ぷーうえの脳みそ ~英語科教育野~

英語の学習・問題の考え方や解き方について書いていきます♪
多忙につき不定期更新(^^;;

意外と間違える前置詞:"by"と"with"

2011-10-31 | 語彙・用法など
意外と知らない方が多くてビックリするのが、"by"と"with"の違いです。
これらは両方とも、「~によって」という「手段」の意味を持つ前置詞ですが、
用法上の違いをハッキリと説明できますか?

ズバリ、"by"は「方法」、"with"は「道具」のときに使います。

例えば、
"Erika got the answer with an calculator."
「エリカは計算機を使って答えを得た。」
"Erika got the answer by adding up the numbers."
「エリカは数字を足していくことで答えを得た。」
という具合です。

よく見かける"I go to school by foot."という例文がありますが、
これは一見「"foot"って道具ちゃうん?」となりがちでも、
「歩いて(行く)」という解釈になり、「方法」にあたります。

なに、知らなかったからといってガッカリすることはありません。
前置詞は英語上級者でも「あれ、どっちだっけ?」と困ってしまうことのある厄介なものです。
こればっかりは、一個一個勉強しながら、末永く付き合っていくしかないのです。


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英語学習法系記事は月曜

2011-10-25 | その他・雑談など
英語学習法系の記事は、毎週月曜に更新します。
それ以外の更新は、雑談(笑)

いやぁ、気づけば毎度記事がウンザリするほど長くなってしまっているので、
ご覧になっている方には申し訳ない限りです。

それというのも、私ネタが浮かんだらその都度メモするんですが、
元がアナログ人間なもので、ノートにポイントとかを書いていくんですね。
それである程度体系化されたら、ポイント同士の間を埋めるようにして、
記事にしていくんです。
それで書き終わってみると、とんでもない長さになっているんですね。
紙媒体だったら、編集者の悲鳴が聞こえてきそうです(笑)

元々、一回一回の記事に気合が入っているので、週1更新にしているのですが、
気合入れすぎて、今にもネタが切れそう、という…。
ポイントごとに分けて記事にすれば良かったな、と思わなくもない(笑)

まぁ、今のところ何とかネタをひねり出しているわけですが、
書き溜めるにも限度があるので、そのとき書けるネタについて書いていきます。

その前後関係の不一致を埋め合わせるために、記事をカテゴリ分けしました!(笑)
その辺ご理解いただいて、気の向くままにご覧になっていただければ幸いです。

筆者のつぶやきでした(笑)

長文読解ストラテジー

2011-10-24 | 英文解釈・長文読解
日本語も英語も、色々な読み方をする人がいますね。
私は、skim reading=斜め読みはできないので(笑)、そして読むのも結構遅い方なので、
長文読解問題は素直に読んでしまうと時間内に終わらない可能性もでてきます。
これは英語を勉強している方も同じだと思います。
頭から一文一文読んでいたら終わらない。
そこで重要になってくるのが、テクニックです。

長文読解に必要なのは:
●英文の構造的なクセを理解すること
●推測力

●英文の構造的なクセを理解する
英語でまとまった文章を書くときには、決まりがあります。
特に論文等になると、これが顕著になってきます。
まず一つは、【Introduction=導入】【Body=本文】【Conclusion=結論】というカタチです。
導入でテーマを明らかにし、本文で具体例や根拠を示し、結論でまとめやテーマの再提示をします。
長文読解問題の中には、導入がハッキリしなかったり、導入や結論がスペースの都合上
カットされていたりすることもありますが、ちゃんとした文章は大体この形をとります。

次に、【Topic Sentence】の存在です。
トピックセンテンスには「(1)文章全体のトピックセンテンス」と
「(2)パラグラフごとのトピックセンテンス」の二つがあります。
自由英作文の記事でも触れましたが、「(1)文章全体のトピックセンテンス」とは、
"Thesis Statement"のことです。
これは通常イントロダクションに書かれ、結論で再提示されるものですが、
読解問題ではカットこれらがカットされることもしばしばなので、実はあまりあてにできません。
「(2)パラグラフごとのトピックセンテンス」とは、各段落の役割や内容を
簡潔に教えてくれる文のことです。
このトピックセンテンスがどこにあるかというと、パラグラフの最初か最後です。

最後に、【接続詞】です。英文では、接続詞が重要視されます。
特に、パラグラフのはじめには、前のパラグラフとの関係性を明確にするため、
接続詞が置かれることが多いです。
というか、学校でそのように訓練されます。
欧米では、日本よりもずっと「論理的であること」と「一貫性があること」が重視されるのです。

●推測力
さて、英文のクセがわかったところで、どのように推測力を働かせて読んでいくかのお話です。
まず、タイトルが書かれている場合は、タイトルから内容を推測します。
次に、導入や結論がハッキリしている場合は、そこを読みます。
多くの場合は、この時点で文章が「何について」「どのように論じているか」を
推測することができます。

ここからは、各パラグラフの最初と最後の文を読んでいきます。
日本語でもそうですが、基本的に一つの段落では一つのことについてしか論じないので、
最初と最後を読めば大体どんなことが書いてあるかわかります。
もし最初と最後で食い違いがあったり、論理がつながらないときは、
パラグラフ内で新たな展開があったということになります。
また、最初の文章が問題提起のみで、そこにどのように応えているのかが
最後の文章を読んでもわからないこともあります。
これらの場合には、少しだけ間の部分も読んで、論理展開を把握することも必要になってきます。

さらに、接続詞をきちんと追っていくことで、どのように文章が展開しているのかが分かります。
参考書の中には、これを「ディスコースマーカー」と呼ぶこともあります。
例えば、"For example,=例えば"で始まる文章があれば、そのパラグラフは具体例について
論じていることになり、そんなにじっくり読む必要がないことになります。
また、"Of course,=もちろん"などの「譲歩」で始まっていれば、文章の一貫性の観点から
見れば、次に"However,=しかし"などの逆接が続く可能性が高いです。

このように読んでいくことで、文章の【大意】と【流れ】を掴むことができるのです。
ここまで把握したところで問題を見れば、どこを見れば問題の答えが隠されているかの
アタリを付けることが容易になり、大幅な時間短縮になります。

長文読解で苦戦している方は、この読み方を練習してみてください。
最初と最後の文章だけ読んで、文章の大意を掴む練習を2~3問やれば、感覚が分かってくるでしょう。
対訳のついている長文読解問題を見つけてくれば、自分で間違っていないかを確認することができます。
問題自体は解いても解かなくてもいいと思います。
初見の文章であることが大事なので、復習はそこそこに数をこなしていってください。


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英語の習得時期

2011-10-17 | 英語のヒント
世の中には英語の習得時期について色々と言われていますね。
私は帰国子女なので、いわゆる「クリティカル・ピリオド」に英語を習得し、
運良くそれを大人になるまでキープできた人間です。
ですから、あまりこの件について口出しするのもアレなんですが(笑)

とはいっても、今の私は体系的に言語を理解したい派なので、新しい言語を勉強するときは文法から入ります。
反対に、「感覚習得派」というのもありますね。
おそらく「なんとかラーニング」などの、ひたすらインプットをする学習法がこれにあたるのではないでしょうか。

まぁ好き好きでしょうが…あ、今回は「超持論」なので別の意見の方がいらっしゃたらすみません!

私は、あれは子供の第一言語習得法を模倣した学習法なのだと思っています。
子供は体系的に物事を受け止める能力がまだ未発達なので、ひたすらインプットして、
そこから何かしらの法則性を読み取るという作業をしています。
それは、もはや自分で言語を作り上げているというのに近い作業なんじゃないかと思うのです。

しかし、言葉で考えることに慣れてくると、この能力がだんだん弱くなってきます。
ですから、何を言っているのかサッパリ分からないものをいくら聞いたところで、
分かるようにならないんだと思うんですね。
よっぽど必死になる必要があったり、個人の素養が優れていたりする場合は別でしょうけど。
ですからもちろん、全く喋れない状態で現地に飛び込んで、コミュニケーションが
取れるようになった事例はいくらでもあります。
しかし、そこには母国語で考える・翻訳するという作業と、これを反復するという作業が介在しているので、
子供の第一言語習得とは本質的に異なるのだと思います。
結局、子供に関してはあくまでまっさらな状態からの言語習得なのです。何リンガルでも。
そして、我々の場合には、どう転んでも第二言語習得なのですから、
自ずからやり方が変わるのではないかと思うのです。

もちろん、「ひたすらインプット方式」が悪いとは言っていません。
しかし、何のフォロー(文法の勉強や辞書をひいたりする、要は戦略的・能動的勉強)もなく、
ただインプットするだけでは不十分だと思うのです。
つまり使い方次第ということです。


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語彙の増やし方

2011-10-10 | 語彙・用法など
暗記について書いたので、今回は「語彙の増やし方」について書きたいと思います。

「語彙を増やす」というのは、単純な暗記とは異なり、色んな語に出会い、
それらを定着させるということを含みます。

したがって、私は多読が有効だと考えています。
多読といっても、手当たり次第に読み漁るのではなく、同じテーマ(「医学」など;
ちょっと広いので「伝染病」とかの方がいいでしょう)やジャンル(新聞、雑誌、
論文など)のものを沢山、集中的に読みましょう

なぜなら、同じ語句に繰り返し出会う確立が高く(これは沢山の例文をインプット
することに等しいので、定着しやすい;また様々な用法も身につく)、派生語・
類義語・対義語・関連語句などにも出会いやすいからです。

語彙の「使用」とは、作文などの書く作業だけでなく、読む際の認識・思い出し
などもこれにあたります。
「集中的に」と言ったのも、記憶が新しい内にどんどん「使って」あげることが
大切だからです。
(といっても、読みと書きでは、例えば感じが読めるのに書けなかったりするのと
同様、別々の引き出しが存在していると考えた方がいいでしょう;
引き出しは別々でも、情報源は同一ですから、全く初見の語句よりは、ある程度
見知ったものの方が各々の引き出しによりスムーズに定着すると思われます)

また、語彙というのは「蓄積値」のものだと私は考えています。
「熟練度」と言った方いいでしょうか。
出会った回数、使った回数がものを言うのだと思います。
専門家の方が英語は分からなくとも専門用語を知っているのはなぜですか?
いつも、常日頃、使っているからです。
新入りの単語に、"talk"や"run"などの一般単語レベルで慣れ親しめば、
ちょっとやそっとじゃ忘れません

ゆえに、集中的に各テーマ・ジャンルを一個一個潰していくのが効率的なのです。

この方法での多読というのは、知的好奇心を充たしてくれるので、
個人的にはなかなか楽しいです。
最新情報や関連記事を読んだり、下知識が足りなければググったり・・・
一つのテーマについて知識が深まっていくことは、面白いものです。
「苦行」と考えず、なるだけ楽しんで取り組んでみましょう。


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暗記のヒント

2011-10-03 | 語彙・用法など
●単語帳より自分テスト!
色々な方が言っていますが、単語帳ってぶっちゃけ…見返しませんよね?
単語帳を見返すより、何度も辞書を引いたほうが記憶されるはず。
でも、つまづいた単語は覚えておきたい。
そこで私のおすすめは、自分テスト。

(1)英文を読むときに、まずはサッと目を通して分からない単語を書き出します。
このときに、前後の文脈からその語句の大まかな意味を推測してみましょう。
「ポジティブなこと」・「ネガティブなこと」くらいの推測でも結構です。

(2)その後、分からない単語は調べながら、じっくり読みます。

(3)一段落したら、さっき書き出した単語を自分でテストします。

(4)そしてそのテストは、ちゃんと保存します。
几帳面な人は切り貼りしてきれいに保存してもいいですし、
面倒であればファイルに突っ込んでおけばいいでしょう。

(5)そして、例えば読んでいたのが洋書であれば、1章読み終わった時点、
1冊読み終わった時点で再び自分テストするのです。
何回も間違えたものにはチェックを付してもいいでしょう。
また、話の内容と関連付けて記憶するため、その単語の出てきた箇所を
見直してみるのもおすすめです。

こうすることによって、繰り返し辞書を引き、つまづいた単語を見失わず、
単語帳をつくることができます。
まさに一石三鳥!

●「これ見たことある!」を大切に。
絶対に学習したのは確かなのに、思い出せない…
こんな悔しいことはないですよね。
私もテストのとき、ノートのどこに書いてあるかまで思い出せるのに、
肝心の内容が思い出せなくてもどかしい思いをしたものです。

悔しさ、すなわち「もう忘れるものか!」という感情も記憶には大切ですし、
何度も辞書を引くことも大事です。
しかし、記憶のメカニズムから言えば、ストーリーに関連付けて記憶される
ことが一番効率的だと思われます。

ですから、すぐに辞書をひくのではなくて、「あ、これ見たことある!」と思ったら、
「どこで見たんだっけ?」と記憶の糸をたぐってみましょう。
「ああ、あそこで見たんだった…あそこの話はこういう流れだったから…」
というところまで思い出せればしめたものです。
意味まで思い出せなくても、この時点で辞書を引くことで、
「ああ、こういう意味だった、こういう内容の話だった!」と記憶がつながるのです。
同じ単語が出てくるたびに、この一連の作業を行ってください。
そのうちに「どこだっけ?」という作業が省略できるようになります。

私が英語を教えるときは、できる限りその人が今まで目にした単語や文法を
覚えているようにします。
たとえば、中3に教える場合は、中1・中2で使用した教科書に目を通し、
そこで学習した単語や文法事項が出てくれば、
「これはやったことがあったよね?2年生のときの、この単元で、
こういう話だったんだけど…」
と少しずつヒントを出しながら思い出させるのです。
生徒自身が忘れていることを先生が覚えていることで、凄い!と思わせる
ことができるという副次的効果もあります(笑)

また、もし単語集を使って勉強するのなら、先にある程度その単語の学習をして、
その単語群に合った英文を後から読みましょう。
そして、学習した単語が出てきたらマークするのです。
そうすることで記憶のつながりが強くなりますし、正しい使い方も身につきます。
派生語にも出会うかもしれません。

一言でいうと、「シナプスのつながりを強固にする」ということです!!


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