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F1用語集

F1初心者のための用語集です。

エンスト

2006-06-15 18:01:13 | あ行
F1マシンは、コース上でエンストをすると、もうリタイヤするしかないことになる。これは、F1マシンにエンジンをスタートさせる「スターター」という装置がついていないからである。なぜついていないかというと、重量が増加することと、装置を置く場所がもったいないからと、エンストする確率が極めて低いからである。
エンジンの回転数が低いとエンストが起きてしまう。一般自動車でも冬にエンジンをかけてもすぐエンストしてしまうことがあるが、それと同じでエンジンの回転数が重要になってくる。しかし、現在のF1マシンは、コンピュータの力でエンジンの回転数を高めに保つことができる為、エンストはほとんど起こらなくなった。
それでも、ピットインしてピットで一時停止し、タイヤ交換と給油を行なって、また走り時始めるときにエンストしたりすることがある。
ピットには、エンストした場合にエンジンをかけなおす道具が常備してある。チームによって異なるが、あるチームでは、長い棒のようなもので、これをマシンの後ろ側から直接ギアボックスのあたりに差込み、エンジンをスタートさせる。
しかし、ギアが何速かに入ったままエンストすると、ニュートラルに戻してからかけなおさなければならず、エンジンが入っていない状態でニュートラルに戻すのが困難で時間がかかったりすることもある。
それから、コース上でエンストしても、たまたま下りの坂道だったりすると、そのままエンジンがかかったりすることもある。
同じ効果で、コース上に止まってしまってもコースマーシャルに後ろから押してもらい、エンジンが息を吹き返すこともある。(しかし上述のように現代のF1マシンはハイテク装備の為、息を吹き返すはほとんどないkが。)
ただこのコースマーシャルによる「おしがけ」によりレースに復帰するのは制限があり、コースをふさぐような場所だったり、危険な場所だったりして、マシンを直ちにどかさなければならないときのみ、押してもらって復帰することができる。ピット以外では、基本的にはエンストしたらリタイヤと考えてよい。
エンジンは手動で切ることもできる。マシントラブルで火や煙を出してしまった場合は、逆にエンジンをすぐ切って安全を確保する必要がある。
kill switch(キルスイッチ)というものがそれにあたる。
これはドライバーだけではなく、コースマーシャルも切れるようになっている。