ep5では偶然六軒島にたどり着いた。六軒島にくるまでは“古戸ヱリカ”以外の名を名乗っていたが、六軒島を訪れたときに初めて“古戸ヱリカ”を名乗った。

 

問７ １９年前の男の正体は？

 Ep7でその実在は明らかになるが、“１９年前の男”による脅迫はおそらく幻想。少なくとも事件には関与しない。

 

問８ 作中で示されたノックス十戒の意味は？

 ゲーム盤はノックスの十戒に従っている。

 

問９ ベアトリーチェに対する戦人の心証が大きく変わった理由は？

 ベアトリーチェの動機は戦人の罪にあるということ、すなわち自分に対する恋心が動機の根底にあるということを正しく理解したため。

 

問１０ Ep5のゲーム盤の真相は？

 実は第一の晩の殺人はすべて留弗夫・霧江夫妻によって、屋敷内で遂行された。

 

 

Ep6: Dawn of the golden witch

問１ 【各所で発見される死体・恋の試練の６人殺し】の犯人と方法は？

 紗音が実行犯。楼座、真里亞、源次が共犯者。蔵臼、絵羽、留弗夫、戦人、夏妃、秀吉、霧江は狂言者。南條も共犯者のはずだが第一の晩では特に役目が与えられていない。

 最初に密室が破られた時点では第一の晩の犠牲者はまだ全員生きていた。朱志香と譲治に対するテストを口実とした紗音の指示で死んだふりをしていただけなのだが、“遺体発見”直後の騒ぎの隙をついて、紗音が、絵羽、楼座、真里亞、夏妃、霧江をしっかりと、殺し直した。

 

問２ ゼパルとフルフルによる恋の試練と決闘が描かれた意味は？

 六軒島世界において紗音は、“ベアトリーチェ”と戦人、“紗音”と譲治、“嘉音”と朱志香、この３組の恋をひとりで背負う形になってしまっていた。恋に誠実であろうとする紗音は、いずれかひとつの恋を必ず選択しなければならないと考え葛藤する。その葛藤を象徴するのがゼパルとフルフルの試練。

 

問３ 回想シーンで戦人が女性の好みを語った相手は誰？

 紗音。

 

問４ 「お母様」の正体と、彼女がベアトリーチェに恋心を託した理由は？

 「お母様」の正体は紗音。紗音には、戦人に対する恋心が芽生えていた。しかし、“紗音”の本命は譲治である。“紗音”として二股をかけるわけにはいかないので、紗音はベアトリーチェ本人であるいう事実を利用し、“ベアトリーチェ”に戦人に恋する乙女という設定を付加することで、自分の気持ちをごまかした。

 

問５ 紗音と嘉音はどのような関係？

 “嘉音”とは、“嘉音”という存在自体が必要とされたがために、紗音と朱志香にて設定された架空の存在。

 紗音が嘉音に変装している。

 紗音は嘉音本人である。朱志香は嘉音本人である。十七は嘉音本人である。

 ゲーム盤の登場人物は、紗音と嘉音を、血のつながった実の姉弟だと思っている。

 

問６ いとこ部屋にいたはずの嘉音が脱出した方法は？

 “ヱリカがいとこ部屋の外に移動するその隙に、救出者嘉音はヱリカと一緒に部屋の外に出た。”

 いとこ部屋を出たのは蔵臼、朱志香、源次の３人。戦人を救出したのは嘉音本人である朱志香である。源次はヱリカ本人である。なので、このいとこ部屋からの移動は、上記の“解答”を満たす。

 

問７ 嘉音がチェーンで閉ざされた客室から戦人を助け出し、消失する方法は？

 “ヱリカがバスルームで悪戦苦闘している隙に、戦人が客室を出て、救出者の嘉音が客室に入り、チェーンロックを閉める。これでロジックエラーが修復される。そのすぐ後に、まだヱリカがバスルームで悪戦苦闘しているうちに、第四の人物が客室を訪れ、嘉音と入れ替わりに客室に入り、チェーンロックを閉めた。”

 バスルームで悪戦苦闘したのは源次。源次はヱリカ本人である。戦人が開けっ放しにしたチェーンロックを閉めたのは朱志香。朱志香は嘉音本人である。朱志香がすぐチェーンロックを外し客室の外に出て、蔵臼がその後に客室に入りチェーンロックを閉めた。蔵臼がロジックエラーに関わる“第四の人物”に該当する。なので、この一連の流れは、上記の“解答”を満たす。

 

問８ 「１８人目の人間」「１７人だ」。ヱリカ退場時、２つの赤字が並び立った理由は？

 １０月４日、親族を乗せた船が六軒島に到着した時点で、六軒島には１７人の生存者が存在する。そこに“探偵ッ、古戸ヱリカ”が“来訪者ッ”として六軒島を訪れたとしたら、それは確かに“１８人目”である。

 十七は“古戸ヱリカが登場するタイミング”以前に必ず死んでいるので、“探偵ッ、古戸ヱリカ”が六軒島に来訪する時には十七だけが死んで１６人となっている。そこに“探偵ッ、古戸ヱリカ”を迎えると、“１７人”になる。

 

問９ Ep6のゲーム盤の真相は？

 実はヱリカは六軒島に漂着していなかった。

 

問１０ 冒頭で部屋に監禁されていた人物が、女性めいた言葉を発した理由は？

 監禁されているのはバトラ。あまりに長く密室で苦闘したため一時的に退行を起こしてしまい、昔知らない部屋に寝かされた時の小さい頃にまで戻ってしまった。女性の口調に切り替わったのではなく、子供の口調に切り替わった。

 

 

Ep7: Requiem of the golden witch

問１ ベアトリーチェ殺人事件の犯人（＝彼女を生み出した人間）は？

 紗音。

 

問２ 「戦人が１９８６年の六軒島に来なければ事件は起こらなかった」のはなぜ？

 後１年遅ければ例え玉砕するにせよ、譲治を選びきれた。後１年早ければ戦人も選択肢に入れて正しく決断できた。しかし、心が定まりかけたタイミングで戦人が六軒島に舞い戻ってきてしまったため、紗音は自分で選択するということができなくなってしまった。こうして追い詰められた紗音は、碑文に沿った殺人を完遂して儀式を成就し、黄金郷に行き、全ての恋を成就させるという方法を選んでしまった。

 

問３ 戦人から紗音への手紙は本当になかった？（譲治が隠蔽したという説はあり得る？）

 なかった。戦人は紗音に刺されてもしかたない。

 

問４ ヤスが１９８６年の六軒島で行おうとした計画とは？

 “碑文に沿った殺人を完遂して儀式を成就し、黄金郷に行き、全ての恋を成就させる”ということを一応の目的とした運命のルーレット。

 

問５ ヤス、紗音、嘉音、理御、ベアトリーチェ、クレル、それぞれの関係は？

 １９年前の赤ん坊が、夏妃に受け入れられると理御として育てられ、拒絶されるとヤスとしての人生を歩むことになる。ヤスは福音の家で紗音の名を戴く。紗音は朱志香とともに、嘉音やベアトリーチェのキャラクターを設定し、真里亞の本人認定を受け、自らも嘉音本人、ベアトリーチェ本人となる。クレルはヤスの実像を覆い隠すための仮の姿。

 

問６ ヤスが魔女になってからの２年間に何があったのか？

 碑文を解いてさらなる絶望的な事実を突き付けられた後、自殺未遂を起こしてしまった。結局死にきれず、何とか気を取り直して恋を実らせる可能性を模索するも、結局戦人に心を揺さぶられ、死ぬことも未来に向けての決断も出来ない状態に陥る。

 

問７ 「幻は幻に。……黄金の真実が、幻の錠を閉ざす。」の黄金の真実とは？

 真実ではないのに真実として通用している事柄を、黄金の真実として言及できる。

 第２のゲーム、第一の晩に限るなら、礼拝堂には鍵がかかっていなかったのに、共犯者と狂言者の偽証によって、“鍵がかかっていた”という事柄が真実として通用してしまったことを指す。

 

問８ お茶会で描かれた次男夫妻による殺人の真相は？

 ベルンカステルが見つけてきた可能性のカケラをそのまま見せたもの。ベアト世界とは無関係な真実であり、決して猫箱の中身ではない。

 

問９ クレルのはらわたで描写されたシーンの真相は？

 真相に近いと思われる可能性のカケラが提示されただけ。ベルンカステルには猫箱の中身を暴く力はない。

 

問１０ ウィルの二十の楔がベルンカステルに通用しなかった理由は？

 お茶会でベルンカステルが用意したカケラは確かにベアト世界とは無関係ではあるが、それでも確かに真実なので、ミステリーを貫くための二十の楔では通用しない。

 

 

Ep8: Twilight of the golden witch

問１ 「ゲームマスター」と「作家（物語の筆者）」の違いは？

 ゲームマスターとは、ベアト世界にて、六軒島殺人事件の再現であるところのゲーム盤を紡いだ者。

 作家とは、六軒島世界にて、六軒島殺人事件の再現であるところの偽書を書いた者。

 

問２ 各Ep（Ep1～8）の作者は誰？

 Ep1～8にわたって展開された『うみねこのなく頃に』のメインステージはベアト世界であり、ベアト世界はメインステージなので現実である。すなわち、誰かが書いた物語をなぞった世界ではないということである。つまり、各Ep（Ep1～8）の作者は存在しない。

 各Ep（Ep1～8）の“ゲーム盤の”作者は誰かということなら、各ゲームのゲームマスターが作者。

 

問３ ベアトリーチェの心臓とは何か？

 “魔女足らしめる心臓”と“ベアトリーチェ足らしめる心臓”の二つの心臓。

 “魔女足らしめる心臓”とは、金蔵の遺産のことである。

 “ベアトリーチェ足らしめる心臓”とは、本人認定師真里亞のことである。

 

問４ ヤスの血縁関係を分かる範囲で説明せよ

 父：金蔵

 母：九羽ベアト

 兄or姉：蔵臼、絵羽、留弗夫、楼座

 甥or姪：朱志香、譲治、戦人、縁寿、真里亞

 

問５ 真里亞は事件にどのような影響を与えた？

 共犯者。証言によって、幻想の人物をあたかも実在の人物であるかのように六軒島の一同に信じさせるのが、真里亞の主な役目。

 

問６ 赤字と金字（黄金の真実）について説明せよ

 赤字：まぎれもない真実。ただし、六軒島世界では通用しない。

 金字：真実ではないのに真実として通用している事柄。六軒島世界で通用する。

 

問７ 八城幾子＆フェザリーヌの正体と登場理由は？

 フェザリーヌはベアト世界に関心を抱いただけの観劇の魔女。フェザリーヌは最後まで観劇の魔女の立場を堅持した。

 八城幾子は六軒島世界に実在している人物。フェザリーヌはメタ縁寿の前に姿を現すために八城幾子の姿を利用するが、それだけのことで、フェザリーヌと八城幾子は別の存在。

 はっきり言ってもともとフェザリーヌも八城幾子も登場する必要はなかったが、結果として、六軒島から生還した“戦人”が身を寄せる所として、バトラが幾子を利用できた、という結果に結びついた。

 

問８ ベルンカステル＆ラムダデルタの正体は？

 ラムダデルタ様：ベアト世界の後見人。“限りなく絶対を生み出す力”を持つ魔女として、最初から最後まで、紗音の願いが絶対に成就するよう協力して下さった。

 ベルンカステル：ベアト世界のマナーの悪い客人。だが招かれざる客ではない。“ゼロでない限り必ず成就させる力”を必要としたベアトに“高い入館料”を払うことで正式に迎え入れられている。

 

問９ 「一なる真実の書」の内容は？

 「一なる真実」とは、ベアト世界の元となった六軒島世界の、１９８６年の１０月４日から５日にかけての２日間に起こった出来事のみを指す。「一なる真実の書」には、それが記載されている。ただし、絵羽視点で。

 

問１０ 八城幾子が真実の書と鍵を持つ理由は？

 真実の書と鍵を持っているのは六軒島世界に実在する八城幾子ではなく、フェザリーヌが扮している八城幾子。「一なる真実」の守り手であるエヴァから預けられている。

 

問１１ ボトルメールを流した人物とその理由は？

 紗音。“ベアトリーチェ”としての理由は、メッセージボトルが世間の目に触れる事で六軒島の魔女の存在を微細なものから強固なものへと変えるため。“紗音”としての理由は、せっかくのアイデアを完全なお蔵入りにはしたくなかったため。

 

問１２ １２年後の世界やメタ世界は偽書に書かれたこと？

 いいえ。

 メタ世界とは当考察で言うところのベアト世界。ベアト世界は誰かが書いた物語をなぞった世界ではない。

 「Alliance」「Banquet」「End」「Dawn」。六軒島世界にはこれらのタイトルがついた一連の偽書は存在しない。

 

問１３ 八城十八が偽書を発表した理由は？

 六軒島世界の八城十八が発表した偽書は、“右代宮戦人”の記憶に基づいた真実に近いもの。つまり、世間に流布している全く真実とはかけ離れた偽書に対抗するためにそれらを発表した。

 

問１４ ３日目の描写の前には何が起こった？

 狂言で戦人をだますことに成功し、十七以外は誰も死なない形でいったん碑文殺人が成就する。しかしその後紗音が予期しないところで殺人が本当に発生し、最後には２４時の大爆発も起きてしまう。絵羽は碑文の謎を解き、難を逃れる。絵羽の視点では戦人と紗音は生死不明。

 

問１５ 戦人とベアトリーチェが入水した意味は？

 黄金郷に至れなかった紗音に提示されたささやかな希望。この入水し海底に沈んだベアトリーチェと戦人はベアト世界に行くことなく、海底の小さな猫箱でEp1～8とはまた別のささやかな物語を紡ぐことになる。

 

問１６ 八城十八が寿ゆかりに行った告白の真偽は？

 真。「一なる真実」に反していない。

 

問１７ 福音の家の黄金郷が意味するものは？

 あくまで縁寿の世界観に依るものだが、八城十八の体に封印されていたため未だ黄金郷に至れていなかった“右代宮戦人”の魂が、戦人との再会に納得した縁寿の取り計らいで、ようやく黄金郷に至ることができた、ということを縁寿によって再構築されたベアト世界の立場から描写したもの。

 

問１８ 魔法と手品、縁寿にとってより良い選択は？

 正解は魔法。

 

問１９ 山羊が世界を食い尽くす描写の意味は？

 エヴァは未来の魔女であり、本来ならベアト世界に無関係な未来の情報を無限に持ち込む事が出来る。その力によって持ち込まれた、未来の人々の好き勝手な解釈による、ベアト世界の世界観の否定。

 

問２０ 『うみねこのなく頃に』全体の真相は？

 紗音のがんばり恋物語。