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「泉州むかし話」よりその3

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チャンネル名	「泉州むかし話」よりその3
チャンネル概要	今回は「泉州むかし話」に基づき天台宗興善寺を訪問しました。天台宗興善寺（多奈川から大川への途中、谷川地区にあり）谷川地区（岬町）は浜辺ですが、一歩反対側へ行くと山地である。昔、ここに樹齢数百年以上も経ったかに思われる大きな楠があり、この大木は鬱蒼と茂っていて、昼なお暗くその上根元には大きな空洞があり、村人からはお化けでも出るかのように恐れられ避けられるようになっていました。さて、何時の頃からか、相当年配のくたびれ果てた身なりの入道が谷川の村々の家々を物乞いに訪れるようになりました。最初は乞食坊主と嫌われていましたが、だんだん馴染みになるにつれ村人から話しかけるようになっていました。この入道は楠の空洞に住んでいて自らを樟入道（樟に住まわせてもらっているから）と名乗っていましたが、深い事情があって生まれ故郷や本名までは明かそうとしませんでした。樟入道は幼い時は大店の息子で「力丸」と呼ばれていて、幼くして労咳で両親を亡くし７つ8つの頃から身寄りを転々とし丁稚奉公していたが、20歳の頃「力丸」はしごき抜かれたおかげで立派な商人になっていましたが無理が祟り自らも病気になり、奉公先から追い出され自殺をも考えたが死にきれず、惨めな病人の乞食に成り下がってしまいました。然しながら心では何時かは店を持ちたいものよ、と夢を描いていたら何時の間にか仙人のような生活をしていた。そんなある朝、早春の冷気でハッと目覚めれば普段と違う何物かを感じ、突如として縁に触れて悟りを開き、同時に通力も備わっていた。その後は病気で苦しんでいる人のために修行を積み、谷川の漁師の息子の病気を治した事から噂が広がり、この噂は原因不明の重病に取り付かれた文徳天皇（850年頃）の耳にも入り都からのさし迎えで参上、天皇の病を治した。結果命を救われた天皇は大いに喜び「褒美に何なりと欲しいものを取らす」との天皇の言葉にも拘わらず、何一つ要求しなかった為、天台宗第３座主の慈覚大師（円仁）に命じ仁寿３年（853年）谷川に「興善寺」を建立させた。しかし樟入道はこの寺の住職になったかどうかは定かではない。 ※「樟入道の祠」は谷川地区の道路沿いにある。備考）泉州むかし話　第３集を引用させて戴きました。
写真枚数	10枚
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ブログ	気まぐれフォトスタジオ
タグ	泉州むかし話
作成/更新日時	2012-09-10 19:17 / 2012-09-10 19:21
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