こんにちは、AYAです。
突然ですが、皆さんの周りで最近歯の抜けた(抜いた)方はいらっしゃいますか??
その「歯」はどうされたでしょうか?
捨てました?子どもの歯なら大切に保管??縁の下に投げ込んだでしょうか??
この絵本では、抜けた歯を土に埋めて埋葬するところから始まります。
やがて埋められた歯は土になり。。。
ここからの主役は、歯の成分であるカルシウムです
土の中にいるカルシウムがコマツナに吸い込まれ、カタツムリに食べられて…と、どんどん移動して色々なものの一部になっていきます。そして、絵本の最後には。。。
あとがきには、カルシウムの本当のはじまりは、地球の誕生よりずっと前、宇宙が生まれ、星が誕生と爆発を繰り返した頃とあります。この絵本の中のカルシウムの話が、実は100億年以上も前に始まっていて今もずっと続いていることだと思うと、自分の歯も壮大な宇宙の歴史の中の一部なのかもしれないという不思議な感覚です。
地球の生き物や自然は、地球の(宇宙の)物質でずっと繋がっている。。。そんなことを感じられる一冊です。
子どもにとっては、自分の体の一部がさらに小さな物質でできている…ということに初めて気がつくきっかけにもなるかもしれないですね。
『はからはじまるカルシウムのはなし』
作 伊沢尚子
絵 ダイスケ・ホンゴリアン
福音館書店 2021年2月
対象 歯が抜け変わる頃〜
【関連イベントのご紹介】
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またとない機会なので、ご興味のある方はぜひご参加ください♪
詳細はWEcafeブログへ
トークイベントWEcafe vol.82「主役はなんとカルシウム!科学絵本ができるまで」
開催日時 2021年6月26日(土)21:00-22:30 on Zoom (15分前開場)
ゲスト サイエンスライター伊沢尚子さん
主な著作:
「バナナのはなし」(福音館書店)
「小さな小さなウイルスの大きなはなし」(くもん出版)