ノー天気な闘病記

癌の手術、闘病についておちゃらけ解説しています。

流されてしまいそうな心

2015-10-25 01:29:44 | お気楽闘病記
流されてしまいそうな心

いつも茶化した言い方で、家族に(と言うか妻に)感謝の言葉の一つも
掛けられないでいる自分。
おかげさまで、多分日本中で癌と闘っている人達の中でも、症状の割には元気な部類に入っているんだと思います。

でも現状を見ると、
・ 患部については、これからも手術をする事は出来ない。
・ 抗ガン剤の治療は原則現状維持が基本。(つまり、完治する事は望めない。)
・ そのため、完治には向かわないが抗ガン剤の副作用だけはどんどん蓄積する。
・ 多少なりとも体調がすぐれない。→イライラする。→態度に出る。→介護者の気分が悪くなる。→介護者の態度に出たり、愚痴として出る。→本人が気がつく。→自分の行動が端緒のため落ち込む。
という負の連鎖に陥ります。(ノーテンキな私でさえ)
・ 幸い「死への恐怖」と言うのはあまり無いのですが、どう見てもステージ4の患者です。 後何年もこの世に残っているはずがありません。
その秒読みを人々は「恐怖」と言うのでしょうか? わかりません。

こうやってマイナス要因だけを突き付けられると、希望の羽根を一つひとつ剥ぎ取られていくような気がしてきます。

そうなるまいと心に誓ったのですが、これだけの現実を突き付けられるとさすがの私も何処かで空気を抜かなければ、はち切れそうになります。

その空気抜きの一つがこのBlogなんですけど、どうも自分の弱い所を曝け出すというのは、勇気がいることなんですね。
例えば、今日のように化学療法で入院している時などは、こうして深夜に自分の気にいった音楽でも聞いて涙の一つも流す何てことは、ごく簡単にできることです。
でも、それでは後々残らないんです。
その時いったい何を考えていたのか、伝えることが出来ないんです。

今日は頭が混乱しています。
一体、何が書きたいのか?
一体、何を皆さんに伝えたいのか?
こんな文章を興す恥ずかしさ。
でも、こうすることが、自分を曝け出すことになるのかもしれません。

何故か涙が溢れてきました。
決してアバスチンのせいではありません。
死にたくないです。怖いわけではありません。
家族と、みんなともっと一緒に居たいです。
私の馬鹿話をもっと皆さんに聞いて貰いたいです。

今夜だけ、許してくださいね。
明るくなる頃には、又元の自分に戻ってますから・・・。

悪巧みぶっつけ企画その1

2015-10-24 19:55:09 | お気楽闘病記
悪巧みぶっつけ企画第一弾です。

昨日の悪巧みを先生にぶつけてみました。

まず、足の痺れです。
私 「足が痺れて、時々右の膝がカクってなるんです。」

先生 「足先が痛かったり、日常生活に支障が出るようだと何か考え
なくっちゃですねえ。」

さて、悪巧み開始です。

私 「FOL-FIRIに変えてイリノテカンを使えばなおりますかね?
ただ、イリノテカンって副作用が強い印象があるんですけど、
例えば吐気なんかは、今より随分強いんでしょうか?」

先生 「今も使っている吐気止めが相当効きますから、そんなに驚く事は
ないと思いますよ。」

私 「じゃあ、FOL-FIRIに変えれば、足の痺れも治りますね~。他の副
作用は同じようですか?」・・・・・知ってるくせに。

先生 「下痢と、頭髪が抜けるくらいですかね。」

私 「下痢は、ウンと酷いんでしょうか?」

先生 「重篤な例は、数パーセントですよ。」

私 「この年になれば、髪の毛なんか有っても無くてもイイですし。」

必死にFOL-FIRIに誘導しようとする私。

先生 「ただ、FOL-FOXがこれだけ効いている人も珍しいですし、
FOL-FIRIに変えて、今と同じ効果が出るという保証はない
ですからね~。」

確かにその通り

先生 「それよりは、FOL-FOXでエルプラッドを休む手がありますよ。」

私 「へっ、? ぬ、ぬかしてもイイんですか?」

一発で、予定に無かった展開になったので、完全に動揺してます。

先生 「但し、痺れは直ぐには治りませんけどね。」

私 「ど、どのくらいかかりますか?」・・・まだ動揺してるし。

先生 「3か月から半年位です。」

私 「そんなに抜かして大丈夫なんですか?」

先生 「腫ようマーカーを見ながらですね。数値が上がれば戻します
けど。」

私 「じゃあ、それで行きますかね~。」・・・上機嫌です。

先生 「但し、抜いた後再開しても効かなくなる人がいるんです。
だから、一種の賭けみたいなもんですねえ。」

私 「・・・・。」

先生 「まあ、全体の流れでいうとそんな所です。まあAさんの場合は
まだ、診察室までスタスタ歩いて来られるからもう少し様子を見ましょう。」

やはり、先生の方が一枚上手でした。
素人の悪巧みは、こんな訳で見事玉砕でーす。
又、間を見て仕掛けてみたいと思います。
でも、今後の展開が見えただけでも収穫だったかな!?
性懲りもなくつづくーー。


PS 私にとっては、FOL-FOXからFOL-FIRIへの道は未知の世界です。
諸先輩方から、情報を頂ければこころ強いです。書き込み頂ければ幸いです。

勝手に近況報告でーす

2015-10-22 13:06:39 | お気楽闘病記
近況報告の時間でーす。

点滴用のポートの手術をした次の治療の回は、残念ながら
白血球の数値が上がらず、3回目の門前払いとなりました。
やっぱり、ポート手術の傷口を治す為に白血球を相当数使っちゃった
みたいです。
その次からは、順調に治療が進んでいます。
最初の方にも書きましたが、当初 告知された生存年数は、6か月から
2年と言われましたので、今月一杯で予定終了です(笑)
後は、1日づつ儲けものとなりますね。
なんだかんだと言いながら、もう2年も過ぎてしまいました。
早いんだか遅いんだか、不思議な気持ちです。

まあ、最初に告知された時に「2年じゃ、死なないだろうな。」と
何となく思ってましたんでね。(根拠は何もありませんが・・・。)

そんな中、今回は皆さんにご報告しようと思ってUPしています。
それは、
「抗ガン剤の種類を変えてみよう」という事です。

実は、最近涼しくなって来て、足の痺れがハンパじゃないレベルになって
るんです。
分かりやすく言うと、靴下を履いているのかスリッパつっかけているのか
はたまた靴を履いているのかまるっきり分からないレベルです。
しかも、足自体がとてつもなく冷たいんです。
温泉の足湯に浸かっていても一向に暖かくなりません。
更に、食事の味がしない現象は、とうとう何を食べても「苦い」と言う
段階に入り出しました。

まあ、今書いた症状は典型的なエルプラッドの副作用「末梢神経障害」
なんですが、最近の病院は「QOL」と言って患者さんの治療における
苦痛・障害の除去にも大きな労力を費やしています。
ですから、この患者さん(私の事ね)の願いも叶えてくれると思います。

問題は、次の薬が効くかどうかですが~
おそらく、代替品と言えば「イリノテカン」でしょうが、エルプラッドを
イリノテカンに替えて、今までと同じように有効かどうかです。
「イリノテカン」自体は、末梢神経障害の副作用はありませんので、
手足と味覚の問題は解決すると思います。
もちろん「イリノテカン」の副作用として、下痢、嘔吐、毛髪の抜け等が
ありますけど、私的に今の現状を天秤にかけると新しい方がいいなあって
思います。

そんな悪巧みを考えて、明日点滴に行く際に、愛しの先生にぶつけてみようと思います。
結果は、又報告しますね~。

・・・・味が戻ったら、今まで我慢して来たもの いっぱい食べよっと!