destiny鎌倉ものがたり

一昨日の大雪の日
早退した俺は迷わず家路を辿ればいいものを魔が差して映画館に立ち寄った。
そんなに遅くなると帰るに帰れない状況は想像できたので、待ち時間の少ない映画を観ることにした。
それがこれだ。
確かに鎌倉は妖気レベルが高そうな場所。
失われた、そして懐かしい場所。
俺がこんな風にふらっと入ってしまって結果正解だったと思える映画だった。
こんな風に道を外れることで、たまには確認しなければならない場所。
こういう所ってほんとは身近にあるんだろうが、忙しさに追われていると知らずに通り過ぎてしまう。
鑑賞終わり、感傷に浸って外に出たら外は真っ白。
ノーマルタイヤの俺は頭真っ白。
後悔先に立たず
俺は既に立たず
すべりながらオドオドしながらやっとの思いで家に着く。
翌日、鎌倉に触発された俺は、大昔みた記憶のある浅草を舞台にした「異人達との夏」という映画をネットＴＶでみた。
俺にとっての共通点は理想的な夫婦。
既に魔界とか幽霊とかの存在を借りなければこの世にはその存在を証明する術はないのかも知れない。

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