あるサイトの村上春樹「1番好きな長編ランキング」という趣向があり、読者が1番好きな長編に投票してその理由や感想等をコメントする。長編14作品中『アフターダーク』は今のところ14番目。誰かが(何かが)都会を俯瞰している。物語は日付が変わる少し前から始まり、日の出直前頃までの数時間のなかで進む。都会の夜の帳の中で傷を抱えて優しく生きる人たちを表したのか?2004年9月 刊