多趣味無芸論

趣味とは”真理”を探究する精神活動的結果物の投影である。

ハウルの動く城

2004年11月28日 09時52分57秒 | Weblog
 深いメッセージが濃縮されていて、すばらしい映画でした。
 個人的な見解は、この映画は何かを否定も肯定もしていない、メッセージだったのではないかと思う。反戦映画的な描写は感じられなかったし、敵も味方もハッキリさせていない(感情移入させてない)。しかし、部分的な台詞や描写の中に監督の伝えたかったメッセージが織り込まれている。そんな映画だったと思います。
 人の生き様をそのまま描いて、良いこと悪いこと、原因と結果、想像と破壊を描写する事で多くの教訓を強いインパクトをもって伝えている。密度が濃いので何度観ても違った観点で何かが見えてきそうな気がする。

幸せ?

2004年11月27日 02時59分48秒 | Weblog
 仕事をしている時が、一番無心でいられる。

幸せって感じる事はないけど、少なくとも悪い感覚はない。

生き甲斐とか充実感も感じないけど、妥協もしたくない。

そういう場に身を置くことが出来るのが、きっと俺にとっての幸せじゃないかな。

幸せの感覚はないけど。

世界

2004年11月23日 11時09分13秒 | Weblog
 ネットニュースを巡回してて思うことは、悪い意味の言葉が多い。犯罪、問題、障害、虐待、引きこもり、疑惑、戦争、災害、傲慢、誘拐、侵犯、不正、事故。
 逆に、検索キーワードには希望的なものが多い。ゲーム、ロボット、リサイクル、環境、手話、盲導犬。方向性として、求めるは平和と快楽だが、現実はどうだ。ニュースの内容が行動の結果とするなら、人間の求めるものは何なのか。
 もちろん、ニュースに現れる内容は、戒め的な意図もあるだろう。しかしそうやって時代は流れてきている。今日もいつもと同じ悪い言葉が並ぶ。

 矛盾という言葉、俺は本当の意味で矛盾はないと思っている。言うまでもなく、語源は何でも貫く「矛(ほこ)」と、どんな矛でも貫けない「盾(たて)」だ。
 一見、言葉の上では成り立つ理屈だが四次元的な要素が抜け落ちている。いつ誰がどんな使い方をすのかという条件がない。高性能な武器も、使い方によって本来求めた結果と違うものになるでしょう。乱暴なこじつけだが、繁栄を求める矛と平和を願う盾があるとすれば、その結果が今の世の中だ。

 いつ誰がどのように行動するか。そのせめぎ合いの中で結果が構築されていく。矛盾はない。