先日の水戸岡先生のデザイン展では、数々のデザイン画を見せていただいた。
アウトラインを決める太い線・デザインを補う細い幾本もの線により、見る者に
イメージを伝えるという手法である。
今日はモノクロ(墨画)によるイメージを見てみたい。
昭和27年当時(鉛筆書きで27-9-30と書かれていた)の交通博物館発行のパンフである。
右隅に、Y.KUROIWA.1950 と書かれているので黒岩保美さんによる絵と考えてよいと思われる。
タイトルは「蒸気機関車の80年 交通社会科のしおり」とある。
なかを見ると、機関車のしくみ・番号の解説・80年の進歩ということで、動輪直径の変化・東海道線の平均速度・出力のグラフが載っている。
圧巻は裏面で32種の機関車が描かれている。この墨絵スタイルでイメージを伝えるということがいかに難しいかは皆さんにはよくお判りと思います。
どんどんイメージが膨らんでいくお酒が進む絵ですね。