原種の薔薇と

ガーデニング

花が散って、実になりました

2021-07-04 16:00:00 | 園芸

少し細長い和菓子にありそうな形のローズヒップは、シロバナタカネバラ

まん丸で下を向くローズヒップは、シロバナオオタカネバラ

一季咲な原種達は花が終わると話題に乏しいですが
秋に綺麗な実が色づくのが今から楽しみです


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9/19追加
秋になり、ヒップ収穫しました





シロバナタカネバラの実はシワが出て枝から外れる頃まで赤く熟さない様でした。また、実の中身は1〜3個と少なく感じました。親株が育ち足りなかったのかもしれません
しかし白花オオタカネバラの実はハマナスの様に柔らかくオレンジの強い赤色に熟し中に種子が10個程度入っているのが確認できました。割ると渋みのある香りが強く広がります
それぞれ一つずつ自花受粉(autogamy)
さらに原種間やハイブリッドティーとも異花交配(xenogamy)しましたが、異花交配は五割くらいのヒップセット率でした

シロバナハマナスについては道林業試験場の2002年の発表で結果4割だった様なので、今回のうちの結果率はまずまず〜少し高いようです

発芽率の結果はまた来年ですね




シロバナオオタカネバラとシロバナタカネバラ

2021-06-13 14:15:00 | 園芸
花芽の遅かった白花オオタカネバラが開花





花径はタカネバラより大きくハマナスより少し小さいくらい、大柄な幅の広いやや波状だがシワのない花弁がやさしい印象です。つぼみから完全に開くまではピンクが残る。香りはハマナス系のダマスク・スパイスで爽やかにひろがる。


対して、シロバナタカネバラは花径は2/3から半分くらいで小さく、
香りも微香、控えめな梅らしい香り
どちらも儚く、2日間以上は持たずに散ります



原種の蕾を比較(2)

2021-05-29 14:18:00 | 園芸
早咲きだったタカネバラに続いて、ほかの原種のバラの蕾が上がってきました

苞につつまれて、2つのつぼみが覗くのは棘の少ないカラフトイバラ



すっと一輪、細かい腺と棘のつくシロバナタカネバラ


強烈な棘と、腺の多い萼片、ややつぶれた球形の子房のシロバナオオタカネバラ

怖いくらいにトゲトゲです
ひょっとするとバーネットローズから花粉がうつったのでしょうか?純粋なオオタカネバラとも少し違う印象です

シロバナ品種は新芽が黄色味がかり、明るい印象になります

最後にいつまでもつぼみがつかないオオタカネバラ(赤)
これはやや華奢ですが、棘はなかなかです






違いがわかるかな

2021-05-08 11:05:00 | 園芸
タカネバラとシロバナタカネバラの比較は花がないとかなり難しく感じます
蕾はどちらも花柄に腺がつき、シロバナタカネバラの方がより萼筒(子房)が寸胴で楕円型、タカネバラは長ナスのように細長い

托葉は細かい腺毛が縁の周り全てにつく。先は鋭くとがる


小葉は水平で葉柄に腺がつく、小葉間の葉柄は弓形に湾曲する



托葉は上面に毛が少なく先はとがる

小葉はやや斜め前に傾いてつき、葉は船底状にたわみ、葉柄は毛がまれにつくが腺はあまりない






タカネバラもうすぐ開花

2021-05-02 11:34:00 | 園芸
GW中寒さが戻って来ていますが、高山植物の高嶺薔薇はものともせずに開花直前の様子


つぼみも細かいうぶ毛で覆われツヤ感があって健康そうです
タカネバラは蕾の先端がギザギザしてない(萼が全縁で鋭尾状)のも見分けのコツ



暗めの赤い縁取りが綺麗です
気温低めで、濃い目の花色が期待できそうです