Who killed Cock Robin? ―誰が殺したクックロビン？―
I, said the Sparrow ―それは私、とすずめが言った―
With my bow and arrow, ―私の弓と矢を持って―
I, killed Cock Robin ―私が殺したクックロビン―
Who killed Cock robin?
惣流・アスカ・ラングレーの場合
私は私・・・。
惣流・アスカ・ラングレー・・・。
アイツはあの時、あたしの首を絞めた。
でも途中でやめた。
どうせならそのまま殺せばよかったのに・・・。
「まったく・・・マザーグースってゆーヤツは、どうしてこんな詩がかけたのかしら？」
私は生き続けている。
アイツはいまどこにいるんだろう？
あのあとアイツはどこかに行った。
どこかはわからない。
「たぶんこのすずめは、駒鳥のことが好きだったのね。うん、きっとそうよ」
駒鳥はアイツ。
すずめはあたし・・・。
好きだったからこそ殺してしまった。
アイツの感情を殺してしまった。
私が殺した、クックロビン。
帰ってきて、お願いだから。
Who killed Cock Robin?
綾波レイの場合
私、綾波レイ・・・。
綾波レイという物体・・・。
あのあと碇君は私を拒んだ・・・。
どうして？
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・誰が殺したクックロビン・・・」
碇君は駒鳥。
かわいい駒鳥。
「それは私・・・と、すずめが言った・・・。」
すずめは惣流さん・・・。
「誰が死を見届けた？」
そしてハエは私・・・。
「それは私・・・と、ハエが言った・・・」
私の真っ赤な目で
「私の小さな目でもって」
碇君が壊れるのを見届けた。
「私が見届けたクックロビン・・・・」
碇君・・・
どこにいるの・・・？
帰ってきて、お願いだから・・・。
Who killed Cock Robin?
碇シンジの場合
僕は今どこにいるの？
わからないんだ・・・。
僕はアスカを傷つけた。
綾波を拒んでしまった。
だからお願い僕を恨んで二人とも。
「誰が殺したクックロビン・・・」
駒鳥は誰？
アスカと綾波。
「それは私、とすずめが言った・・」
すずめは僕
「私の弓と矢を持って、私が殺したクックロビン・・・」
そう、僕の言葉と態度をもって、僕が殺した綾波とアスカを。
お願いだから僕を恨んで二人とも。
君たちを苦しめた罰として、僕を裁いてくれよ、二人とも。
殺してしまったクックロビン。
もう、もとには戻らないけれど、
もう一度、やり直すことはできるかな？
続
あとがき
こんにちは、ぷにゃです。
いやね、なんとなーく書いてみたかったのよこれ。
ふふん
え？
話の筋が見えてこない？
特別にお教えしよう。
これはEOE小説で、シンジ君行方不明者です。
アスカ様とレイちゃんはがんばって捜すけど、シンジ君は内罰的主義が直らず、
ずっとふさぎこんでいるのです。
こういうお話＾＾
また更新するね。
