朱鷺の飛翔を見た人は、その一瞬で鴇色の美しさに魅了されてしまいます。
ファインダーを通して見た時より、レンズで追えなくなって、
裸眼で見た時の美しさが瞼の中に鮮鋭な姿として残っています。
日本から朱鷺が絶滅の原因となった一つとして、
朱鷺の羽を目当てで乱獲をされたことも挙げられています。
佐渡で、朱鷺が一斉捕獲された昭和56年1月に、
自然界からで朱鷺がいなくなったとされていましたが、
4ヶ月後の5月に中国陝西省洋県で7羽の朱鷺が発見されました。
その切っ掛けになったお話を、佐渡島で長年朱鷺の研究をされていた
佐藤春夫氏から伺った事がありました。
島根の出雲神社の祭礼で、朱鷺の羽を使用していて、中国でも絶滅したと
言われた時代まで羽が入って来ていたと言うのです。
その事実を、文部省や外務省に、朱鷺の写真や資料を送って、
中国政府に朱鷺の調査を働き掛けたそうです。
間もなくして、首の後ろから背中に掛けてグレー色の繁殖毛に変って行きます。
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