2008年11月23日(日)の日経新聞の「くらし安心」欄に「子供の急病でも休めないママ 病児保育まず事前登録」という記事が載っていた。
定員が少ないため、(以下引用)「政府のこども子育て応援プランでは、2009年度末に1500施設まで増やす事を目標にしている」とあり、2001年度から増えている現状のグラフも載っていた。
さて、私、こういう記事を目にするたびにおもうのだが、たしかに病児保育は便利だと思う。
病気のヤマを越して、それでも休まなければいけない状態の「病後児保育」については、あればいいなと思う。でも・・・やっぱり単純に病児保育自体が増えることを手放しで喜べないのだ。
たしかにどうしても休めない仕事もあるし、あって欲しいと思う気持ちも私にもある。
だけど、もし、病児保育があまりに一般的になりすぎて、便利にどこでもに存在し、「子供が病気なので、お休みしたい」と会社に申し出たときに、「えっ?病児保育があるじゃないか?」と上司にいわれたら・・・。
病気というのは症状にもよるし、子供の状態にもよる。十杷一からげにするわけにいかない部分もある。親だったら休みたいと思う気持ちがあるのは当然だし、そこにフタをしてまで病児保育という選択肢を選ぶんだと思う。
それでも、「今日は症状がひどくなりそうだから家でゆっくりさせてあげたい」とおもうことがあったとき、周囲から「病児保育をつかえば?」なんていわれたら・・・。
またあまりに一般的になりすぎて、子供自身がはやく治癒すれば完治したものを、ずっとひきずるようなことになってしまうのであっては・・。と複雑な心境になるのである。
あまりに一般的に便利になりすぎるのも、どうなのかな?と、毎回思うのである。
でもね、こんな私も、昔は「病児保育が普及したらいいな」と思っていたんです(過去記事にあります)。子供の病気があまりに多すぎたことも、会社を辞めることになった理由の1つのような気もします。
冬のこの時期、確かに1ヶ月の半分ぐらいしか会社にいけなかったこともあるし、1号の育休明け復帰直後に、突発疹で1週間ぶちぬきで会社を休んでしまった事も。
またこの時期には下痢嘔吐の風邪をかならずひいてしまう子供たち。そうなると、1ヶ月近く体が不調のままで回復しなかったり。
そんなときは、ほとんど、睡眠を削ったり、土日に持ち帰って仕事をしたり、夫と交替で出勤した事もありました。
病児保育の記事を読むと、なにかジレンマを感じてしまう自分が今もいるのでした。
最新の画像[もっと見る]
- 100均のお買いもの 11年前
- おこづかい制度開始 11年前
- 藤子・F・不二雄ミュージアムと生田緑地 11年前
- 藤子・F・不二雄ミュージアムと生田緑地 11年前
- 藤子・F・不二雄ミュージアムと生田緑地 11年前
- 藤子・F・不二雄ミュージアムと生田緑地 11年前
- 2012振り返り 11年前
- 2012振り返り 11年前
- 2012振り返り 11年前
- 子供達が大人になるころに専業主婦業ってあるのか? 12年前
私自身、この5月から復職して7ヶ月経過しましたがすでに23回も有休(夏休み含む)を取得してます。ええ、あと1日しか残ってません。。幸い、お休みしやすく、上司も認めてくれているので(そのかわり、責任ある仕事でもなく、昇給もあまりない)ありがたいのですが、世の中こんなありがたい状況の人はほんの一握りだと思ってます。。。
ちゃいさんとほぼ同じ理由です。
病児保育より先に、病気の子どもがいるときにすぐ休める状況作りが大事。
ま、それが都合悪いから、そういう話になるんだとは思いますが。
病児保育は必要だとは思うんですが、汎用されてしまうのは・・・どうなんだろう?と思う自分がいます。
★のあのあさん、コメントありがとうございます。私も思うんです。使い勝手がよく、近所にあったり、もしくは通っている保育園に秒時保育が併設されていたら、「うーん、今日もいっちゃえ」ってことになりかねないと。確かに、どうしてもはずせない仕事はあるし、使わなければならない理由もあるとは思うのですが、敷居が低くなってしまい、簡単に利用できるようになってしまうと、親のモラルも水が高いところから低いところにどーっって流れるような勢いで、低下しないかどうか?とおもっちゃうんですよね。もしくは、親はしっかりしていても、会社の上司など、周囲がそれを許さなかったりとか。
そして、病児保育の推奨ばかりが進んでしまうと、肝心のワークライフバランスの方が進まなくなっちゃわないかと。
悩ましい問題ですね。
でも、病気の子と一緒にいられないのは、身を切られるようにつらいです…病児保育が一般的になることはない、と半分は信じています。
もし、病児保育の推奨ばかりを行うと、パパが休んでママと入れ替わるという方法が消去されてしまうような。。また、在宅でできるようなテレワークなんかも、導入が見送られるような気がして。
そういう企業努力が先にあって、それでも必要なセーフティーネットという観点からであれば、病児保育はあってもいいかなとはおもいますが、現状、企業努力がほとんどない常態で、病児保育ばかりが先にできてしまうのは、納得がいかないんですね。
これが一般的になって、子どもが病気でも「病児保育は?」なんて聞かれるようになったら、アウトでしょう。
同じ理由で、過度の延長保育にも待ったをかけたいところ。
もちろん、需要もあるのはよく理解してますが、必要以上の長時間労働を招くことになるのではないかと危惧してます。
今、必要なのは、やっぱり働き方の見直しなんじゃないのかなぁ?
延長保育もしかりですよね。なあなあに便利に24時間保育とかが通常化されてしまっては(いや、ちゃんと必要な場合もあるので、24時間保育が常態化し、たくさん普及されてしまうことをこの場合はいうのですが)、毎日毎晩残業できるじゃないか?という状態になってしまうことは、喜ばしくないことだとおもいます。たしか「保育園を考える親の会」の普光院さんの著書(左下バナーにあります)にあったとおもうんですが、子供の熱が上がったと保育園からのTELで上司に早退を切り出したとき、「子供の病気で早退するなんて、預かってくれるところはないのか?」と怒鳴られ、「子供は荷物じゃない。コインロッカーみたいな便利な預かりが現代に存在するとでもおもっているのか?」と怒鳴り返したエピソードが載っていました。
病児保育や延長保育=コインロッカー化されることを危惧します。