どんな15歳僕の冒険になるのだろう?と、インディジョーンズを少し想像したが、その想像は少しだけにとどめておいて良かった。ガッカリした訳ではない。著者がインディ・ジョーンズのような冒険活劇を書く訳ないですよね、あっちの世界とこっちの世界の事ばかりですから。ようやく10年以上の年月を越えて読むことができた。それがこの小説の物語性に少しシンクロしたのではないだろうか。人は人生のターニングポイントに戻って人生をやり直したり、調整したいと誰しも思う事がある。15歳僕の冒険は15歳なりの人生のターニングポイントでの出来事を昇華させた、そんな冒険だったのでは。