今でも、さんざ宝くじの類のCMしてるよね。有名タレント使ったりして、相当力を入れている。ギャンブル依存症を扱う、ある精神科医に聞いたんだが、一番当たらないのは宝くじで、一番当たりやすいのは競馬だそうだ。ギャンブルはパチンコすらしないオレには新鮮な話だった。
宝くじは昔からあり、きょうの「暴れん坊将軍」はその「富くじ」がテーマ。富くじは幕府公認で、寺社の修繕の資金調達などが目的だった。しかし、おカネの絡むギャンブルだから悪いことを考えるヤツもすぐに湧いてくる。
魚売りの佐助(森川正太)は女房・お京(佐藤恵利)の着物を質に入れてまで富くじにのめり込んでいたが、隣人の源三が富くじに当たって100両を得たのに、その晩に家族皆殺しの上、100両が奪われるのを目の当たりにして、目が覚める。「今後一切富くじは買わない」とお京に宣言するが、押し売りのように富くじを売りに来る業者から仕方なく1枚だけ買う。
そして、抽選会にもいかなかったのだが、その1枚が300両に当たってしまったのだ。受け取る気はないと硬くなな佐助だが、富くじ不正の本丸である寺社奉行と与力、同心らはいったん受け取らせないと不正がバレかねないと、受け取らせた後に佐助を殺して300両をせしめようと躍起になる。お京を脅すばかりか、
佐助には刀を振りかざしての脅迫を続けるが、吉宗に助けられる。
業を煮やした悪者たちは息子を誘拐して、佐助をおびき出し、殺してしまえばうやむやにできると考えるが、これも吉宗に阻まれる。
(息子を助けてもらい、感謝する佐助ら)
そして、勘定奉行は奥の手として「陰富(かげとみ)」という裏カジノのようなものを企画するが、芸者に化けた御庭番(吉宗の密偵)・疾風(菅野玲子)が開帳日などをいとも簡単に聞き出すと、
吉宗らはそこに乗り込み、一気に成敗。そして、佐助家族の幸福を祈るのだった。
公営ギャンブルでも、昔からこういうことはありうる。日本で計画されるカジノ構想は大丈夫なのかな、と思わせた。