[ニューヨーク 6日 ロイター] JPモルガン・チェースによると、問題をかかえている米商業用不動産ローンの増加ペースが12月に加速したことが明らかになった。
これにより、このところ安定の兆しを見せていた商業用不動産ローン担保証券(CMBS)悪化の可能性が高まった。
JPモルガン・チェースによると、サービサー(債権回収業者)が請け負う商業用不動産ローンは12月に0.32%ポイント上昇し1.61%となり、約4年ぶりの高水準をつけた。
商業用不動産のファンダメンタルズ悪化は長い間予想されていた。2008年にはリスク回避の動きから、CMBS市場から資金を引き揚げる動きがみられた。
アナリストの多くは、CMBSのリスクプレミアムは、金融危機の深刻化を背景としたファンドの現金確保や融資削減で過度の水準になっていると指摘している。
ただ、12月に堅調となったCMBC市場は、市場ファンダメンタルズの一段の悪化や新たな売りの兆候から失速しつつある。
ユナイテッド・ネイションズ・フェデラル・クレジット・ユニオンの最高投資責任者(CIO)不動産、クリス・サリバン氏は「12月(の価格改善)を受け、売り手は良いエグジットのポイントだと感じ取ったかもしれない。ただ、CMBSのファンダメンタルズは依然弱く、間違いなく悪化している」と語った。
比較的担保として優良な不動産のローンでさえも、数十億ドル規模となるローンの借り換えは困難になっている。
DBRSのアナリスト、エリック・スタンフォード氏は、店舗やオフィス用物件のローンはサービサーが特に警戒しているローンだと指摘。集合住宅物件の支払い遅延も高水準だが、そうした物件に関しては物件の根本的な問題というより借り手側の問題の方が大きい、不動産との見方を示した。
これにより、このところ安定の兆しを見せていた商業用不動産ローン担保証券(CMBS)悪化の可能性が高まった。
JPモルガン・チェースによると、サービサー(債権回収業者)が請け負う商業用不動産ローンは12月に0.32%ポイント上昇し1.61%となり、約4年ぶりの高水準をつけた。
商業用不動産のファンダメンタルズ悪化は長い間予想されていた。2008年にはリスク回避の動きから、CMBS市場から資金を引き揚げる動きがみられた。
アナリストの多くは、CMBSのリスクプレミアムは、金融危機の深刻化を背景としたファンドの現金確保や融資削減で過度の水準になっていると指摘している。
ただ、12月に堅調となったCMBC市場は、市場ファンダメンタルズの一段の悪化や新たな売りの兆候から失速しつつある。
ユナイテッド・ネイションズ・フェデラル・クレジット・ユニオンの最高投資責任者(CIO)不動産、クリス・サリバン氏は「12月(の価格改善)を受け、売り手は良いエグジットのポイントだと感じ取ったかもしれない。ただ、CMBSのファンダメンタルズは依然弱く、間違いなく悪化している」と語った。
比較的担保として優良な不動産のローンでさえも、数十億ドル規模となるローンの借り換えは困難になっている。
DBRSのアナリスト、エリック・スタンフォード氏は、店舗やオフィス用物件のローンはサービサーが特に警戒しているローンだと指摘。集合住宅物件の支払い遅延も高水準だが、そうした物件に関しては物件の根本的な問題というより借り手側の問題の方が大きい、不動産との見方を示した。