ボージョレ・ヌーボー解禁

先週の木曜日、Beaujolais Nouveau解禁ということで週末あるレストランに誘われた。
隣のテーブルでオーダーする人の会話が聞こえた。

「ボジョレヌーボーの白を」
『ボジョレに白はございません』

考えたこともなかったけど、白はないのね。
そういや、普通のボージョレも白って見たことないなぁ。

金曜日に社内でもヌーボー試飲会みたいのがあった。　
わたしは酸味の強いワインは好きではないので、去年は一度も飲まなかったし、
今年は出来が良いといわれても実はよくわからない。
だいたい毎年、そういってプロモーションしている気がする。

そんなだから、
「なんでボジョレー・ヌーボーってこんなに騒ぐんだろうね？変だね。」
という会話になる。

私　「だいたい解禁日なんて、アユじゃあるまいしねぇ」
同僚『なんで解禁日があるんだろう？』
私　「これだけ騒ぐんだから、我先にって業者が競って早く出そうとして
　　質が落ちるとかそんな理由かもね」　と適当なことを想像で言ってしまった。

ウソいったかも、と思って調べてみたら、やっぱりそんな理由だった。

解禁日が設けられた理由は、ヌーヴォーがよく売れるということで各メーカーがどこよりもいち早くヌーヴォーを出荷しようと競い合っていたものがだんだんエスカレートしていき、ついにはワインとして十分出来上がっていないにもかかわらずワインとして出回るようになってしまったからである。解禁日が設けられて以後、各メーカーはこの解禁日までにワインとしてきちんと作り込むこととなった。- ウィキペディアより

ワインについてのサイトにはこの理由を書いているものが意外に少ない。
そんな中、さすがウィキペディアといったところ　
これによると、1970年代「ボジョレーの帝王・ジョルジュ・デュブッフ」なる人物が
世界市場にヌーボーブームを仕掛けたのが大成功を収めたのだそう。
そして今年、産地偽装の疑いで送検されている。
やっぱり好きでもないボジョレーをわざわざ買って飲む必要ないな。

《女房とワインは古い方がよい》大人社会、フランスのことわざ

《女房と畳は新しい方がよい》子供社会、日本のことわざ　

ちなみにフランスではワイン離れがすすみ、ボージョレ・ヌーボーの売上げも
年々減ってるらしい。

私は熟成したワインが好きです。