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故意過失各論。(内藤対亀田観戦後記 その2)。

2007年10月13日 | 文化芸能スポーツをさけぶ
 昨日の記事で、11日のWBC世界フライ級タイトルマッチにおいて、亀田大毅選手(以下、「亀田選手」という。)にダーティーな行為があったのかどうか分からないと書いたが、マスコミの報道によれば、やはり反則行為はあったようで、父の亀田史郎トレーナーも同行為を認め、次のようにコメントしている(MSN産経ニュースより引用)。

11日のタイトル戦での大毅の反則行為は、故意ではありません。(以下略)

故意ではないとはどういうことか。「故意」とは、辞書によれば「わざとすること。また、その気持ち。」であるという。一方、「故意」と対比される「過失」とは、「不注意などによって生じたしくじり。過ち。」とのこと。参考までに、「無過失」は「過失がないこと」である。

これを踏まえ、前掲の史郎トレーナーの言葉を置き換えると、

「大毅の反則行為は、過失によるものです」
     ↓
大毅の反則行為は、不注意により生じた過ちです

となる。相手を抱えて投げ飛ばすプロレス行為が、「不注意によって生じた」とは到底考えられない。プロボクサーであるならば、相手の身体を抱えて持ち上げた時点で、一般的に過失性は排除されてしかるべきである。
 プロボクサーの「対戦相手の身体を抱えて持ち上げ、投げ飛ばしたのは、不注意によるものです」との主張は、例えるならば、プロ野球選手の「打者として相手投手の打球をフェアゾーンに打ち返した後、一塁とは逆方向の三塁に向かって走り、おまけに相手三塁手にウエスタンラリアットをお見舞いしたのは、不注意によるものです」という主張と同程度のものであり、著しく合理性に欠ける。
 しかるに、亀田選手のプロレス行為は故意によるものと認めるのが、自然である。

 百歩譲って、仮に今回の亀田選手の同行為が過失のよるものだとしても、亀田選手は行為の当事者として、内藤選手に謝罪すべきであろう。

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