どうして岩手県の山里に暮らすことになったのかも知らなった。
空襲により東京から焼け出され、知人を頼って行った花巻(宮沢家)でも焼け出され。
村人に廃材などで建てて貰った小屋🛖に5年間村人に助けられ仕事の傍ら畑などをして1人で住む。
「稗貫郡太田村山口のある北上川以西一帯は強い酸性土壌で知れ渡った痩せ地で自給自足すらおぼつかないような土地。
このような土地の農民は勤勉で悪づれもせず、人間本来の性情を素直に保ち、村の人達は今の世には珍しいほど人物が好くてのどかである」
山の四季折々の事で終わるのかと思ったら自分の生い立ちや両親、祖父母の事、木彫の事などと広がっていった。
面白かったのは、飛鳥時代から鎌倉時代の作品のことや当時の技術や仏師の事。