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司法書士が書くペット信託ブログ

高松市の先進的な取り組み

こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。

 

香川県高松市によると、2022年度に保護された犬は209匹、猫は355匹で、そのうち犬は約4割、猫は約6割を殺処分したということです。

 

高松市の殺処分数は、全国の中核市の中でも群を抜いて多く、犬はワースト1位、猫はワースト2位となっています。  

 

高松市で収容される犬猫のほとんどが野良犬や野良猫とのことです。

 

野良犬や野良猫は人に慣れていないため、収容後、飼い主を見つけて譲渡につなげるには、人に慣れさせること(人慣れ)が必要になります。

 

しかし、高松市では、市独自の犬猫保護施設がなかったため、十分な保護スペースを確保することができなかったようです。

そのため、本来ならば、人慣れをして飼主を見つけられたかも知れない犬猫を、止むを得ず殺処分せざるを得ないのが実情だったようです。

 

この現状を改善するため、市では、収容された犬猫たちの命をつなぐ施設として、新たに「犬猫一時保護施設」を高松市池田町に設置することにしたとのことです。

 

犬猫一時保護施設は木造平屋建てで、延べ床面積は約450平方メートル。

犬20匹、猫30匹を収容でき、施設で人慣れや健康管理などを行なったあと、新しい飼い主への譲渡につなげるとのことです。

2025年1月頃に着工し、2026年3月中旬頃に完成予定とのことです。

 

公的な犬猫一時保護施設の設置は、日本では先進的な取り組みになります。

高松市には、他の市町村のモデルケースになられることを期待したいと思います。

 

動物保護先進国であるドイツには【ティアハイム】という保護施設があり、保護された動物たちは天寿をまっとうするまで世話してもらえる体制が整っています。

原則として殺処分されることはありません。

 

動物保護後進国である日本でも、ティアハイムのような施設が全国に設置されることにより、犬猫の殺処分を早急にゼロにしてほしいものです。

高松市の取り組みは その第一歩になるのではないでしょうか。

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