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キャスティングスタイル「左投げ」

2013年10月05日 | 釣り

右手で竿を振る→左手に竿を持ち変える→右手でリールのハンドルを巻く。

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 釣りを始めてから30数年、当然の様に上記の動作を無意識でやってきた。管理人の釣りは餌釣りが主体だったからそういうスタイルでも何も問題は無かった。

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 始めて使ったリールは勿論スピニングリール。扱いが簡単ですぐに使える様になったので特に練習した記憶はない。

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 中学生の頃、ルアー釣り(ブラックバス)を覚え、ベイトリールを好んで使っていた。(当時は左ハンドルのベイトリールは少なかった。)その時代はハゼ釣りもベイトタックルでやるほどでスピニングリールは殆ど使わなかった。

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 15、6年前、クロダイを始めたころやっと本格的にスピニングリールを使い始めた。管理人が覚えた釣り方はウキフカセ。竿は右で投げたら左に持ち変えコマセを打つのは右手。竿の持ち替えは当たり前だった。魚を取り込む時、右手でタモを操るのも都合が良かったので全く疑問に思った事などなかった。

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 しかし近年、エギングやメバリングを覚え、釣果をあげる為には手返しの数を増やすのが近道という事に気が付いた。いや、解っていたのだが、「ある理由」の所為にして逃げ続けていたのである。

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その理由とは・・・

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 エギングを始めたばかりの頃、投げる、シャクルの一連の動作に慣れるまでは手返しの回数、速さは何とも思わなかった。動作を体が覚え釣果を気にし始めてきてから「左手に竿を持ち変える」という一つのアクションが無駄に思えてきた。周りに聞いて見ると「左手でリールのハンドルを巻くのが常識」と言われた。知人の多くは左巻きに矯正したそうである。なるほど、竿は右手で持ったまま全ての動作が出来る。合理的だと素直に感じ、試しにリールのハンドルを左に付け変え巻いて見たのだが・・・・。

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・・・・信じられないような不快な違和感!

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 いつもは左手で竿を固定しているので左手固定のまま右手に持った竿を回してしまう。数回やっているうちにハンドルを回すだけなら出来る様になったのだが違和感は消えない。更に巻きながらシャクってみると何がなんだか解らなくなり、とても釣りに集中など出来そうにない。

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 そして挫折。これは無理だ・・・。と

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 しかし手返しを早くして釣果アップに繋げるためなのだからと自分に言い聞かせ、釣れない時にハンドルを付け変えて実際にエギングをしてみたり、自宅で左手でリールを巻く練習をしていた。しかし一向に進歩する気配無し。どうやら管理人の本能が拒絶しているらしい。とにかく違和感、イライラ感がハンパではない。練習しようにも全くモチベーションが上がらず、自分の不器用さに嫌気が差し、釣り自体が嫌になりかける始末。

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 「もう右投げ右巻きでいいや」と開き直って決め付けようとするのだが、冷静になって考えるとやはりどうしても一連の動作で「竿の持ち変え」が無駄に思える。練習→挫折→諦め→反省→練習・・・のループが何度も管理人を襲い、それが2シーズン続いた。

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 そして今シーズン、何度も繰り返される葛藤に嫌気がさして、真剣に、真正面から問題解決に取り組む事を決意。

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逃げちゃ駄目だ!

逃げちゃ駄目だ!

逃げちゃ駄目だ!

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悩む事1ヶ月、解決策は案外簡単に見つかった。

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「左投げ・右巻き」

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 管理人は右利きなのだが左手で竿を操作するのは全く違和感がない。ベイトリール時代、左でバックハンドキャストはしょっちゅう使っていたし魚とのやり取りも左だからクリアするべき問題点は少ないと確信。そして試投。実戦形式で3号エギをセットし、右で最も得意なスリークォーターキャストを左でやってみた。結果、少し「女の子投げ」の感はあるものの矯正すれば何とかなりそうなレベルと判断。左巻きの様な不快感、違和感、イライラはそれほど感じられなかった。

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 「これなら修行も苦ではない」と、手ごたえを感じ俄然やる気のでた管理人、アオリ不調の所為もあり、釣れないならスキルアップに時間を使おうとシーズン真っ只中であるが修行開始。

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 まずは「型」を体に覚えさせるためにゆっくりと同じ動作を繰り返し練習した。いわゆる「練り」である。室内で実際にエギングロッドを振り回すわけには行かないのでコンパクトな仕舞い寸法の渓流竿を握って振りの練習。

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 ある程度イメージ通りに腕が動くようになってきてからカラの一升瓶をゆっくり振りながら投げる為の筋力アップ。今まで使わなかった筋肉なので最初は力の加減や関節の使い方が解らなかったが、次第と筋力も付き、関節も思ったように動かせる様になった。

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 そして仕上げである。実際に釣り場でシャクリも含め全ての動作を繰り返し練習。誰もいない真っ暗な防波堤でストイックにキャストを重ね左投げフォーム完成!

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 残された課題は正確にポイントを狙える精度とフルキャストでの飛距離を伸ばす事。尤も、精度はそれほど悪くないので現時点でも実戦で十分使えると思う。

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 まだ多少は意識して振りかぶる時もあるがそのうち無意識でキャストできる様になる感触は十分ある。

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色々あったが、左巻きが出来なくて悩んでいたのが嘘のように自信がついた。

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次回から左投げ100%でイカだけではなく全ての魚種に挑む。

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追伸:室内での一升瓶振り回しは危険です。カーテンを閉めて練習しましょう。DVと勘違いされて通報される可能性があります(笑)嫁からは苦情がありました。「大惨事になる」・・・と。

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by Natrium