南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

2020 3/27 コロナ週末自粛強化 週明けQZS-4準太陽合へ BD3-IGSO-2, BDIGSO-7,-1 ピークアウト, BDIGSO-4は太陽合ピーク過ぎ

2020年03月27日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
本年と昨年の3/27アニメGif比較については、以下の引用の昨年記事のアニメGIFと比較しながらご覧ください。
2019 03/27 昨日BD東輪IGSO-1,7同期太陽合が生起し、西輪IGSO-4は明日以降になる模様 QZS/IGSO軌道の2/3倍拡大アニメGIF
2019 03/27 昨日14h-15hJSTの間にBD東輪IGSO-1と7とが同期太陽合を生起した模様です。肝心の3倍拡大がやや不調で限定データのみで判断しています。以下にQZS......

2020 3/27 首都圏では新型コロナ対応の週末外出自粛強化に入ります。東京都の新型コロナ感染数の変動を以下の都庁URLの表リストによる注視が大事です。毎日22時過ぎには感染者リストに前日データの更新追加が入ります。
https://catalog.data.metro.tokyo.lg.jp/dataset/t000010d0000000068
ご参考までに、3/26夕方公開分リストの一部は以下のようです。

QZS-4が太陽軌道に接近しており、週明けにはゆっくりと準太陽合状態に入る見込みです。この1ヶ月間のQZS-1南下速度はQZS-4の北上速度の約3倍になっていることが分かります。北斗四姉妹のIGSO太陽合は、BD3-IGSO-2,BDIGSO-7,BDIGSO-1はピークアウトしました。BDIGSO-4はピークアウトしつつあります。

引き続き印NavIC東輪1D,西輪1B衛星がゆっくりした南下を開始しています。今後は西太平洋の日本QZS-4が北上し、日本列島南西方面のインドNavIC衛星の太陽合への進捗状況が主たるモニタリング対象となります。

以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します。
2020 3/27 QZS/IGSO軌道の2倍拡大アニメGIFを記録します。


2020 3/27 QZS/IGSO軌道の3倍拡大アニメGIFを記録します。

(欠測多いです)

衛星の軌道6要素は、春分点や軌道仰角や昇降点引数など殆どが太陽中心座標系と密接しています。太陽合エベントは衛星軌道運動の特徴を把握できる優れたキーといえます。IGSO/QZSSの軌道運動位相差を太陽系慣性座標(前世紀用語で歴表時系)規模で捉える基準として、太陽合同期状態の分析が効果的といえるでしょう。

前年の同エポックと比較して同期差のズレの変化が、インドペアや中国三・四姉妹や日本QZSS各機において、どのようになるのかが興味深いところです。まずはしっかりとした2年目のデータを揃えることを目標とします。

インド・太平洋宇宙連携の中核となる大国インドの宇宙大国化動向などユーラシア上空のQZSS/IGSO軌道運動を、測位衛星と太陽との天体エベントに注目して頂くことができればと思います。


平成期の日本宇宙陣は欧米のMEO重視の壁を乗り越えて、先駆的RNSSとして脱MEOという大胆なQZS計画実現を頑張りぬきました。これが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBDSS-IGEO/IGSOの充実を産み出しました。日本はQZSSを月面探査日印協力を基盤に軌道運動・測位へ活用展開を目指すべきでしょう。

中国側は日本QZSSの自立した踏ん張りを見守りながら、将来のIGSOエコシステム構築の展望を描いているでしょう。これがインドのIRNSS NavICや、ロシアが計画中のポストGlonassたる高々度亜QZSS型衛星軌道セグメントの実現にも大きな影響を与えるでしょう。
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