早起きは三文の徳

御庭番

「暴れん坊将軍」の吉宗。ひとりで解決しているような印象を与えるが、大きな力となっているのが、南町奉行・大岡忠助と「御庭番」男女2人だ。きょうは、土曜で番組放映がないので、御庭番の活躍に目を向けたい。役目は言ってみれば、忍者、密偵、対象者の護衛などなど、休む間もない。

 吉宗に「〇×藩を探れ」「△助を探せ」などと無茶振りされても、市中では町人の格好で探ったり、お茶屋の女中になったりする。いざとなると、忍者服になって、塀を越えて屋根裏や床下から幕僚や悪徳商人の悪だくみを盗み聞きし、団子屋に吉宗に背を向けて座って報告する。また、保護対象者が狙われればどこからともなく現れて、複数の武士を相手に立ち回る。そしてクライマックスでは、吉宗がさんざ派手な殺陣をしたあと、悪玉の親分たちを「成敗!」の一言で、斬殺する。将軍が自ら人を殺すのを避けているのだろう。それまでの殺陣は峰打ちということになっている。言ってみれば、この2人は事件解決に不可欠なのだ。

 今シリーズの女御庭番・渚の山口香諸里さんが好きだ。かわいいとキレイの中間くらいのお顔で、お芝居もうまい。小太刀の腕もたつ。この役は、高島礼子も出たこともある重要な位置づけだが、歴代御庭番の中でもかなりなもんだと思う。


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