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河合隼雄さんのフルート

2015年05月23日 | レッスン日記
昨日、レッスンの時に、生徒さんに
「私、今さらこんな歳でフルートはじめて、なんか意味あるんですかねー」としみじみ言われました。

それで、ふっと思い出して、心理学者の故河合隼雄さんのことを話しました。

もう10年少し前になります。
ある日ふっと新聞の地元イベント情報に目をやると、子育てサークルっぽい名前の小さな団体主催で、
「河合隼雄さんの講演会」の案内がのっていました。


高校生の頃から心理学にとっても興味があって、河合隼雄さんの本は大好きだったので、さっそく出掛けました。


その講演の冒頭で河合さん、こんなことを言われました。。

「突然、ぜんぜん面識のない遠くの方から講演会の依頼をうけたので、みなさんご存じのように私はフルートの演奏が趣味なんで、フルートの演奏会もセットでやらせてくれるなら引き受けましょう!と言ってひき受けて、はるばる広島まできました。」

と本気なのか冗談なのかわかりませんが、
本当に、1時間ほとの講演会をされた後、
ちゃんと、伴奏者も連れてこられて、
もう忘れましたが、クヴァンツだったかクーラウ?だったかの長~い曲を吹かれてました。


正直なところ、70歳を過ぎておられて少々苦しそうで、あまり上手な演奏とは言えませんでしたが、
よく練習されてるし、お人柄が出てる演奏で、
講演会を聞きにきた人たちも、途中で帰ることもなく、みんなそれをきいてました。
講演会の内容ももちろん勉強になりましたけど、
一緒に面白いものに出会えた!という感じもあり、
行ってよかったです。

、、、
という話を生徒さんにして、
「河合さんにとっては、そこでフルートを吹くことに何にも迷いはなさそうだったし、仕事したんだから当然!って様子でしたよ。
きっと、仕事とは違うもうひとつのライフワークだからじゃないですかね?」
と、自分の感想を伝えました。


それで、生徒さんは少し考えていましたが、
納得されたのか、帰っていかれました。


この話は、私自身もよく思い出して、自分に言い聞かせてます。
他人事ではないんです。

その当時レッスンを受けていた沖中先生に、この話をしたら、
先生もものすごく興味持たれてたのを思い出します。


長く続けてると、ふっと

なんで私は上手くもならないのにいつまでもこんなことやってるんだろう??

と思うのですが、

なんで?
というのは、必要ないのかもしれないですね。
ただ、やりたいから、吹いている。

これだけで充分なのに、つい、考えてしまう。

そんな時には、この河合隼雄さんのことを思い出して、
自分に言い聞かせてます
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