goo blog サービス終了のお知らせ 

prisma lab. staff blog

日々、色々な視点をヒントに新しいプリント手法の開発に取り組んでいます。

実験8

2011-03-07 15:44:01 | 実験

今回は実験というより挑戦です。

下記の画像は弊社ではスパンコールラメと呼ぶ手法です。


約1mmほどのスパンコールラメを接着させるためのいわゆる”接着剤”をプリントします。
通常のラメプリントと違って立体感と迫力があります。


で、今回挑戦したいのがこれです。

多色のスパンコールラメです。
手法的には先ほどのスパンコールラメと同じですが多色となると話は別です。

この手法は接着剤をプリント後、生地を台から外し
箱状の中でスパンコールラメをバサーっと振りかけます。
そうすると接着剤の部分だけ柄として残ります。
これを約1日釣り干しして接着剤の水分を完全になくしてしまいます。
そうなったものを熱処理して完成です。
では画像のものはどうしたかというと、この一連の作業を1文字ずつやっています。
なので物理的には可能なんですが問題はこの工程です。
今回のものは同じ色が2文字あるのでこれを完成させるには
同じ工程を4回繰り返さなければなりません。
これではとても量産などできず実際やっても加工賃がとんでもないことになります。
この手法をもっと簡単にできないものか最近ずっと考えていますがいい案が浮かびません。

今後の課題です。

 

株式会社プリズマ
オフィシャルページは↓こちらから

 

 


実験7

2011-02-07 17:14:08 | 実験

以前から挑戦していたのですがなかなかうまくいかず、
やっと安定してできるようになりました。

 


ひび割れフロッキーです。
フロッキー以外の部分はストーンウォッシュインクです。
フロッキーを絡めた中古風のプリントです。

 

これをさらに応用して


インクジェットフロッキーのひび割れです。
インクジェットなので細かい柄やフォト調も思いのままです。
ルネッサンス壁画のようなひび割れた感じはぴったりはまると思います。

 

 
もちろんひび割れ箔も


株式会社プリズマ
オフィシャルページは↓こちらから

 

 


実験6

2010-11-22 14:29:43 | 実験
古着屋でよく見かけるラメを使用したTシャツ。
主に70~80年代に多く見られる物で独特の雰囲気があります。
ラメをベースにしてクリアに着色したインクを乗せることでベースのラメが透けて見えます。
ほとんどのものが転写プリントの手法です。この時代にもうこんな技術があったんですね。
あと、プリントの表面が非常に光沢があります。
弊社でもこの手法は扱っておりますのでこちらからご覧ください。



上記のものは私物です。
サイズに関係なくプリントの手法や柄が面白いとついつい買ってしまいます。
で、今回はシルクプリントでこの手法ができないかという実験です。
以下は弊社で作成したものです。




写真のような細かい画像に関しては転写プリントに頼るしかありませんが、
ある程度のものであればシルクプリントでも可能です。

この手法を使った古着Tシャツの特徴として、

●ボディは基本的に原色が多く、身頃が白というのはほとんど見かけません。
 杢調のものやベージュの身頃でラグランやトリム(リンガー)で原色を使用するパターンもあります。
●柄の淵をラメで囲んでいる物が多く、必ずと言っていいほど黒のワリが使用されています。
●ベタの部分はグラデーションを使用した物もあります。
●プリントの表面が非常に光沢があります。
●フォト画像をいわゆるハメコミ式に配置したバランスの悪さもひとつの特徴です。

プリントの手法、柄、ボディの形、色やシルエットなどのバランスが良いと
非常に雰囲気のあるTシャツができると思います。


株式会社プリズマ
オフィシャルページは↓こちらから





実験5

2010-11-15 10:51:19 | 実験
今回は光沢プリントの応用をいくつかやってみたいと思います。


まずこれは、一般的な光沢プリント。
ラバープリントの上に透明のインクをコーテイングしたものです。




そしてこれに少し手を加えて波打った表情の光沢プリント。
サランラップをシワシワにして貼り付けたような感じです。
下方の画像はもっと判りやすく着色しています。


次は箔プリントです。
透明の箔を転写プレスすることでシルクプリントよりもさらに光沢があります。
通常のシルクプリントより上品な雰囲気に仕上がります。



最後は今回の実験から少し外れてしましますが、ある物を使ってやってみました。
これは1枚1枚、全て表情が違い一点物の様な仕上がりになります。
実際3枚やってみましたが全く同じものはできません。
これはかなり感覚に頼る部分が大きい手法だと思います。
イメージを膨らます良い材料になればと思います。


株式会社プリズマ
オフィシャルページは↓こちらから





実験4

2010-11-08 10:40:32 | 実験
今回はインディゴ染めの生地に対して抜染できるかという実験です。
というのもインディゴ染めの生地は他の染料と違い、非常に色が抜けにくい染料です。
実際に今までの抜染インクでプリントすると


がんばってもここまでです。
しかし弊社にはインディゴ染めに対応した抜染インクがあります。
弊社でもほとんど実績のないインクですが実際試してみると、


今までのものよりはるかに色が抜けています。
ですが抜染プリント特有の生成っぽさが残ってしまいます。
なので少し手を加えてもう一度トライ。


先ほどより生成っぽさはなくなりました。

このインクは色を抜くだけでなく同時に着色もできます。
ただし、淡い色(薄いグレーやサックスなど)は抜けた生地の色に影響され、
やや黄色っぽくなる可能性があります。


この手法は実際にプリントする生地よってインディゴの抜け方が違うと思われますので
一度サンプルで検討していただくことをお薦めします。


株式会社プリズマ
オフィシャルページは↓こちらから