当旧HP2001/12/15---2021/11/4 ブログへ掲載
睡眠中に心霊の介在する霊夢がある(主に霊脳研究1990年4月号より抜粋)
心霊からの影響で誰にでもはっきりとよく起きていながら、多くの人々はその作用とは気が付かない例があります。その作用とは実は睡眠中に見る夢なのです。
人間界と霊界を結び付けているものとして昔から、誰にでも、それぞれに守護霊とか指導霊があるとか、また、悪霊の影響を受けているとか云われています。
一般に夢の殆どは目が覚めればすぐに忘れてしまうでしょう。
しかし、中にはあまりにも奇妙な内容の夢だった故に、はっきりと覚えているという夢も今までに2つや3つは有ると思います。
そのような奇妙な夢の十中八、九は心霊が起こす夢だと考えられています。
このように心霊が介在した夢を「正夢」とか「霊夢」と云い、霊魂が持つ特有の表象という能力によって、眠っている私たちに見せてくれるものなのです。
一度でも「正夢」とか「霊夢」を見たことのある人であれば、気付いているはずでしょうが、普通に見る夢と「正夢」とは明らかに違っています。
このように人間と心霊との係わりの中で起きている「霊夢」の作用は、一種の心霊現象であると云えます。
人間の本質は、実は霊性なのだということを知れば、奇妙な夢もある程度は理解できると思います。
人間の本質を心霊科学や神智学や神道などにより観ますと、本来は霊性であり、心のエッセンスである精神や魂と幽体と霊体、それに頭脳と肉体という高次元の霊体と多重多層界の次元から構成する、霊的な複合体の存在ですから、たとえ死んで肉体は無くなったとしたところで、別次元の霊魂として残りますから、宇宙空間には霊的な存在として個体の想念による活動がある訳です。
つまり、人間は霊的な存在が物質的な形に現された霊魂の相応物であるのです。
例えば、心の働きは顔の表情に表れます。心と顔はこの場合に相応していますが、心は霊的な存在であり、顔は物質的な存在なのです。
人間は睡眠中にレム睡眠という浅い眠りの時に、脳波がアルファ波となることが判っています。
これにより日中に溜った心身の疲れやストレスを解消して抑圧を発散してくれます。この状態のときは夢を見ていると云われています。
睡眠中に人間は最も心の奥深い潜在意識という深部の中へと入って行きます。
それというのも精神的には安静にしていますが、脳は活発に活動しており、潜在意識との交流が高まり、心霊的な感受能力は高まり敏感になる訳です。
つまり、霊とは人間の最も奥深い本質に他ならないのですから、そう言う意味で人間は睡眠中にこそ、最も霊との想念という波動の霊波が通じ易い、高次元とのアクセス状態になっていると言えます。
このようなことから、世間でいう夜中に祖父母が夢枕に立ったとか、父母や兄弟などの危篤を虫の知らせで前もって知り得たとか、偉大な発明や発見に結び付いたアイデアやヒントの印を得られたとかの、多くの実例があります。
しかし、一般にこのような守護霊とか指導霊の起こす「霊夢」に出会っても、夕べは「奇妙な夢を見た」と思うくらいで、特に意識もせず普通に済ませて直ぐに忘れることが多いものです。
ところが、一部の人は夢の情景から得られた特異の情報を、日常の生活や仕事に活用して、やがてやって来るチャンスを掴み、あらゆる方面に自分を伸ばしています。
日常生活に於いて人間の知識や知恵だけでは得られない、非常に有用な高次元からの情報であると言えます。
潜在意識の奥底には霊的な次元がある
専門的な説明になりますが、大脳生理学によると、脳にはニューロン(神経細胞)がびっしり詰まっていて、シナプスを通して他のニューロンに接続されて、情報信号を伝達し合っています。
脳の働きは、精神活動によりニューロンやシナプスなどの活動に伴って、その反応による神経伝達物質や代謝物などの増減作用を行っています。
そして各神経の情報は電気信号として発生しています。
筋肉の動きに電気が発生することは、ガルバーニのカエルの実験でもよく知られています。
このことから脳内は化学的な一種の電解質であるわけです。
従って、化学的を含めた信号系としてのニューロンやシナプス及び、神経回路などは電気的に見て導体であり、常に電気が発生したり、流れたりする複雑な電気回路網であると考えられます。
そうなれば当然、それらの構成する部分の細胞が何等かの形で、生物的な共振回路として動作することもあるでしょう。
血を分けた肉親の場合はこの細胞上の構造は、肉体的にも感情的にもDNAの遺伝から見れば非常に似ています。
当然、同じ周波数を固有共振として持つと推測してもよいでしょう。この共振回路から発信される信号は当然ですが霊波ということになります。
つまり、人間の心(精神)は思考や想念という意識的な、高次元の波動エネルギーを利用した、一種の送信機やアンテナでもあるし、同様に受信機でもあることです。
刹那的な想念や強い感情が起こる時に発せられたり、或はESP的に受けたりする信号は当然のことながら霊波となりますが、相当に微弱なものです。
これは、霊界通信やテレパシーのトランシーバ的な働きであると推測されるのです。
かつて「潜在意識の奥底には霊的な次元がある」ということを、深層心理学を確立したユング博士が発見されました。
私たちが見る「正夢」とか「霊夢」の特徴は、現実の世界と同じように鮮明なカラー情景で、登場人物や建造物、風景などの輪郭はハッキリしていて、全体の様子もハッキリしています。
さらに、感覚も確りとあり、何かに触れればその感触さえも手や身体に伝わってきますし、重量感もあるのです。
この「正夢」とか「霊夢」とは、肉体的な次元の意識が睡眠により弱まっている時に、心の奥底にある霊的な次元の超意識が目覚めて、時間と空間を越えた異次元の世界を見ている状態をいいます。
この超意識に目覚めることがESP能力の発現といえるでしょう。
最近は臨死体験が話題になっていますが、この夢はきわめて特異な能力を発揮します。
臨死体験は、脳波が消え、一見死んだようになってから生還した人が経験する夢(霊体験
)で、生きた人にはほとんど出会わず、何故か死んだ人を見るのが特色で、ストーリも他の経験者と同じようなパターンになるのです。
共通した体験は、暗いトンネルのような場所を通る、自分の姿(身体)を見下ろす、白い光に向かって行く、死んだ近親者に会う、一生の出来事を振り返る走馬灯のような効果、大きくて渡れない川、天使のような人が手招きするなど神秘的な内容です。
私の見る夢にも時折ですが、何故かいつも大きくて渡れない川が現れてから、人々と別れて目が覚めます。
これは、肉体を離れた霊魂の存在を、科学的に証明することになるでしょう。
霊魂が持つ能力には、「正夢」とか「霊夢」を人間に見せるだけに留まらず、時には人間の思考や行動さえも自在に支配し操る能力を持っているのです。
この様な心霊との係わる作用は、憑依現象と呼び日常的に起きていて、世間ではしばしば動機や目的が理解できない犯罪とか、無意識の内に起こす事故や、理由の分からない自殺などが発生しています。
この人達は不浄仏霊や悪霊などと波長が合い、憑依されて操られ精神的に一時気が狂い、一種の催眠状態に陥ったり、理性を失ったり、人格を損なったり破壊を起こした実例であるのです。
ですから、日頃の心構えとして真理を学び正しい人生観を持つようにして、決して悪霊や不浄仏霊の影響を受けないように努力する必要があります。
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