カンタービレ ~歌うように弾けたなら

ピアノを再開し、レッスンを始めて1年。
子供の頃とは違うピアノを楽しむ「すみれ」の日々を綴る
ブログです。

インヴェンション 表現方法

2006年07月05日 08時25分26秒 | Weblog
先日のレッスンの話です。

5月後半から練習教本に「インヴェンション」が加わりました。
本格的なバッハの練習は始めてです。
「音楽の父」と言われたバッハ。
インヴェンション1は、今までの練習のニュアンスでもう合格かなと思っていたのですが、
「1からいきましょう」ということでもう一度弾きました。
弾く事に関しては、もう迷いなく音をとる事ができます。

しかしっ、表現方法ですね・・・(汗)

バッハの時代の曲調は、とてもゆるやかなゆったりとした感じ。
それに対して現代の日本は、テンポが速く軽い感じ。

2台のピアノがあります。 
(軽い高めの音のピアノ、重い低めの音のピアノ)
好きな方を選んでくださいと言うと、日本人は大抵、高めの軽い音がするピアノを選ぶのだそうです。
時代背景もあるのか、癒しを求めてバックミュージックのような
心地よい軽い音を好む傾向があるようです。
だけど、クラシックを学ぶのであれば、作曲者が生きた時代、曲の主題、作曲者が何を求め、何を訴えているのかを考えながら弾かなくてはならない。
ゆるやかに語りかけるように、
主題が移り変わっていくのを感じながら弾く。
微妙に変わる音の風向きを感じながら弾く
決して、指だけで流れて弾いてはいけない。

 「音の風向きを感じながら弾く」素敵な表現ですよね。
 でも、う~~ん、難しいです。
 先生は、とても女性的で抽象的な表現をされます。
 イメージではわかるのですが、いざ楽譜と向き合い弾いてみると
 音の風向きがわかりません  ε-(;ーωーA フゥ…

ヨーロッパの教会を思い浮かべてください。
天井が高く、パイプオルガンの音が鳴り響く荘厳な教会。
聖歌隊が澄んだ歌声で聖歌を歌う。
ステンドグラスから光が差し込み、救いを求めミサに来た人々が祈る。
人々の心を癒し、懺悔した罪をを洗い流すかのような美しい旋律、
人々は、この音色が聞きたくて教会にやって来る。
これがインヴェンション。
当時は、ピアノでなくチェンバロだったのですが、ピアノとはまた違った
素晴しい音が教会に響いたのでしょう。
音楽、芸術、建築あらゆる方面においてもヨーロッパの人々の中に
息づくキリスト教。
インヴェンションは、教会音楽とも言えるのだそうです。
人々の必死な祈りを理解しながら弾かないと
どうしても軽くなり、曲の深みが出てこない、
またそれを理解するのがバッハの難しさなのだそうです。
(軽くジャズ風にアレンジされたインヴェンションのありますが)
深く深く音をとる意識をしなくてはいけない。
始めは大変だけど慣れていきますので、単に弾くという事で
終わらず、表現方法を磨いていきましょうと言われました。

インヴェンションは、コンクール等の課題曲になる事があるそうです。
コンクール等では、やはり微妙な表現方法ができるか等が
採点基準になるそうです。
 
 私はコンクール出場予定なんてありません。 il||li _| ̄|● il||li

 経験を積むという意味で、いつも勧められるのですが、
 今の私には到底ムリです 
 先生、いくら何でも無謀すぎます・・・ (;´Д`)ノ

2 コメント

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はじめまして。 (りおん)
2006-07-05 21:40:21
ご訪問いただきありがとうございました(^^)



すみれさんは、インヴェンションとショパン

をしてられるんですね。いいですね♪

すごく憧れます。

先生も表現力に力を入れてる方のようですし、すみれさんのインヴェンションを

是非聴いてみたいなあって思いました。

また、いつかmidiにして下さいね。



でも大人になってからのピアノって

本当楽しいですよね♪

また、拝見させていただきますね
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Unknown (すみれ)
2006-07-06 00:29:17
りおんさん、いらっしゃいませ~(*^▽^*)

そうなんです、私の習っている先生は、音と表現方法にとてもこだわりのある方です。

先生もまた、2人のお子さんのママでもあるのですが、とても意欲的にお勉強されていて、今も教授の勉強会等に行かれています。

私のインヴェンションは、まだまだです

il||li _| ̄|● il||li

 いつか人に聴いて頂けるような演奏ができるように頑張ります!
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