子ども文庫ぷくぷく

お話会や家庭文庫のご案内のほか、おすすめの絵本や遊びetc.親子で楽しめる情報をお届けします

『ものぐさトミー』

2016-01-30 | おすすめ絵本


『ものぐさトミー』
ウィリアム・ペーン デュボア文 松岡 享子訳
岩波書店


こちらの翻訳者でもある松岡享子さんから、ぷくぷくへ寄贈いただいていた本は、この冬ちんたお文庫さんへまとめて寄贈させていただきました。

その中で、特に特にお勧めなのが『ものぐさトミー』。
もともと知らないお話だった上、割と地味な表紙(ごめんなさい!!)ということもあり、なかなか手を伸ばしておりませんでした。
同じぷくぷくメンバーの方に、すごくおもしろいよ、と教えていただいて読んでみてびっくり!

本当にすごく面白いんです。
どれくらい面白かったかと言うと、笑すぎて涙は出るし、読もうにも笑ってヒハヒハ言っちゃって声は出ないし。
割とキャッチーではない(何回もごめんなさい!)絵がかえってシュールで、よけいに個人的なツボに入っちゃったようです。
こんなに煽ってしまっては、ハードルが上がってしまうから申し訳ないのですが…。

とにかくものすごーくものぐさなトミーナマケンボ君のお話です。
ぜひ、読んでみてくださいね。

『ちいさなちいさな めにみえないびせいぶつのせかい』

2016-01-29 | おすすめ絵本


『ちいさなちいさな めにみえないびせいぶつのせかい』
ニコラ・デイビス 文 エミリー・サットン 絵 越智典子 訳
ゴブリン書房


冬本番になり風邪をひく子も少しずつみられますね。
まだ爆発的には風邪が流行り出していませんが、乾燥が激しい青島。みなさん風邪にはお気をつけくださいね。

こちらは微生物についての科学絵本ですが、中間色がカラフルで細やかな絵が本当に素敵な絵本です。
風邪を引き起こす"こまったびせいぶつ"のことも出てきます。
細菌やウイルスですね。

でも、本書では小さな小さな微生物がやってくれている大きな大きな素晴らしいお仕事について、詳しく書かれています。

微生物って何なのか。
大きさはどのくらいで、どれくらいの数いるのか。
どこにいて、どんな形をしているのか。
何を食べて、どんなことをしてくれているのか。

子どもにもわかりやすく教えてくれます。
微生物って地球や私たちの暮らしに役立ってくれているんですね。




LaQ ~ラキュー~

2016-01-28 | つくって遊ぼう


日本生まれの知育ブロック ラキューは、7種類のパーツを組み合わせることで平面立体球体のものが作れるブロックです。
こちらは対象年齢5歳~。ラキューパックスという3歳~というシリーズもあるようです。
小さいので赤ちゃん来訪時にはヒヤヒヤ、手の届かないところへ片付けますが、お口に入れない年齢の子なら楽しいのではないでしょうか。
レゴデュプロとレゴと一緒に写真をとってみました。これぐらいの大きさ。
一個一個はとても小さなブロックです。

子どもが小さい時は、紙や箱などの工作の方が、自由度が高い造形遊びができるからあまりブロックに興味がなかったのですが、手軽に作って遊べる点がいいですね。
それに、こちらのラキューは脳科学的にもいい知育玩具なのだそうで、たくさんの玩具アワードで受賞しています。

まだ大きい大作を作るほどではないですが、こちらは細かい制作が好きな下の娘のお気に入り。
娘は、くっつけた時のパチっという音がたまらないんだそう。
指先を使うって癒されるんですよね。
上の娘は、ダイナミックに作れるブロック、Wammy~ワミー~がお気に入りのようです。
また、そちらもご紹介しますね。

『シャーロットのおくりもの』

2016-01-26 | 児童文学への扉


『シャーロットのおくりもの』
作 E.B.ホワイト
絵 ガース・ウィリアムズ
訳 さくまゆみこ
あすなろ書房


1952年にアメリカで出版された本書はアメリカを代表するファンタジーの古典。
こちらの翻訳版は2000年に新訳として出版されたものです。

子ぶたのウィルバーと蜘蛛のシャーロットの友情の物語。
表紙の女の子がシャーロットではないんですね!
映画化もされているそうですが、まずは原作から出会えてよかったと思えるのは、映像がなくてもアメリカの牧場の風景や美しい自然がみるみる見えてくるから。
でも、この時代や情景を楽しむためにチューニングするのにちょっと手間取りました。
何とか3章までこぎつけたものの、まだシャーロットが出てこない!
でも、4章を過ぎると一気に引き込まれてあっという間に読んでしまいました。

7歳の娘は、こちらの現地幼稚園時代の読書量の少なさからか、絵本を読んでもらうのは大好きですが上の娘と違ってあまり自分では読みません。
昨夜、珍しく寝る前の読み聞かせにこのシャーロットを読んでみました。
肩を並べてスキンシップする絵本の読み聞かせとはまた違い、私はベッドに腰掛けて娘はお布団にくるまって。
絵を見なくても長いお話を楽しむことができる、というのは嬉しい発見でした。
眠りへの導入だから、絵本みたいについつい張り切って読まないようゆったりと。
素敵なシャーロットのセリフを読むのも、無垢で愛らしいウィルバーのセリフを読むのも、なんだか心地よく私自身が癒されるような不思議な感覚を覚えました。

生き物が生きるということ、死ぬということ、まっすぐに相手を想うこと。

ドキドキハラハラなファンタジーではありません。
でも、ほほえましく、心を暖かく揺り動かしてくれるような素晴らしいお話でした。


児童文学への扉

2016-01-25 | 児童文学への扉
子どもの頃、絵本のあと漫画に行ってしまってほとんど児童文学を読まずに育ちました。

その時その時の年齢でしか感じられないものは、もう感じることはできないんだろうなと思うと残念ですが、素晴らしいお話はいっぱいあって、心が洗われるなぁ(歳をとるほどに涙もろくなります)と少しずつ児童文学を楽しんでいます。

学校で本を借りることのできる10歳の娘の方がもう私よりもたくさんのお話を読んでいるので、最近の面白かった本ベスト5を教えてもらいました。

・ハリーポッター シリーズ
・二分間の冒険
・はてしない物語
・こども電車
・マジックツリーハウス シリーズ


男の子が主人公の冒険ファンタジーが多いですね。
2月は、女の子が主人公の物語が数冊届く予定。楽しみです。
ちっとも児童書は詳しくはないですが、実際に読んでみて子どもに読んでもらいたいなという本を少しずつ紹介できたらと思います。