震度7を二回経験した益城町を通ることがありました。
報道されているように、ずいぶんとひどい状況でした。
地震による道路の痛みもひどいものでした。
スピードを出しているとマンホール等でバウンドするのは確実です。
私が済んでいる熊本市南区でも道路は凸凹でした。
すぐに整備されましたが、普段通らないところは注意して運転しないとガクンとジャンプします。
益城町と熊本市を結ぶ幹線道路沿いは傾いた家、倒壊した家、瓦が落ちた家などなど、大変なものです。
3か月が過ぎた現在、まだまだ生活に困っている人たちがたくさんいらっしゃることと思われます。
友人宅を訪ねると、足場が組んであり工事の最中でした。
瓦が落ち、壁ははがれていました。
我が家も被害に遭っていますが、友人の家ほどはありませんでした。
地震保険にも入っていましたが、半壊に満たない場合は保険金は雀の涙で、補修にはとても足りません。
歳をとってのこのような被害はものすごく大きなダメージです。
生活の基盤を立て直すには70歳前後では、仕事もありません。
体もあちこち故障しています。
預貯金を切り崩すにも、家を修理すると今後の生活が不安です。
別の友人宅は地盤沈下で家が傾いています。
基礎を持ち上げるとよいということですが、数百万円が必要だそうです。
建築関係の会社に聞くと500万円は必要でしょうということでした。
70歳前後でこの出費は可能でしょうか。
「めぐりあわせ」という言葉で終わらせるのはどうしたものでしょうか。
若いころからこのような事態を想定していた人がどれくらいいたでしょうか。
「福祉」とは相当に意味深い言葉だと思いました。
ヨーロッパのある国は福祉国家と呼ばれています。
定年後は年金で生活できて、さらに3万円ほどの貯金ができるそうです。
年金生活者には2DKの家が貸し与えられ、医療費は0と言います。
こうだと自然災害があっても安心して生活できるでしょう。
もちろん税金は高いそうです。
しかし、国民は「税金が高い」とは言っていないと報道されています。
その国の課題は「若者の労働意欲が減少していること」だということだそうです。
学費も0、病院代も0、家も生涯心配なく、職業訓練も0だそうです。
日本もいろいろと工夫の余地があるようですが、70代の人が生きているうちは、そのような社会は来ないでしょう。
すぐにできることは公務員の賃金(国民の平均月収の2倍以上の人の賃金)を減らすことでしょう。
大阪が実施しましたが、県市町村議員の給料を少なくするなどはすぐにできるのではないでしょうか。
なかなかに難しいことでしょう。