鉄道線路図 貨物事務用 昭和5年版が入りました。
ご存知、当店が復刻販売しております線路図の11年前の版ということになりますが、大きさは昭和16年より一回り大きくなっております。
中をみますとまず感じるのが路線のレイアウトや表記法が戦後に発行された地図と同じような印象を受けました。自由奔放なのですが気品がないのです。
表紙に鉄道省運輸局編纂、鉄道業務研究会の発行となっています。16年版は発行所の記載がありません。運輸局自身の発行なのでしょうか?
ネットでいろいろ検索してみますと、一時期だけ運輸局の発行でその前後はほかに発行所の記載があります。そしてこの運輸局発行のものだけが独特の気品があるように思います。
路線に目をむけますと朝鮮などでは、まだまだ建設途上の路線が多く寂しい感じがします。まぁ激動の時代ということでしょうか。
ということで改めて復刻版を見直すと、その後の鉄道の骨格が完成した姿を格調高く表現していると改めて感じました。貨物輸送の歴史などを調べるには好個の線路図ということで評価をいただき、なんとか予定した販売数を超えることができました。ご購入いただきました皆様に改めて感謝申し上げます。