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デュピルマブ(デュピクセント)使用報告

満員電車とイタリア人2

2005-06-12 | Viva Italia
 写真は、海岸沿いを走る電車。
Via Dell'Amoreから撮ったマナローラ駅。 

祝日とぶつかり、すでに真夏の気候のイタリアの海は大混雑。
世界遺産に登録されてる小さくて美しい町は人・人・人。 
チンクエテッレは自然の動植物や野鳥を守るために車の進入を厳しく規制している。
街中に車は一台も無くて、この辺の徹底ぶり、さらに町並・景観の統一規制は見事といえる。
日本も是非見習ってほしい美点だと常々思っている。

そんなだから、交通機関は鉄道のみになるというのに1時間に1~2本ぐらいしか無い。
この辺は日本を見習ってほしい。 (ムリですね。ハイ)
電車の来る10分ほど前に駅に向かった私は、甘かったことに気づかされた。
階段の途中で上りきらないうちに人だかりでホームに上がれないぞ。
う~ん、どうしようってったって、どうしようもないわな。

そこで黙ってるはずがないイタリア人。
「もっと奥のホームに移動してよ~」 「前に進んで!」 叫んでるし… 

横から手すりと柵によじ登って、見事ホームに入る元気な男の子たちもいたりする。
私もやってみるかな? 出来なかったらカッコ悪。。。なんて考えてたら電車が来た。
一斉に入り口に走る。 うわっ!右のドアが開かないみたい。左だ、走れぇ!

イタリア人は何故かドアの入り口ばかりに溜まって、空いている奥に入ろうとしない。
満員電車は奥が空いてんのよぉ。おぬしら知らんな。東京人のサバイバル術さ、フフン
とか思いながら“ペルメッソ”を連呼しつつステップを上がる。 

後ろからどんどん押されて4人がけのボックス席が両側にある車両の真ん中あたりに立つ。
私の斜め前には足で蹴りあいをして大騒ぎする子供4人。まあここにいれば被害は無いな。
なんて思ってたら、次の駅でさらにトコロテンのごとく奥に移動させられる。

入り口が騒がしい。 「もういっぱいだ。乗れないよ」
諦める外国人らしき人たち。 無視して乗るイタリア人。

さらに次の駅ではケンカ勃発 
「いっぱいだ!これ以上乗ったらぺっちゃんこになるぞ」
「いや乗る!ずっと待ってたんだ。同じだけ払ってるんだぞ!」
「ダメだっていってるだろ」 車内からそうだそうだの大ブーイングが巻き起こる。
「ピッツァが乗れて、なんで俺が乗れないんだ!!!」
面白すぎ! 思わず噴出してしまう。
そちらをみると、誰かがつぶれないようにピッツァを頭の上に揚げている。

それから5分ほど大声でケンカをしていた。
言いたいことをこれだけ言うイタリア人って笑える。
溜めて溜めて突然ぶち切れたりストレス溜める日本人と、言いたい事をその場で吐き出す
イタリア人。 どっちがいいんだ? あんなに口げんかして殴り合いにはならないのかな?
もちろん“混みあって申し訳ありません。奥へお進みください”
なんて気の利いたアナウンスはあるはずはない。

ところで、私は笑ってる場合ではなかった。
グイグイッと押されて暴れる子供の真ん前に来てしまった。
あら? さっき女性が私の隣に移動したのは降りるんだと思ったら、逃げるためだったのか、
う~やられた! 隣のボックス席から時々親らしき男性が子供に注意をするが、
子供は虫の声くらいにしか思っちゃいない。 手足が止まるのは見てる間だけ。
隣に立つご婦人が注意をするが、無視する。
その声をきいて隣のボックス席から女性が注意をする。10秒だけおとなしくなる。
離れたボックス席からも注意が入る。 止まらない。

もぉ~~~~ムッ、ムカツク このクソ餓鬼ども!
この混んだ車内でどれだけスペースを取るつもりだ!運賃は半分しか払ってないんだろ!
あっちからこっちから皆注意するから、一体誰が本当の連れなのかわかりゃしない。
 

すっごく言ってやりたいが、お説教の仕方なんて知らない。
子供にたどたどしいイタリア語で注意して「何言ってるか分からない」なんて言われた日には
満員電車で居心地悪いではないか。 もっとイタリア語をちゃんと習っておくべきだった。
こうなったら日本語で足を押さえてやろうか。 イライラ、イライラ.... 
もう見ないことにしようと出来るだけ離れて背中を向ける。

そうしてるうちにスニーカーが飛んできて私の足に当たる。
一応アピールとして、あまり痛くも無いのに足をさする。
すると隣のご婦人が言ってくれた。
「電車はカルチョをするところじゃないの!シニョーラに当たったでしょ!もう止めなさい!」

「大丈夫?」と気を使ってくれるご婦人。
20分ほどずっとお説教イタリア語を頭の中でグルグルしてた私はとうとう爆発。 

「大丈夫です。実際、子供を4人で座らせることが間違ってるんです。
大人と2人ずつ座ればこんなことにならないのに。」 あぁ口に出してスッキリ爽快。

ご婦人は無言だったから通じたのかどうかわかんないけど、子供は大人しくなった。
車内全体もなんだか静かになった気がする。 ヨシヨシ。これでよろしい。 
私って前世イタリア人?

それから5分ほどして、ラ・スペッツィアに到着。やっと開放。 
はぁ~~~~~ほんまつかれる20分だった.... 

でもね、この夜に例の素敵なピッツェリアの話があったの。 疲れも吹っ飛ぶというもんよ。
 のち 

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6 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
いのうえさんへ (Rav)
2005-06-14 19:18:29
言いたいことを言うイタリア人って、日本人とは対極の人種ですよね。 周りも“そうだそうだ”とか言うからひとり浮かない。 

バスで質問したら、あちこちから返事が来るし。

彼らにとって日本人は謎の人種に違いないですね。
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混雑 (いのうえ)
2005-06-14 05:17:36
「どうしてピッツァが乗れて~」っていうのはおかしいですね。そういえば、僕もアマルフィ海岸で激混みのバスに乗った時に、座席には3人ずつ座ってよ!って言っていたようで、みんな3人ずつ座っていました。堂々とそういうことを言うみたいですね。

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遊彩さんへ (Rav)
2005-06-13 20:25:56
こだわりでしたか。確かに空間が大きいので間があいて見えますよね。

半角カタカナは機種依存文字の一種なんで、ちゃんと読める人と読めない人がいるんです。私のPCでは遊彩さんのgooブログは正常に読めますが、読めない人もたぶんいると思いますよ。



一応あとでテストとして半角でコメントしてみます。



マナローラの駅のカップル写真見ました。

木陰の老夫妻同様素敵ですね。

人物を撮る時、嫌がらないかと躊躇することが多くて、結局数が少ないんですよ。本当は撮りたいんですけどね。

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愛の小径 (遊彩)
2005-06-13 08:53:30
今回の写真も、私たちが歩いた「愛の小径」を思い出させてくれました。有難う。

ところで、前回のご指摘の’半角仮名’の件ですが、ただ、私のこだわりでして、全角だと横文字は、なんとなく’間がぬける’!そんな気がしてでして、以後メール等には注意します。文字バケの状態がわかりませんどで、おそれいりますが、次便では半角仮名をいれての送信をお願いできれば実感できます。なにしろ、68歳のパソコン未熟者でして、わからないことばかりで。

ところで、私の撮った’愛の小径’からのマナローラ駅を見てください。写真(芸術的)をやっているので視点がことなりますが日付け4/15の「ジェノヴァ湾」です。
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Unknown (Rav)
2005-06-13 00:49:20
鉄分? 確かに鉄分多そうな重そうな車両ですよ。

イタリアはやたらホームが低いんです。だから向こう側のホームに渡れてしまう。危ないですよね。
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Unknown (leprechaun)
2005-06-12 21:53:24
(写真を見つつ)ふむふむ・・単線、三両編成、気動車かな。いかん、鉄分が多すぎた。



東京はゴミゴミしすぎてるなア。だから町歩きするなら、夜ですね。横丁から横丁へとぶらぶら。町灯りに誘われて。
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