ペピカ松戸どうぶつ病院 <pepica family>

総合ペットショップを併設した、どうぶつ病院です。

歯周病予防に取り組んでいます。 口腔ケアのススメ Vol.1 

2020-07-29 14:10:45 | 口腔ケア

皆さんは、日頃からご自身の歯(口腔内)のケアは、どうしていますか?

食後の歯磨きから始まり、マウスウォッシュなどの洗浄液・歯間ブラシなどの

デンタル商品を使用して、虫歯・歯周病や口臭のケアをしていると思います。

それでも取りきれない歯垢は、歯科医院へ行って

スケーリング{歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)に溜まった歯石を取る事}

処置を受けるかと思います。

よく、耳にする「プラーク(歯垢)」というのは、口腔内にいる常在菌の塊の事で

最近では、このプラークが何層にも重なり合う形状から【バイオフィルム】と

呼ばれているそうです。

食べかすが栄養源となり、食後8時間程度で【バイオフィルム】の生成が始まり

ケアが不十分だと、どんどん層が厚くなりこびりつくようになるんだとか!!

驚くのが、【バイオフィルム】内の細菌濃度が、便内よりも高くなる!!

つまり、歯石が付いている口腔内はウンチより汚いという事です。

歯周病菌(プラーク)は全身疾患との関連も報告されており、心疾患・腎臓疾患系

脳血管系の疾患など関連性が注目されています。

全ての歯科ケア商品を使いこなすのは難しいですが、いつものケアに

1つプラスして清潔な口腔内を保ちたいものです。

私達、人間はそれを自主的に実践できます。

ですが、愛犬・愛猫はどうでしょうか?

うがいも出来なければ、口臭がしていてもお構いなし。

私たち飼い主が管理しなくてはいけません。

可愛い顔して、口が臭い・・・。なんて思いませんか?

「なんか口が臭いな??」なんて思ったら口を覗いてみてください。

「歯石」が見られたら口臭の原因となっている可能性が高いです。

歯石となってしまったら器具や道具を使い物理的な処理をして除去する必要があります。

「歯石」という石と化してしまった歯垢は

人と同じ様に、スケーリングをして除去します。

しかし、愛犬・愛猫達はじっと口を開けて

大人しくはしてくれません。

全身麻酔をかけ、少し眠っている間に

除去をし、歯本来の姿を取り戻すのです。

 

では、犬と猫の歯の構造を見てみましょう。

の乳歯は28本

永久歯は42本です。

 

の乳歯は26本

永久歯は30本です。

 

犬の乳歯は大体、8週齢頃には生えそろうと言われています。

永久歯への生え変わりは早いコだと4ヶ月齢頃から、遅くとも6ヶ月齢には

時期を迎え、8ヶ月齢~1歳までには生えそろいます。

 

猫は、3ヶ月齢~6ヶ月齢で乳歯から永久歯へと

生え変わるようです。

犬のように、乳歯が抜けて落ちてるなどの生え変わりに気付く事は

少ないようです。

 

歯の構造

・エナメル質は内部の象牙質や歯髄を保護しています。

 体の中で最も硬い組織です。

・象牙質はエナメル質の下層で、歯髄を覆う組織です。

 象牙質が損傷すると痛みを感じます。再生可能な組織になります。

・歯髄は歯の中心で、血管*神経*リンパ管を含む組織です。

 

※次は歯垢・歯石が出来る仕組みをご案内致します。


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